エピローグ
;事後。お風呂上がりです
「あ、お帰り……うん、お布団の準備出来てるよ……って、もう。髪の毛、まだ濡れてるよ。こっち来て? ……ん、タオル借りるね」
;呼吸音30秒程度
「……………………」
「ドライヤーは……ふふ、はいはい、面倒だね。まぁ、しっかり拭いたし大丈夫だと思うよ? ベッドも暖めておいたしね……くすくす……それ、確か豊臣秀吉さんだっけ? 草履を懐に入れて、だよね……うん、確かにお布団の中に人が入っててくれるとあったかくなるし、そういうのもありかも。でも、私だけ先にお風呂上がって、先にお布団に入って、なんてしないよ、ふふ」
「うん、電気毛布をちょっと強めにして暖めておいたの。すぐ入る? ……ん、判った。それじゃ、ちょっと弱くするからね……ん、これくらいだね……大丈夫、タイマーで切れる様にしてあるから疲れが残ったりはしないよ」
「それじゃ、私も……よっと……ん、あったかい……ふふ、そうだね……まだまだ底冷えするし、もうすぐ年度末で忙しくなるから風邪引かないようにしないとね……そっち行って良い? ……ふふ、ありがと……ん、はぁ……うん、電気毛布もあったかいけど、やっぱりこうして……あなたにぎゅって抱きしめてるもらってる方があったかいな……」
「……ん、どうしたの? ……ふふ、どうしたの? まぁ、うん……確かにね、チョコレートを遠慮するっていうのはちょっと寂しいって思う事もあるかな。でも、朝も言ったけど食べて貰うなら、私が満足するよりも喜んで食べて貰う方が大切だと思うんだ」
「それに……ふふ……おじいちゃんになって、お仕事もやめて、そうしたら付き合いでチョコレートを貰う機会も減るでしょう? 私の本気チョコレートはその時でもちゃんと美味しく食べられるものだから、気長に待たせてもらおうかな、って思ってるよ?」
「くすくす……それこそ今更、だよ……病める時も健やかなる時も……なんてね……でも、末永く、いつまでも……あなたと一緒に居たいし、居ようと思ってるから……それとも、私がずっとそばにいるのはダメ?」
「ふふ……そうだね、ズルイ聞き方かも。でも、それでも言って貰いたいの……ダメ? ……えへへ……ありがと……うん、私も……大好き……愛してるから……来年のバレンタインも、その次も、そのもっと先も……ずっと一緒に居ようね、あなた……ちゅ♪」
;3秒程度間