催眠導入
※ト書きは【】、バイノーラルの位置は《》で示します。
《後方普通》
苦痛と快楽は相対している。
一般的には似て非なるもの。
だけど、ある人はこう言った。
苦痛と快楽は紙一重であると。
苦痛は快楽になりうるし、
快楽は苦痛を薄めたものだと。
そうは思わない?
《後方極近》
私(わたし)は思わない。
《前方普通》
苦痛は苦痛だし、快楽は快楽。
痛みから快感を得ることなんてできない。
だけど、やめられない。
人は苦痛に固執して性的な興奮を覚える。
それは何故かしら。
《極近右耳》
【ささやく】
それをいまから私が教えてあげる。
【ここまで】
《後方普通》
私は俗に言う悪魔という存在。
うふふ、よろしくね。
【前方普通】
それじゃあ、準備をしましょ。
これからあなたを催眠状態にします。
私はあなたに語り掛ける。
それを素直に受け止めて。
もし私が右手を挙げてといったら、その通りにして。
《前方近く》
そして死んでと言ったら本当に死んでね。
《後方普通》
これは願望ではなく命令よ。
私の命令には絶対服従。
いいわね?
でも、そんなの無理だって思う人もいるでしょうね。
だけど、大丈夫。
無理に言うことに従おうとしなくてもいいわ。
私が暗示をかけて言うことに逆らえないよう調教してあげるから。
この催眠は無意識の内にかかるものだから、
無理に想像したり集中しようと気負ったりしないでね。
自然とリラックスして聞きなさい。
言うことを聞けたら・・・《左耳極近》ドロドロの苦痛をあなたに与えてあげる。
うふふ・・・