Track 1

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プロローグ

(正位置・通常) ふふ。 ごきげんよう。 私がこの第6帝国の総統、ベルベットだ。 国民からは総統とか閣下とか呼ばれているが、まあ、そんなに固くなるな。 (右・通常) ん~? 怯えているのか? ふむ、まあ、それもそうか。 まさか総統自らがお出ましとは、思ってもいなかっただろうからな。 (正位置・通常) ふふ。 私は怯えた男が大好きでな。 これから貴様をたっぷり可愛がってやろうと思ってな。 覚悟したまえ。 まあ、スパイのキミのことだ。 その覚悟はあるんだよな? (急に冷たく) ふん。 とぼけても無駄だ。 (左・接近) お前の素性など、とっくにバレているのだよ、スパイ君。 (正位置・通常) 表向きは日本からの観光客。 しかし、本当のキミは某国のエージェント、スパイだ。 本来なら、お前のような下衆(げす)の相手は士官に任せているのだが・・・。 (左・接近) ちょうど今、私は暇を持て余しているのだ。 (左・通常) せっかくのご対面だ。 私の暇つぶしに付き合ってもらうぞ? ふふ、何をされると思う? 今からお前には、この私が直々に拷問をしてやろうというのだ。 光栄に思いたまえ。 (正位置・通常) まず、貴様の視覚を奪わせてもらうか。 このアイマスクを付けてもらう。 そら、動くな。 (SE:アイマスクを付ける音/正位置・接近) (正位置・通常) ふふふ。 これで何も見えなくなったな。 人間は視覚から80%の情報を得ていると言われている。 つまり、視覚を奪われたお前は、今20%の情報しか分からないということだ。 (右・接近) たったの20%。 ふふふ。 (正位置・通常) さらにその20%のうち、10%は聴覚からの情報だと言われている。 視覚を奪われたキミは、そのたった10%の聴覚が全てということになるな。 不安になったかね? (右・接近) 大丈夫だ。 安心したまえ。 死にはしない。 まあ、精神が参ってしまうかもしれないがな。 くくく。

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