Track 2

転落への予兆(3)

:あまりにも"話し合い"が多いことに訝しがり、 :聞き手は母に詰め寄っていく。 :しかし、そこで彼女の口から語られたのは :耳を疑うような事実だった――。 …えっ、"話し合い"が多すぎる…? 一体どうなってるのか、って…? …ん~…んんん。 なんて言えばいいのかな…。 あの…ね、実は。 カ、カレって…その、愛情に飢えてるみたいなのよ。 家庭環境が良くないのかしら? 話し合いを繰り返してるうちに、 わたしのことを"本当の母親"みたいに慕ってくれて。 最近は、逆にカレの悩みを聞くことが増えてるの…。 なんかね…カレ、ちょっと保護欲を 刺激されちゃうような雰囲気もあるから…。 わたしもつい、大人として力になりたいと思っちゃって。 …ダメよ、そんなに悪く言っちゃ。 きっとあなたのコトも何かの間違い。 お母さん、あの子はそんなに悪い子じゃないと思う…♪ だから、ね。 あなたとも仲良くなれるように、 今日もちゃんとお話してくるから…♪