Track 1

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パート1

……あれー? いないのかなー。 おーい! いないのー? 咲江だよー! に、い、じ、ま、さ、き、え! お隣さんですよー! おーい!! お……何だ、居るんじゃん! 早くでてよー。キミが居ないと私、困っちゃうんだよー。 ……? え? 何が? ……だってさー、ウチの両親と、キミの両親、一緒に旅行に行っちゃったでしょ? ……キミ、その旅行に行かないって言ったから、私だけついて行っても、なんか……おかしいじゃん? 私が居ない方が、夫婦同士の旅行になる訳だから、お互い楽しめると思うしねー。 ……まぁ、そこまでは良かったんだけどね……。私、ひとつ重大な問題を見落としてたんだよ……。 なんと! ママが晩御飯を作ってくれて無かったのです! ……しょうがないから、外食とかスーパーでお惣菜とかも考えたんだけど…… ひとりでご飯食べるのって、……なんか寂しいじゃん? そこでさ、私は考えたワケ。君も一人だから、一緒にご飯食べればいいじゃん! ってね。 可愛い幼馴染が、一緒にご飯食べてあげるって言ってるんだよ? よろこべ、よろこべー。 ……え? 料理? ……あはは、……私、料理全然ダメなの、知ってるでしょ? だからー、キミに何とかして欲しいなーって……。 ダメ、かな? ……OK? やったー! 助かったよ。 私、ホント料理がまったく出来ないからさ、困ってたんだー♪ さっすが頼りになるぅー♪ それで、晩御飯何にするの? そっか、メニューはまだ、考え中なんだね……。ふむふむ。 それじゃあ私、キミの作ったハンバーグが食べたいな♪ ……ホントに? いいの? やった♪ やっぱりキミは優しいねー、うふふ……。 あ、今から買い出しなの? 分かった! 私も、もちろんついて行くよー。 今日はよろしくね♪

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