転落への予兆(5)
^:母と不良は順調に距離を縮めていき、
:気付けば二人で遊びに行くような仲になってしまう。
:彼に対する母の態度は、一人の母親ではなく
:女としてのものになっていて――。
ごめんね、お夕飯は適当にあるもので済ませてね。
…ええ、実は今日はカレからディナーのお誘いを受けてて。
せっかくだから、ちょっと行ってこようと思うの…♪
くすっ、なにを不安そうな顔をしてるの?
最近はあなたに対するカレの態度も
静かになったでしょ?
きっとわたしと逢っているうちに反省してくれたのよ。
なのに、ここでお誘いを断ったりしたら
カレに悪いじゃない。
せっかく言うことを聞いてくれたんだから、
わたしだって少しは"お付き合い"してあげないと♪
ふふっ…前から"美人のお母さんとお食事したいです"
だなんて言い寄られてたの。
ホント調子いいんだから、カレってば…♪
ん~…ふふふ…♪
…考えてみると、男の人と二人で食事なんて
いつ以来だったかなぁ…。
どうしよう、結構楽しみにしちゃってる…♪
…じゃあ、行ってくるね…♪