魔女狩り台本-1
「新米僧侶、初めての魔女狩りに散る」チャプター1
あら…………。こんな山奥までいらっしゃい。
ずいぶん若い男の子ね。このへんは危ない獣や山賊が出ることもあるから……気を付けてね。
で……、どういったご用かしら。何をお買い求めになりたいの?
力がモリモリになる薬、幻が見えて幸せな気分になる薬、暗いところでも目が見えるようになる薬、犬みたいに鼻がよくなる薬……。もちろん、効果は全部一時的なものよ。
女の子をその気にさせる薬……なんてのもあるわよ? ふふっ。
……なーんてね。その格好を見れば、あなたが何をしに来たかわかるわよ。私を……。魔女を捕まえに来たのよね、僧侶様?
悪いことは言わないわ。暗くならないうちに教会に帰りなさい? あなた、まだ若いんでしょ? かわいいから見逃してあげる♪
あらあら、怖い顔しちゃって……。強がるのはいいけど……、あなたも他の僧侶様みたいに私のお薬の材料になりたいの?
神の洗礼を受けた僧侶様の肉体って、捨てるところがないのよね。たとえばコレ……。一か月くらい前にやってきた僧侶様の肝とタマタマで作った強精剤よ。あの男、僧侶様のくせに絶倫だったから……。効き目すごいわよ、コレ。
ああ……そう言えば。あなたが言うとおり、ヴィクトルとか言ったっけ、この男。……あっ、そうなの。あなたの先輩だったの。それはそれは、ご愁傷さまでございました。
ふざけてなんかいないわよ別に。あなたたち神のしもべは、私を捕まえて火あぶりにしようってんでしょ? 私を殺そうとした者が、反対に私に殺されちゃったってだけの話じゃない。
ずるいことなんて、なんにもしてないしね。僧侶様の神の力と、私の魔の力を正々堂々戦わせて、私の力が上回ったのよ。文句ある?
そうやって、いままでに何人もの僧侶の魂を魔王様に捧げてきたわ。あなたもそうなりたくなかったら、さっさと帰りなさい。暗くなるとオオカミが出るわよ?
…………そう。どうしても私と戦うっていうのね。だったら見せてもらおうかしら、あなたの力とやらを。さあ…………きなさいっ。
……その程度? それじゃ私は倒せないわよ? 渾身の力を込めて術を放ってごらんなさいよ。
イイっ、イイわあなた! まだ若いのに、今までの僧侶とは比べ物にならないくらいのパワーよ! でも…………残念だけど、それじゃ私に勝てないわ。
ふふ……ほら、がんばれ、がんばれ。このままじゃ神の力が、悪魔の力に負けちゃうわよぉ?
どうしたの、だんだん息が上がってきてるじゃないの。男のくせに体力ないのね。まだ私、全然平気よ? くすくすっ♪
ほらほらほら、私を捕まえなきゃいけないんでしょ? 悪いことする魔女を捕まえて、教会の権威を示さなきゃいけないのよね?
それなのに……このままじゃあなた、他の僧侶たちと同じ運命になっちゃうわよ?
あは……もうだめ? もう限界なの? 頑張ったけど……ここまでみたいね。残念でした。
それじゃ、いくわよ……? ほぉらっ!
ふふ……無様なお姿ですわね、僧侶様ぁ? 教会の権威を取り戻すため、仲間の仇を討つため、意気込んでやってきたのに……。結局あなたも、負けちゃいましたわね。くすくすっ♪
これでもう、あなたは私のモノ。煮て食おうが焼いて食おうが、私の自由よ。どうされたい? ねえ?
あらあら、怖い目だこと。そんなに睨まないでくれるかしら。……ま、そんなふうに強がったところでぇ……、あなたの身体は私の術で縛り上げられて、もう自分の意志では指一本動かせないけどね。
地面に大の字に縛りつけられて……、あなたはもう私のなすがまま。かわいそうな僧侶様。くすくすっ♪
術を解け? そう言われてもねえ……。自分で解けば? このホールドの術は、相手の身体を縛るために常に魔力を送り続けなければならないの。だから、あなたの法力が私の魔力を上回れば解けるわよ?
