Track 1

Next Track Back

寝ているアナタを幼馴染の女の子が起こしに来たようです

【幼馴染】 「よし、ついた~。やっぱり家の前には居ないか……」 【幼馴染】 「まぁ、期待なんてしてなかったけどね。大体寝坊してるんだから。全く……」 【幼馴染】 「私が居なきゃ、学校に毎日遅刻だよ」 【幼馴染】 「それに、お部屋で寝ててくれたほうが私としても好都合だけどね」 【幼馴染】 「そのお陰で毎日寝顔堪能できるし、役得役得♪」 【幼馴染】 「とりあえず、家のチャイムを鳴らしてっと」 【幼馴染】 「やっぱり、寝てるかな。そんな時こそ、これの出番!」 【幼馴染】 「じゃんじゃじゃ~ん。お家の合鍵~。なんだか、合鍵とかあると一緒に暮らしてるみたい」 【幼馴染】 「まぁ、お母さんから息子をよろしくって渡されただけなんだけどね」 【幼馴染】 「あんまりのんびりしてたら遅刻しちゃうや」 【幼馴染】 「それじゃ早速、おじゃましま~す」 【幼馴染】 「うむうむ、やっぱりお部屋で爆睡中かな。家の中に人の気配無いや」 【幼馴染】 「お~い、起きてる~? 起きてたら返事して~!」 【幼馴染】 「早く起きないと遅刻しちゃうよ~!」 【幼馴染】 「……。返事がない」 【幼馴染】 「寝てるなら仕方ない。私が部屋に入って起こさねば、ふふふどうやって起こそうかな」 【幼馴染】 「おじゃまします」 【幼馴染】 「お~、やっぱり寝てる。寝てる。大きな口開けちゃって、気持ちよさそうに寝てますね~」 【幼馴染】 「起こしてしまうのがもったいないくらいに気持ちよさそうに寝てるなぁ。口あいてるし」 【幼馴染】 「ふふっ、ホント可愛い寝顔。ほっぺたつついちゃえ。ほ~れほれっ。あははっ、むにむにしてて可愛いなぁ」 【幼馴染】 「流石にほっぺたつんつんするくらいじゃ起きませんね~」 【幼馴染】 「どうしよっかなぁ、多分……ほっぺたにちゅーくらいしても。起きないよね?」 【幼馴染】 「……ごくっ、ううん。ダメダメ。相手が寝てる隙にじゃあ卑怯だもん」 【幼馴染】 「でも、本当に気持ちよさそうな寝顔、どうやって起こそうかな」 【幼馴染】 「……ごくり、抱きつくくらい。うん、体揺すって起こしたことにしよう」 【幼馴染】 「え、え~いっ」 【幼馴染】 「あ、あったかい……」 【幼馴染】 「えっと起きてないよね。うん、大丈夫そうだ。もうちょっとだけ強く抱きついてみようかな」 【幼馴染】 「ぎゅぅ~っ」 【幼馴染】 「す~、は~……。なにこれ幸せ。あぁっ、このまま時間とまっちゃわないかな」 【幼馴染】 「やっぱり、昔と違って大きくなっちゃたね。こんなに男らしい体つきになっちゃって」 【幼馴染】 「もう、今抱きしめられたりされちゃったら腕の中にすっぽり入っちゃうかもしれないなぁ」 【幼馴染】 「ごくっ、それにいい匂いする。あぁ。落ち着く匂い……」 【幼馴染】 「このまま一緒に寝ちゃいたくなるかも……」 【幼馴染】 「もうちょっとだけ、あとこのまま10秒くらい」 【幼馴染】 「よし、起こさなきゃ、でも最後にもう一度」 【幼馴染】 「ぎゅ~~~~っ!」 【幼馴染】 「充電完了。起こすぞっ」 【幼馴染】 「こ~らぁ~! おきろ~! 朝だぞ~!」 【幼馴染】 「ほらっ、起きなさい。起きてってば! 起きないと、お母さんに怒られちゃうぞ~!」 【幼馴染】 「んっ? そんな歳じゃないって?」 【幼馴染】 「じゃあ、なおさら起きなさいって! それに、あんた遅刻させると、あんたの世話任されてる私が怒られちゃうわよ」 【幼馴染】 「ほらほら! さっさとお・き・る!」 【幼馴染】 「起きて、起きて! ほ~ら、いつまで寝てるの~」 【幼馴染】 「え? 起きてるって?」 【幼馴染】 「まだ目すらあけてないじゃない。