Track 6

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独り言

「ふー。ベッドまで運んで、痕跡消すの、今回はかなり大変だったなぁ……」 「でも、ちゃんとすぐに気付いてもらえたから。きっと、間に合うよ」 「あっちに着いちゃうまで、それまでしっかり……魂のほうも抱きしめててあげる」 「この状態って、意識があるんだかないんだかわかんないんだよね……。だから、これはアタシの独り言。自己満足。アンタが聞いてたって、聞いてなくたって、どっちでもいいよ」 「……アンタが助けようとしてくれた子ね。実はアタシの姪にあたるんだ」 「姉としてのワガママだけど。あいつと、あいつの家族には、ずっと幸せでいてほしかったの」 「だからって、アンタが代わりに死んでくれて良かったなんて、そんなことは絶対言わないけど」 「お礼にこれくらい、してあげても、全然いいかなって思ったのは本当だよ」 「……だいぶ、過激になっちゃったけど、ね……」 「でも、きっと、こんだけ強烈だったらずっと、生まれ変わっても……、覚えててくれるでしょ?」 「……なーんてね」 「あー、もうちょっとスピード手加減すれば良かったかな。もう、着いちゃうね……」 「……じゃあ、ね。……ありがと。……そして……さよなら」

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