Track 3

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深化

深く深く、沈んで行く。どんどん、甘い世界へと、浸っていく。 何もしなくていい。気持ち良い。 けれど、それだけじゃ足りないの。 もっともっと、幸せになれる……。 もっともっと、気持ち良く、なれるの、 お姉さんはね? その方法を知っているの。 だから、君も、素直に従って? ね? 次は……君の体にある、ストレスを、取り去ります。 疲れた全身から、疲れの元を絞り出すの。 今度は、何も頑張らなくて良い。 ただ、私の言っていることを聞いて、言われた通りのことが起きるだけ。 君の体は気持ち良さから、自然と従ってしまいます。 とっても簡単。何も考えなくて良い。 頭を真っ白にして、私の声に耳を傾ける。ただ、それだけ。 そうすれば、自ずとストレスは、体から消えていきます。 体から、流れ出てしまいます。まるで、魔法みたいに。 気付けば、夢心地になっているでしょう。 だから、安心して、私に全部を委ねましょう。 それじゃあ、重たくなって、気怠い。 その疲れた全身から、悪い物が取り除かれるイメージを、感じさせてあげる。 例えば……そう、腕。腕全体の疲れ。 疲労に支配されている腕の……指の先から、ゆっくり水が流れ出ています。 それは、悪いもの。疲労、そのもの。腕が気怠い、原因です。 悪いものが、どんどん流れ出ていく。指の先から、ちょろちょろと……。 甘い甘い蜜に、疲労が溶けていく。そして、浄化されて、何もない。 だから、君の疲労の全てを、出してしまって良い。 君の疲れ……ゆっくり、絞り出される。 肩……腕……手首……手の平、そして最後に、指。 集まって、集まって、体外に排出される。 悪いものが出て、腕が軽くなる。強張っていたものが消え去る……。 今まで以上に、気持ち良い。軽くなった腕が、ふわふわと浮いているよう……。 次は、足。さっきみたいに、足の先から、悪い物が出ていくの。 太もも……膝、膝の裏……足首、そして、指先。 上から下に、流れていく。足を支配していた疲労が、ゆっくり抜けていきます。 周囲の蜜に溶けて、消え去る……。 足も、軽くなる。空っぽ。疲労が、なくなって、ふわふわ。 とっても気持ちが良い。 次は、胸や、腰。背中全体から、悪い物が流れ出ていく。 集まった疲労の全てが消え失せて、軽くなる。 体のこわばりが消えて、ふわふわだけになる。 気持ち良い。体が、ふわふわになって、気持ち良い。 最後は、頭、いつも考え事したり、悩んだりして……日々、酷使している、頭。 ここは、特に疲労が溜まりやすいの。気付かないうちに、疲れが溜まっている。 毎日、毎日、使っているから、完全に疲労が取れない。 休んでも、目が覚めれば、すぐに使うことになってしまう。 だから、疲労が残ってしまう。少し重たくても、動かし始めてしまう。 身に覚えが、あるよね? 考え事、しちゃうでしょう? しない日なんてない。だから、頭に疲労が、一番残ってしまうの。 それをね……今から、完全に取り去って、あげます。 真っ白になって……考え事をしなくて良くなる。 難しいことは何も考えず、私に、従うだけで良い。 無理に、色々考えなくて良い。ただ、従って、癒やされるだけ……。 そんな幸せの形も、あるんだよ? そうしている間だけ、本当の意味で頭を休めることが出来る。 さぁ、疲労、とろとろと、出してしまいましょう……。 感じて下さい。頭の中に、水が溜まっています。 ポチャポチャって、音が出ちゃうくらい、いっぱい溜まっている。 頭の中が、そんなもので、満たされています。 今から、ゆっくりと、それを抜いていきます。 頭の後ろ。そこに、穴がある。でも、水は出て行かない。 それは、君の意識が、まだ大きすぎるから。 まだ、気付かないかもしれないけど、意識が強すぎる。 大きい、まだ、大きい。もっともっと、小さく出来る。 そのためには、お薬が、必要です。 今から、君の顔の上に、真っ白いクリームを乗っけます。 それは甘くて、ふわふわしていて、良い香りがする。 クリームは、とっても甘い。 息を吸えば、自動的に体中に満ちて、全身で甘さを感じる。 クリームは、とってもふわふわしている。 体に入れば、夢心地。体が、今よりもっと軽くなる。 まるで、自分がクリームになったかのように、ふわふわで、柔らかくなる。 クリームは、とっても良い香り。 甘い甘い香り。全身に香りが満ちて、気持ちよさだけが味わえる。 そんな、魔法のクリーム。 息を吸えば、自然と君は、クリームを食べてしまう。 そして、クリームに夢中になればなるほど、君の意識は小さくなるの。 ……気付けば、頭の疲労が全部抜けている。意識も、とっても小さくなる。 気持ちよさだけ。それだけで、体が構成される。 疲労なんて残らない……癒やし空間。 そんな風になりたいよ、ね? それじゃあ、今から、貴方のお顔の上にクリームを、置きます。 君は、普通に呼吸をしているだけで良い。 けど、常にクリームを食べていることを意識するために、 息を吸っている時は「クリームを食べている」 息を吐く時は、「疲労が抜ける」と、考えながら、呼吸をするの。 私は、それを邪魔したりしない。ただ、夢中で、食べていれば良い。 とても簡単。それだけで、意識は小さくなって……疲労は、いつの間にか抜けきっているの。 ふふ、待ちきれない? はい、柔らかい、とろとろ、ふわふわの、魔法のお薬。 いっぱい食べて、疲れを、抜きましょう……。 (2分ほど放置) ……君は今、完全に疲労が、抜けてしまいました。 気付かないうちに、意識が小さくなって……頭から疲労がポタポタ漏れ出て、 頭、真っ白になれましたね。体に残っていた無駄な力もなくなって、 そこを埋めるように、全身に、クリームが入り込んでいます。 そう、ふわふわの、とろとろで、甘々な状態。 ここからは、疲労を抜くのではなく、純粋な快楽を楽しむ時間です。 疲労がない、まっさらな状態で得られる快楽。 特に、甘い甘い魔法のクリームを口にした君の体は、特別な物。 魔法のお薬はね、疲労を抜くだけじゃ、ないんだよ? これから、君にたっぷりと味わわせてあげる……。

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