やってみるといいわ。ほら、精神を集中させて……あなたの身体を縛りつけている目に見えない鎖を意識するの。そして、身体の内側から法力を放って、鎖を切り刻むのよ。
ほら…………がんばれ、ほらほら♪ その程度じゃ鎖をきしませることすらできないわよ? もっと精神を集中させて、強く、強く法力を放つのよ。
そう……そうよ。頑張って術を解かないと……仇を討ちに来た先輩たちと同じ運命をたどることになっちゃうわよぉ。
ふふっ、うふふふふっ……。どうしましょう、ビクともしないわねえ? 僧侶様の力……、魔女にはかなわないみたいね。神の加護を受けた男の力より、悪魔に魂を売った女の力の方が強いみたいね?
今まで何人もの男が、あなたみたいに私の前に現れたわ。でも、私に勝てた男は一人もいない。どんな強い男だろうと、私の前にひれ伏せさせてあげたわ。泣いて許しを乞うてきた男もいたわね、そういえば。うふふっ。
さあ、そろそろ諦めがついたかしら。大人しく私のモノになるっていうんなら、苦しまずに死なせてあげるわよ?
あら…………、さっきよりも怖い目で睨みつけてくれちゃって……。生意気な男の子だこと。
でも…………、本当は私が怖いんじゃないの? 私に殺されるのが怖いのよね? 怖くて怖くてたまらないから、強がらずにいられないんでしょう? 小さくて臆病な犬ほどよく吠えるっていうけど、今のあなたがまさにそれよね。うふふふっ。
どんなに私を睨みつけようと、あなたの法力が私の魔力にうち勝たない限りどうにもならないわ。悔しかったら……ふふっ、私の術を打ち破ってごらんなさいな。
と・こ・ろ・でぇ……、どうしてアナタ、アソコを大きくしてるの?
嘘ついてもムダよ♪ 勃起したおちんぽから、フェロモンがむんむんと立ち昇ってるもの。
……ん? どした? なんで目をそらすの? さっきみたいに睨みつけてごらんよ、ほら。ふふ……うふふふっ。
ヒワイな術をかけたんだろうって? あははっ、なに言ってるのかしら。な~んにもしてないわよぉ? あなたが一人で勝手に興奮してるだけ。なんで興奮しちゃったの? 教えてごらん?
ふふっ、黙っちゃって……かわいいわね。神のしもべのくせに魔女に欲情するだなんて……、あさましいとは思わないのかしら?
出会った時から、私の胸や脚をいやらしい目で見てたの……ちゃんとわかってるんだからね? いくら私が魅力的だからって、これから戦う相手をそんないやらしい目で見てたら、集中なんてできるはずないわよねぇ?
これだから男って……ふふっ。どんな屈強な男も、私の魅力には勝てないの。本当の実力の半分も出せずに戦ってくれるんだから、こんな楽なことはないわ。
でも、あなたみたいにギンギンに勃起するのは稀よ? どうしてこんなになっちゃうのかしらねえ…………。う~ん……。
ふふ……、教えてあげようか。それは……マゾだから。女に負けることで興奮する変態マゾだからよ。そうでしょ?
違う? じゃあどうして勃起してるのか、私に教えてくれるかしら。法衣の中であさましく勃起してる理由……説明して?
ほら、教えてよ。教えてってば。……ねえ、どうして私の目を見ないの? 図星をつかれて、恥ずかしくなっちゃったのかしら……。うふふふふっ。
じゃあ……、あなたがマゾじゃないかどうか、試してみよっか。私の足でおちんぽ踏みつけられて、射精しなかったらマゾじゃないって認めてあげる。
いいわね? じゃ……いくわよ。…………ほらっ♪