Track 1
お兄ちゃん、お帰りなさい!
今日も一日、お仕事お疲れ様でした~。
はい、上着と鞄、預かるね。
お兄ちゃんはもう、ゆっくりしてくれていいんだよ?
あとは全部私がしてあげるね。
えっと、お夕飯を先にする?
それとも先にお風呂に入っちゃう?
うふふ、お腹ぺこぺこなの?
はーい、それじゃお夕飯ね。
待ってて?
すぐ温め直すから……あぁ、いいのいいの。
お兄ちゃんは座ってて?
今日もお仕事で一日大変だったんだから、お家ではの~んびりして欲しいの。
お世話は私がしてあげるから、安心してリラックスしてね♪
……え?
なぁに。
ふふっ、お嫁さんみたい?
そうかなぁ、これくらい普通じゃない?
大好きな人のために色々してあげたいっていうのは、別にお嫁さんだけの特権じゃないでしょ?
妹だって、ねぇ。
うんっ。
私、お兄ちゃんが大好きよ……愛してる♪
お兄ちゃんが私を愛してくれてることもわかってるわ。
だから、相思相愛よね。
私、とっても幸せだわ。
うふふ……あ。
できたかな。
はい、お兄ちゃん。
お夕飯をどうぞ。
熱々だから、気を付けてね?
あ、そうだ。
私がフーフーしてあげる!
ちょっと待ってね~……んしょっと。
スプーンでちょっと取って~、んん。
ふ~、ふ~っ……ん、大丈夫かな?
ふっ、ふっ……はい、オッケー。
お兄ちゃん、あーんして?
あ~ん?
……ふふっ、どう?
美味しい?
……わぁ、良かった!
あのねあのね。
今日のお料理は、私もお手伝いしたのよ?
味見もしたし、自分でも食べたけど、お兄ちゃんに気に入ってもらえるかどうかはわからなかったから、ちょっと不安だったんだ~、ふぅ~。
はーい、それじゃおかわり~……ふー、ふーっ……ふぅ、ふぅ。
いいかな?
はい、あーん……うふふ、喜んでもらえて良かった。
あっ、こっちの煮物も手伝ったのよ?
食べてみて?
どうどう?
ほ~っ、良かったぁ……あ、でも味付けはお母さんなんだけどね?
たはは。
私は皮剥きしただけで……ホント?
上手に剥けてるかなぁ、うふふ。
ありがとうお兄ちゃん。
私、これからもっともっとお料理の勉強するから……そしたら、お兄ちゃん食べてくれる?
わぁい、それじゃ頑張るね!
お兄ちゃんに美味しいって言ってもらえるよう、努力する。
ううん、大変じゃないよ?
私がしたくてすることだもん。
毎日頑張ってるお兄ちゃんに、美味しいお料理を食べてもらいたいから……えぇ、花嫁修業みたい?
そ、そうかなぁ~?
そんなコト言ったら、お兄ちゃんのお嫁さんになるため、みたいじゃないの~♪
うふふ、もちろん嫌じゃないよ?
お兄ちゃんのお嫁さんになれたら、嬉しいに決まってるじゃない。
だって私、お兄ちゃんが大好きだもん。
だから、私が認められるようなお嫁さんじゃないと許してあげないんだからね?
……え?
そ、そうねぇ、その場合は仕方ないから、私が……。
あ、あぁん。
だから、私がお嫁さんになってあげるっていうこと!
他にいなかったらね?
お兄ちゃんが独身のままじゃ可哀想だから、私が連れ添ってあげる……妹だけど、いいよね。
うん!
ありがとうお兄ちゃん大好き♪
……え?
お嫁さんになったら、なぁに?
お風呂がどうかしたの?
うん……一緒にって?
え……えぇえ!?
い、一緒にお風呂入るの!?
も、もう!
お兄ちゃんのエッチ!
お嫁さんになったからって、必ずしも一緒にお風呂に入らなくちゃいけないなんてことは……だ、だって、お父さんとお母さんだってたまには別に。
うぅう……恥ずかしいに決まってるでしょ?
わ、私だってもうお年頃なんだし……そりゃ、お嫁さんにはなれるし、なってあげてもいいけど……それとこれとは別なの~!
フン、だ。
あんまりエッチなこと言うなら、お嫁さんになってあげないんだからね?
そうなったら、寂しいのはお兄ちゃんの方でしょ?
……そうそう、わかればいいのよ、わかれば。
うん♪
それじゃ、ちゃんとお風呂に入って温まってね?
ゆっくりと入って、体を休ませてあげないと……ね、ねぇ?
お嫁さんになるなら、本当に一緒に……う、ううん!
なんでもない!
ふわぁ~……むにゅむにゅ。
お兄ちゃ~ん?
もう遅いよ……お休みの時間だよ?
……うん、もう寝よう?
ほら、お布団に入るの~
むぎゅー!
んふふ、んん。
はーい、今日も一緒にお休みしましょーねー……ん~しょっと♪
あふん、んん~……それじゃー、お休みなさーい……ふわぁあ~~、あっふ、ぅん。
んむんむ、むにゅ~ぅう。
んん、んむんむ……ん?
うん、なぁに?
えー、何よもう。
何でもないなら、もうお休みでしょ?
……あ、そっか。
お休みのキス?
ふふふ……はいはい、仕方ないなぁ……ちゅ♪
おでこと~……うん、ほっぺにもね?
ん~っちゅ♪
……はい。
今度はお兄ちゃんの番。
右のほっぺと……んふ。
はい、左のほっぺにも~……あぁん。
息がくすぐったいよぉ、んんぅ。
うふふ。
それじゃ、今度こそ本当にお休みね……うん。
大好きなお兄ちゃんがいい夢を見られますように~。
できたら、私も……お兄ちゃんと同じ、幸せな夢を見られますようにぃ♪