プロローグ
:聞き手(息子)が一人の不良に目をつけられていることを知る母。
:"自分がなんとかするから安心して"と、
:聞き手に笑いかけ、話をつけるために出掛けてゆくが――。
…あっ、おかえり♪
今日は授業早かったのね。
……。
えっと…あのね。
少しお話があるから、そこに座ってくれる?
(少し間を置く)
その…親がこういうコトを言うと
きっと気まずいと思うんだけど…。
…あなた、学校でイジメに遭ってるってホント…?
なにかガラの悪い同級生に目をつけられてるって。
そんな噂を聞いちゃって…。
ね、言いにくいのは分かるけど、
お母さんに正直に話してみて?
(少し間を置く)
…そっか、やっぱりそうなのね。
ごめんね…きっと辛かったよね。
…でも大丈夫、もう安心して。
わたしが何とかしてあげるから。
その子にしっかり話をつけてあげる!
過保護だなんて思わないでね?
ウチは片親だし、あなたは大事な一人息子だもの。
絶対に…絶対にお母さんが守ってあげる…♪
じゃあ、ちょっと出掛けてくるから。
お夕飯食べて待っててね♪