Track 3

双子との会話(翌日朝)

レンカ「あ、お客さんおはよう!」 セリカ「おはよう、お兄様。よく眠れた?」 レンカ「え、「お兄様」ってどうしたの?     いいなぁ、ボクもそういう呼び方したい!     いいよね?じゃあ・・・・・・お兄ちゃん!」 セリカ「お兄ちゃんか、それもいいわね。     ねえ、お兄様はどっちが好みなの?」 レンカ「それ気になる!教えてお兄ちゃん!」 セリカ「あら・・・?お兄様、どうして目を合わせてくれないの?」 レンカ「お兄ちゃん、顔赤いよ?熱でもあるの?」 セリカ「なんでもない?本当になんでもないの?     ふぅん・・・私はてっきり・・・」 レンカ「え、何々?     ってお兄ちゃん・・・慌ててどうしたの?」 セリカ「くすくす・・・ううん。やっぱり私も「なんでもない」わ。     そうよね、お兄様」 レンカ「えー、よく解んないなぁ、どういうことなのさー?     教えてってばお兄ちゃん!     あーもう!知らないとか帰るとか言わないでよー!」 セリカ「お兄様ってば拗ねちゃって可愛い。     ・・・でも、帰るのは無理みたいだけど」 レンカ「あれ、お兄ちゃん気付いてないの?」 セリカ「窓の外をよく見てごらんなさいな。早朝から酷い雨よ。     こんな天気の中で山道を歩く気なの?」 レンカ「この辺りは急な斜面も多いし、足場が悪いと本当に危ないよ」 セリカ「町まではかなり距離があるし・・・無謀だと思うのだけど」 レンカ「天気がよくなるまでうちに居たらいいよ」 セリカ「そうね、この調子じゃしばらく降り止まないでしょうし、     今夜も泊まっていったらどう?」 レンカ「全然迷惑なんかじゃないよ。     ボクたちはむしろ、お兄ちゃんが居てくれたら楽しいからさ」 セリカ「今日無理に帰ろうとして一生帰り着けないよりいいじゃないの」 レンカ「それじゃあ決まりだね!     お兄ちゃん、まずは朝ごはんにしよっか!」