声だけじゃ起きてるっていいません~」 【幼馴染】 「え~じゃないの! 遅刻するよ! ち・こ・く! だから早く着替えて!」 【幼馴染】 「えっ? えええええっ!」 【幼馴染】 「ちょ、ちょっと! なんでアソコおっきくなってるの!?」 【幼馴染】 「てか、ズボン履いててもセクハラ! さっさと本体起きなさいよ!」 【幼馴染】 「あっ、ちょっといきなり脱ぎださないでよ。部屋出るから」 【幼馴染】 「私が部屋出てる間にそのおっきくしちゃってるのどうにかしておいてよ」 【幼馴染】 「私が着替えてる所見たくないの! だからさっさと着替えてよ」 【幼馴染】 「走って学校行くの嫌だからね」 【幼馴染】 「じゃあ部屋から出てるから着替えたら教えてね」 【幼馴染】 「ま~だ~? んっ、もう大丈夫? じゃあ、入るね」 【幼馴染】 「よしよし、ちゃんと着替えたね。あ、ここの襟曲がってるよ」 【幼馴染】 「直してあげる。ちょっとじっとしててね。うんっ、よいしょっと、んしょ、うん、これでいいかな」 【幼馴染】 「服装の乱れは心の乱れです! なんてね。でも、服装しゃきっとしてるほうがかっこいいと思うよ」 【幼馴染】 「あとは、寝ぐせとか治してこないとね。待っててあげるから」 【幼馴染】 「朝ごはんは食べる時間……なさそうだね。早く起きないのが悪いんだから」 【幼馴染】 「牛乳くらい飲んでおかないと、午前中バテちゃうよ」 【幼馴染】 「じゃあ、私玄関で待ってるから急いで準備してきてねっ」 【幼馴染】 「あんまりのんびりしてたら、走って学校に行かなければいけなくなります」 【幼馴染】 「OK? うん、良い返事だ。じゃあ私玄関で待ってるから」 //場面切り替え数秒の間 【幼馴染】 「よし、じゃあ行こっか」 【幼馴染】 「ん~! やっぱり朝の空気は気持ちいいね」 【幼馴染】 「ほらほら、背筋伸ばすっ、折角いい天気なんだから」 【幼馴染】 「まぁ、朝から学校で勉強って考えると気分は滅入るけどね」 【幼馴染】 「今日の3限目の数学の小テスト嫌だな~」 【幼馴染】 「そういえば、宿題も出てたっけ。ちゃんとやった?」 【幼馴染】 「え~、やってないの? もう、やってないと先生に怒られちゃうよ」 【幼馴染】 「それにちゃんとやってないと居残りになるよ?」 【幼馴染】 「なによ~、私は一緒に残らないわよ。部活だって……って、そういえば今日部活休みになったんだっけ」 【幼馴染】 「だからって一緒に残るのは嫌だけどね」 【幼馴染】 「で~も、そうだなぁ……。う~ん」 【幼馴染】 「良かったらさ、晩御飯作ってあげようか? いつも買ったものばかりでしょ?」 【幼馴染】 「ほら~、外食ばかりじゃ体に良くないしね」 【幼馴染】 「だから、作ってあげるって。帰りに一緒にスーパーにでも寄って、ね?」 【幼馴染】 「大好物作ってあげようか? ふふっ、うん。じゃあ今日は一緒に帰ろうね」 【幼馴染】 「だ~か~ら、そのためにも学校に着いたらちゃんと宿題をすること! いい? わかった?」 【幼馴染】 「ちゃんと優しく教えてあげるって、まぁ……私が間違ってるかもしれないけど……」 【幼馴染】 「でもやらないよりはいいって、というか私が言うまで完全に宿題の事忘れてたでしょ」 【幼馴染】 「ということで、ちょっとだけ歩くスピード早くしよっか、宿題する時間無くなっちゃう」 【幼馴染】 「手、貸して。ほ~らっ、このまま歩いてたらどうせぐだぐだ歩くじゃない」 【幼馴染】 「だから手、貸して」 【幼馴染】 「それともなぁに? 私と手繋ぐの恥ずかしい?」 【幼馴染】 「散々小さい頃繋いでたりしたじゃない。何を今更~」 【幼馴染】 「恥ずかしくないなら繋ごっ! ほ~ら、早く。置いてっちゃうよ?」 【幼馴染】 「うんっ、よしっ、行こっ」 (おわり)

Next Track Back