双子との会話(翌日朝)
レンカ「あ、お客さんおはよう!」
セリカ「おはよう、お兄様。よく眠れた?」
レンカ「え、「お兄様」ってどうしたの?
いいなぁ、ボクもそういう呼び方したい!
いいよね?じゃあ・・・・・・お兄ちゃん!」
セリカ「お兄ちゃんか、それもいいわね。
ねえ、お兄様はどっちが好みなの?」
レンカ「それ気になる!教えてお兄ちゃん!」
セリカ「あら・・・?お兄様、どうして目を合わせてくれないの?」
レンカ「お兄ちゃん、顔赤いよ?熱でもあるの?」
セリカ「なんでもない?本当になんでもないの?
ふぅん・・・私はてっきり・・・」
レンカ「え、何々?
ってお兄ちゃん・・・慌ててどうしたの?」
セリカ「くすくす・・・ううん。やっぱり私も「なんでもない」わ。
そうよね、お兄様」
レンカ「えー、よく解んないなぁ、どういうことなのさー?
教えてってばお兄ちゃん!
あーもう!知らないとか帰るとか言わないでよー!」
セリカ「お兄様ってば拗ねちゃって可愛い。
・・・でも、帰るのは無理みたいだけど」
レンカ「あれ、お兄ちゃん気付いてないの?」
セリカ「窓の外をよく見てごらんなさいな。早朝から酷い雨よ。
こんな天気の中で山道を歩く気なの?」
レンカ「この辺りは急な斜面も多いし、足場が悪いと本当に危ないよ」
セリカ「町まではかなり距離があるし・・・無謀だと思うのだけど」
レンカ「天気がよくなるまでうちに居たらいいよ」
セリカ「そうね、この調子じゃしばらく降り止まないでしょうし、
今夜も泊まっていったらどう?」
レンカ「全然迷惑なんかじゃないよ。
ボクたちはむしろ、お兄ちゃんが居てくれたら楽しいからさ」
セリカ「今日無理に帰ろうとして一生帰り着けないよりいいじゃないの」
レンカ「それじゃあ決まりだね!
お兄ちゃん、まずは朝ごはんにしよっか!」