プロローグ
0:00 2「ふぅっ……今日もいいお天気」
0:07 小鳥さんたちの鳴き声が耳をくすぐる、気持ちのいい朝。少しだけ早起きして、のんびりと朝の空気を感じるのが、ささやかな楽しみです。
0:20 ……あ、えっと、私はミズキって言います。このお屋敷で住み込みで働かせていただいているメイドです。
0:31 まだまだ慣れない事ばかりで、メイドとしては半人前。だけど、みなさんのおかげでどうにかこうにか頑張ってます。
0:43 優しいご主人様や先輩たち……お嬢様はちょっとイジワルだけど……でもでも、本当はすっごく優しくて、みんな大好きです。
0:57 でも……最近、すこしみなさんと顔を合わせづらいんです。別に、嫌なことがあったわけではないのですが、その……恥ずかしくて。
1:12 実は先日……私たちの下着をくすねて、その、お……オナニーに使ってらっしゃったご主人様に、おしおきという名目で……色々と、えっちなことをしてしまって……。
1:32 それ以来、ご主人様や……一緒にいた先輩やお嬢様の顔を、まともに見れないのです……あぅ……。
1:45 でも、いつまでも恥ずかしがってちゃいけないですよね。今日こそ気持ちを切り替えて、みなさんと普通に……
1:55 1「……あら、ミズキちゃん?」
1:57 2「わわっ、アキナさんっ!?」
1:59 1「ふふ、どうしたの、変な声だして?」
2:03 2「い、いえあのっ、な、なんでもないですっ……」
2:07 うぅ……いきなり失敗してしまいました。……どうしてこう、私ってばダメな子なんでしょうか……。
2:16 1「んぅ……? くすっ……変なミズキちゃん」
2:20 この人が、例の先輩メイドの……アキナさんです。とっても優しくて、お仕事もすごくできる人で……いっぱいお世話になっちゃってる、お姉さんみたいな人です。
2:34 1「くすくす……もしかしてミズキちゃん、こないだのこと、まだ気にしてるの?」
2:40 2「あっ、やっ、あのっ……べ、別にそういうわけではっ」
2:46 1「違うの? でも最近、ミズキちゃん、私のこと避けてるよね?」
2:51 2「さ、避けてるだなんてそんなっ」
2:54 1「はぁ……私、もしかして……ミズキちゃんに嫌われちゃったのかな……?」
3:00 2「なっ、ち、ちちち違いますよぉっ!」
3:03 1「でも……嫌がるミズキちゃんを押し倒して、あんなことやこんなこと……しちゃったし」
3:10 2「べ、別に、あれは嫌じゃなかったというか(ぼそぼそと小さい声で)……じゃなくてっ! だからその、あのっ……!」
3:19 3「そうね……私たち、嫌われても仕方がないわよね」
3:24 2「ひゃあっ、お嬢様っ!?」
3:27 突然現れたこちらの方が……私たちがお仕えする、アズサお嬢様。幼いながらに貫禄と気品を持ち合わせた、すごくご立派な方で……でも、同時にすごくイジワルなお嬢様です。
3:46 3「いやよいやよと泣くミズキを無理やり押さえつけて……主人という立場を利用してあんな酷いことをしたんだもの……もう、私たちの顔も見たくないくらいに怒ってるのよね、きっと」
4:00 2「お、お嬢様っ、なにを言ってらっしゃるんですかぁっ!」
4:04 1「ええ、きっとその通りですわお嬢様……私たち、これから長い時間をかけてミズキちゃんに償いをしなくてはいけないんですね」
4:14 2「も、もぉっ、アキナさんもからかわないでくださいよぉ……」
4:20 このお2人は、とても親切で優しいのですが……時々こうやって結託して、私やご主人様を苛めるのです。そしてそういうときは……よからぬイタズラを企画しているときだったりもします……。
