Track 2

導入

こんばんは。ようこそ、私の部屋に……。 ここは、現実に疲れて、苦しんで、癒やされたくて仕方が無い。 そんな人が、訪れる部屋。 もちろん、そうでなくても来ても良いけれど、 きっと疲れている方が、貴方は気持ち良くなれる。 何故なら、私が、疲れている君を癒やしてあげたくて、ここにいるから。 ねぇ……君は、初めてここに来たのかな? それとも、何度も、来てくれてる? どっちにせよ……とっても素敵な体験、させてあげる。 甘々で、ふわふわで、とろとろ。 夢心地の快楽、心と体の全てを、癒やしてあげるの。 疲労の全てを洗い流し、明日の活力を得る。 一度味わったら……また、味わいたくなって、 何度も、何度も戻って来ちゃう、魅惑の快楽。 そんな、素敵な体験を、させてあげる。 楽しみに、していてね? さ、前置きはこれくらいにして、そこに横になってちょうだい? 私が、君を、気持ち良くしてあげるから。 それじゃあ、ベッドに仰向けになって、楽にしてちょうだい。 そう、落ち着く体勢……無理な力が入らない体勢で、横になるの。 リラックス、リラーックス……。 あ、まだ目を閉じたらダメだから、ね? ちゃんと目を開けて、天井見つめていて。 少しずつ、少しずつ……動きたくない気持ちよさを感じさせてあげる。 気持ち良くて、動きたくないよーって、思ってしまうように。 そんな、甘えたがりな心が、全面に出るように、ね? 気持ち良くて、ふわふわで……全てを私に預けたくなる。 お姉さんに、ぜーんぶ、委ねたくなるような快楽へ誘ってあげる。 (深呼吸の合図は、ゆっくりとしたペースで行って下さい/吸って―、と吐いてーの間には、少し多めに間を開ける) ……まずは、深呼吸から。 基本中の基本。リラックスする、最短の道。 ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。これの繰り返し。 鼻から吸って、口から出すの。とっても簡単。 なのに、とっても気持ち良くなれる。 一息吸って、吐く度に、全身が満たされる。 それじゃあ、始めるわね? 吸ってー、吐いて-。 ……リラックスしてー。 吸って-、吐いて-。 ……ただ、らく~にするだけ。 吸って-、吐いて-。 ……難しくない。ただ、気持ち良くなるだけ。 吸って-、吐いて-。 ……心が落ち着く。 吸って-、吐いて-。 体も、落ち着く。 吸って-、吐いて-。 全部、落ち着く。全部、全部……。 吸って―、吐いて―。 (以下3回繰り返す) ……はい、よく出来ました。 深呼吸は、ゆっくり、深く静かにすると、 とっても気持ちが良くなるの。 体の調子が整う……心の調子も整って、夢心地になってしまう。 いつまでも、していたいかもって気持ちになる。 心も体も落ち着いて……心地良い。 眠気にも似た暖かさ。それが、君の体を包み込む。 心地良さのせいで、瞼がとっても重たいよね……。 開けたままでいるの、辛いよね? 瞬きする時、このまま閉じたいなって、思う。 そうだよね? うん、良いよ。じゃあ、そろそろ、目を閉じてみようか。 あ、まだダメ。すぐに、閉じちゃダメなの。 ゆっくり閉じなきゃ、ダメ。 ゆっくり、時間をかけて、瞼を下ろして行くの。ね? 今から、私が10、数字を数え下ろすから、 それに合わせて、ゆっくりと目を閉じて行こうか。 それじゃあ、行くよ。 (10→0まで数える) ……はい。上手に出来ました。 目を閉じて……どうかな? 今まで以上に、体が重たくなっちゃったよね? だって、気持ち良いから……体に力が入らなくなっちゃう。 目を閉じて、瞼がとっても重たくなる。重たい。重たーい。 じわじわと広がる気持ち良さで、動かしたくなくなる。 体も重たい。とっても重たい。 何もしたくない状態。全身が、重たくて、動かしたくない。 重たくて、重たくて、そして……気持ち良いから。 気持ち良くて、重たいのに、ふわふわしている。 このまま、ずっと気持ち良さを味わいたい……。 でも、まだダメ。 ちょっとだけ、我慢してちょうだい。 君に、もっと、気持ち良くなって欲しいから。 だから、一緒に頑張りましょう。 また10、数字を数えるから。それに合わせて、重たくて、重たくて、 このまま気持ち良いままにしておきたい瞼をゆっくりと開いてね? 良い? さっきみたいに、ゆっくり開くの。 ぐっと、頑張って瞼を開けるの。 ……体を動かすより、簡単。 君の体。とっても重たい。 重たくて仕方が無い腕を、持ち上げるより、ずっと簡単。 瞼をゆっくり開けるのは、簡単。だって、瞼を開けるだけ。 そうだよね? だから、頑張って瞼を開けましょう。 それじゃあ、始めます。 (0→10まで数える) はい。目がパッチリ開きましたね。 偉い、偉い。 でも、すぐにでも閉じちゃいたいよね? ゆっくり、閉じて……動かさないようにしたい。 重たい瞼を、下ろしてしまいたい。 うん、良いよ。下ろして、気持ち良くなっても、良いの。 さぁ、さっきと同じように、ゆっくり閉じましょう。 ゆっくり、ゆっくりね? (10→0まで数える) ゆっくり閉じる。ゆっくり閉じると、ゆっくり落ちていく。 暗闇に引きずり込まれて、落ちていく。 瞼を閉じるだけで、深い深い場所に行く。 重たい。瞼が重たい。もう、開けたくない。 体も重たい。でも、瞼は、もっと重たいかもしれない……。 もう、開けたくても、開けられないほどに、重たい。 ううん、開けられたとしても、開けたくないくらい、重たい。 どうして、開けたくないの? 重たいから? それだけじゃ、ないよね? そうだね……気持ち良いから。 目を閉じてると気持ち良い。ふわふわしちゃう。 体も、目も、重たいのに、なのにふわふわしているの。 面白いね? でも、まだ頑張らなきゃダメ。 もっと、もっとふわふわするために。 だから、重たい瞼をまた開けましょう。 足や腕は、動かさなくて良い。 重たいまま。そのままで、大丈夫。 でも、瞼だけは、頑張って動かしましょう。 目をゆっくり開けるだけで、もっと気持ち良く、なれる。 さぁ、頑張ろうね? (0→10まで数える) はい……目が開きました。 でも、不思議だね。目が開いて、重たいの我慢しているのに、 体のふわふわは、ちゃんとあるの。 重たくて、重たくて……なのにとっても気持ち良い。 目を開けて、頑張っているのに、不思議なくらい気持ち良い。 このまま目を閉じたら……どうなっちゃうのかな? もちろん、とっても気持ち良くなるよね? さっきより、もっともっと気持ち良い。 ストーンって、深い深い場所に落ちて行ってしまうの。 気持ちよさに身を任せれば、君は落ちていく……。 ふわふわの、とろとろになっちゃう。ね? それじゃあ、また、目を閉じましょう。 (10→0まで数える) 目を閉じましたね。 だから、さっきよりも深く深く落ちていく。 さっきより深い場所へと、落ちていく。 甘い甘い蜜に、全身が浸される。幸せに、なっちゃう。 うん、もう、動かさなくても、大丈夫。 とっても重たいから……気持ち良いから。 無理に、動かそうとしなくても、大丈夫。 そのまま、気持ち良い状態のまま……導かれるままに、沈んで行きましょう?