導入
こんばんは。ようこそ、私の部屋に……。
ここは、現実に疲れて、苦しんで、癒やされたくて仕方が無い。
そんな人が、訪れる部屋。
もちろん、そうでなくても来ても良いけれど、
きっと疲れている方が、貴方は気持ち良くなれる。
何故なら、私が、疲れている君を癒やしてあげたくて、ここにいるから。
ねぇ……君は、初めてここに来たのかな?
それとも、何度も、来てくれてる?
どっちにせよ……とっても素敵な体験、させてあげる。
甘々で、ふわふわで、とろとろ。
夢心地の快楽、心と体の全てを、癒やしてあげるの。
疲労の全てを洗い流し、明日の活力を得る。
一度味わったら……また、味わいたくなって、
何度も、何度も戻って来ちゃう、魅惑の快楽。
そんな、素敵な体験を、させてあげる。
楽しみに、していてね?
さ、前置きはこれくらいにして、そこに横になってちょうだい?
私が、君を、気持ち良くしてあげるから。
それじゃあ、ベッドに仰向けになって、楽にしてちょうだい。
そう、落ち着く体勢……無理な力が入らない体勢で、横になるの。
リラックス、リラーックス……。
あ、まだ目を閉じたらダメだから、ね?
ちゃんと目を開けて、天井見つめていて。
少しずつ、少しずつ……動きたくない気持ちよさを感じさせてあげる。
気持ち良くて、動きたくないよーって、思ってしまうように。
そんな、甘えたがりな心が、全面に出るように、ね?
気持ち良くて、ふわふわで……全てを私に預けたくなる。
お姉さんに、ぜーんぶ、委ねたくなるような快楽へ誘ってあげる。
(深呼吸の合図は、ゆっくりとしたペースで行って下さい/吸って―、と吐いてーの間には、少し多めに間を開ける)
……まずは、深呼吸から。
基本中の基本。リラックスする、最短の道。
ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。これの繰り返し。
鼻から吸って、口から出すの。とっても簡単。
なのに、とっても気持ち良くなれる。
一息吸って、吐く度に、全身が満たされる。
それじゃあ、始めるわね?
吸ってー、吐いて-。
……リラックスしてー。
吸って-、吐いて-。
……ただ、らく~にするだけ。
吸って-、吐いて-。
……難しくない。ただ、気持ち良くなるだけ。
吸って-、吐いて-。
……心が落ち着く。
吸って-、吐いて-。
体も、落ち着く。
吸って-、吐いて-。
全部、落ち着く。全部、全部……。
吸って―、吐いて―。
(以下3回繰り返す)
……はい、よく出来ました。
深呼吸は、ゆっくり、深く静かにすると、
とっても気持ちが良くなるの。
体の調子が整う……心の調子も整って、夢心地になってしまう。
いつまでも、していたいかもって気持ちになる。
心も体も落ち着いて……心地良い。
眠気にも似た暖かさ。それが、君の体を包み込む。
心地良さのせいで、瞼がとっても重たいよね……。
開けたままでいるの、辛いよね?
瞬きする時、このまま閉じたいなって、思う。
そうだよね?
うん、良いよ。じゃあ、そろそろ、目を閉じてみようか。
あ、まだダメ。すぐに、閉じちゃダメなの。
ゆっくり閉じなきゃ、ダメ。
ゆっくり、時間をかけて、瞼を下ろして行くの。ね?
今から、私が10、数字を数え下ろすから、
それに合わせて、ゆっくりと目を閉じて行こうか。
それじゃあ、行くよ。
(10→0まで数える)
……はい。上手に出来ました。
目を閉じて……どうかな?
今まで以上に、体が重たくなっちゃったよね?
だって、気持ち良いから……体に力が入らなくなっちゃう。
目を閉じて、瞼がとっても重たくなる。重たい。重たーい。
じわじわと広がる気持ち良さで、動かしたくなくなる。
体も重たい。とっても重たい。
何もしたくない状態。全身が、重たくて、動かしたくない。
重たくて、重たくて、そして……気持ち良いから。
気持ち良くて、重たいのに、ふわふわしている。
このまま、ずっと気持ち良さを味わいたい……。
でも、まだダメ。
ちょっとだけ、我慢してちょうだい。
君に、もっと、気持ち良くなって欲しいから。
だから、一緒に頑張りましょう。
また10、数字を数えるから。それに合わせて、重たくて、重たくて、
このまま気持ち良いままにしておきたい瞼をゆっくりと開いてね?
良い? さっきみたいに、ゆっくり開くの。
ぐっと、頑張って瞼を開けるの。
……体を動かすより、簡単。
君の体。とっても重たい。
重たくて仕方が無い腕を、持ち上げるより、ずっと簡単。
瞼をゆっくり開けるのは、簡単。だって、瞼を開けるだけ。
そうだよね? だから、頑張って瞼を開けましょう。
それじゃあ、始めます。
(0→10まで数える)
はい。目がパッチリ開きましたね。
偉い、偉い。
でも、すぐにでも閉じちゃいたいよね?
ゆっくり、閉じて……動かさないようにしたい。
重たい瞼を、下ろしてしまいたい。
うん、良いよ。下ろして、気持ち良くなっても、良いの。
さぁ、さっきと同じように、ゆっくり閉じましょう。
ゆっくり、ゆっくりね?
(10→0まで数える)
ゆっくり閉じる。ゆっくり閉じると、ゆっくり落ちていく。
暗闇に引きずり込まれて、落ちていく。
瞼を閉じるだけで、深い深い場所に行く。
重たい。瞼が重たい。もう、開けたくない。
体も重たい。でも、瞼は、もっと重たいかもしれない……。
もう、開けたくても、開けられないほどに、重たい。
ううん、開けられたとしても、開けたくないくらい、重たい。
どうして、開けたくないの?
重たいから? それだけじゃ、ないよね?
そうだね……気持ち良いから。
目を閉じてると気持ち良い。ふわふわしちゃう。
体も、目も、重たいのに、なのにふわふわしているの。
面白いね?
でも、まだ頑張らなきゃダメ。
もっと、もっとふわふわするために。
だから、重たい瞼をまた開けましょう。
足や腕は、動かさなくて良い。
重たいまま。そのままで、大丈夫。
でも、瞼だけは、頑張って動かしましょう。
目をゆっくり開けるだけで、もっと気持ち良く、なれる。
さぁ、頑張ろうね?
(0→10まで数える)
はい……目が開きました。
でも、不思議だね。目が開いて、重たいの我慢しているのに、
体のふわふわは、ちゃんとあるの。
重たくて、重たくて……なのにとっても気持ち良い。
目を開けて、頑張っているのに、不思議なくらい気持ち良い。
このまま目を閉じたら……どうなっちゃうのかな?
もちろん、とっても気持ち良くなるよね?
さっきより、もっともっと気持ち良い。
ストーンって、深い深い場所に落ちて行ってしまうの。
気持ちよさに身を任せれば、君は落ちていく……。
ふわふわの、とろとろになっちゃう。ね?
それじゃあ、また、目を閉じましょう。
(10→0まで数える)
目を閉じましたね。
だから、さっきよりも深く深く落ちていく。
さっきより深い場所へと、落ちていく。
甘い甘い蜜に、全身が浸される。幸せに、なっちゃう。
うん、もう、動かさなくても、大丈夫。
とっても重たいから……気持ち良いから。
無理に、動かそうとしなくても、大丈夫。
そのまま、気持ち良い状態のまま……導かれるままに、沈んで行きましょう?