Track 2

転落への予兆(5)

^:母と不良は順調に距離を縮めていき、 :気付けば二人で遊びに行くような仲になってしまう。 :彼に対する母の態度は、一人の母親ではなく :女としてのものになっていて――。 ごめんね、お夕飯は適当にあるもので済ませてね。 …ええ、実は今日はカレからディナーのお誘いを受けてて。 せっかくだから、ちょっと行ってこようと思うの…♪ くすっ、なにを不安そうな顔をしてるの? 最近はあなたに対するカレの態度も 静かになったでしょ? きっとわたしと逢っているうちに反省してくれたのよ。 なのに、ここでお誘いを断ったりしたら カレに悪いじゃない。 せっかく言うことを聞いてくれたんだから、 わたしだって少しは"お付き合い"してあげないと♪ ふふっ…前から"美人のお母さんとお食事したいです" だなんて言い寄られてたの。 ホント調子いいんだから、カレってば…♪ ん~…ふふふ…♪ …考えてみると、男の人と二人で食事なんて いつ以来だったかなぁ…。 どうしよう、結構楽しみにしちゃってる…♪ …じゃあ、行ってくるね…♪