4:37 3「そうね……やっぱり、秘め事で失った信頼は、秘め事で取り戻すべきよね……」
4:44 2「ええっ!? ひ、秘め事でって……まさか……」
4:49 1「ええ……そうですわお嬢様。ミズキちゃんに見直してもらえるよう、今度は全身全霊を込めた奉仕というものを見せてあげるんです。メイドの意地と誇りにかけて」
5:01 2「け、結局趣旨がそっちにずれてくんですか? わ、私っ……もう、あんな恥ずかしいことっ……」
5:10 1「大丈夫よ、ミズキちゃん……私今度こそ、あなたの先輩として恥ずかしくないよう、立派にご奉仕してみせるわ」
5:18 3「私も妹として……お兄さまに精一杯尽くしてみる。……だからミズキ、私たちにもう一度チャンスをちょうだい?」
5:27 2「い、いや、あのっ、け、結構ですっ! 失礼しますっ!」
5:34 私は頭を下げて、あわててその場から逃げ出そうと背中を向けます……が……。
5:42 3「そう……残念だわ」
5:45 その、本気で傷ついたようなお嬢様の声に、思わず引き止められてしまいます。……うぅ、演技だっていうのは分かってるのに。しかしそんな私をあえて無視するかのように、お嬢様は続けます。
6:03 3「なら仕方ないわね……お兄さまに朝のご奉仕は、「2人だけで」(強調して)しましょうか、アキナ」
6:11 2「う……」
6:12 1「そうですわねアズサお嬢様。私たち「2人だけで」(強調して)、ご主人様に満足していただきましょう」
6:18 2「ううう……」
6:21 どんなことでも、仲間はずれというのは……やっぱり寂しいです。それに、正直……ご主人様にご奉仕するのは、恥ずかしいけど……でも、イヤじゃなくて。
6:38 ううん……むしろ、私なんかのご奉仕で満足していただけたことは……嬉しかったし……。
6:47 2「わ、わかりましたっ! 私も、お付き合いしますよぉ……」
6:52 1「あら……本当に、ミズキちゃん?(白々しく驚いたように)」
7:55 3「くす……別に無理しなくてもいいのよ?(白々しく)」
7:00 手のひらを返したかのように……やっぱりイジワルなお二人が笑います。恥ずかしくて、悔しくて……でも、不思議とそれがイヤなわけじゃなくて。
7:15 2「い、いやじゃありませんからっ! 私もっ……ご主人様に、ご、ご満足……して欲しい、ですっ……」
7:28 そう口に出すだけでも必死な私を、お2人はくすくす笑って……でも、優しく微笑んでくれながら……。
7:38 1「それじゃ、一緒に頑張ろうね、ミズキちゃん?」
7:41 3「ふふ、あのねぼすけさんは、まだ寝てるはずだから……寝込みを襲うなら今がチャンスね」
7:49 1「あらあら……夜這いなんてはしたないですわ、お嬢様」
7:53 3「イヤねぇ、夜襲は立派な戦術の一つよ? ねえ、ミズキ」
7:59 2「し、知らないですよぅ、そんなことっ!」
8:04 朝から恥ずかしい思いをさせられて、からかわれて、苛められて……。でも、こんな日常が、嫌いではなかったりします。
8:15 1「じゃあ今日は、どんな風にご主人様のおちんちんにご奉仕しよっか?」
8:20 2「こ、こんなところで……おちんちんとか言わないで下さいっ! 誰かに聞かれたらっ……」
8:26 3「あら……じゃあおちんちんじゃなくて……包茎ちんぽ、とかのほうがいいの?」
8:34 1「くすくす……ご主人さまのおちんちんに、ちんぽって呼び方は似合わないと思いますよ?」
8:41 2「だ、だからぁっ! おちんちんとかちんぽとかっ、止めてくださいよぉっ!」
8:47 3「もう、朝からはしたないわねミズキ? 女の子がそんな言葉を大声で言うものではないわよ?」
8:54 2「あ、ぅぅっ……お嬢様のイジワルぅぅっ……!」