03
驚いたことに、普段の兄の態度はこれまでとまったく変わりませんでした。
両親の前でも、町中を歩いていても、お互いの友達に会った時も、今まで通り仲良し兄妹という態度のまま。
まるで近親相姦などしていないと言わんばかり……。
私は兄のように平然と嘘はつけないので、黙ったままです。
だけど、あまり黙ったままでいるのも不自然なので、適度に話しはしました。
少し態度がおかしいと思われたこともありましたが、兄の見事なフォローで事なきを得ます。
兄は私に受け入れられたと思っているので、とても優しく上手に会話のフォローをしてくれます。
そつがない、というのでしょうか。
こうしてみると兄の話術はとても巧みで、両親でさえ簡単に騙されているのがわかります。
これまでは私も、そんな兄がとても頼りになると思っていたのですから、両親を責めることはできません。
兄がいないところで犯されたことを話しても信用してもらえないでしょうし、兄は巧みに両親を説き伏せるでしょう……何もしてはいない、と。
もっとも、そんな話しはできません。
兄に強姦されたと、レイプされたなどと、たとえ両親にであっても告白することはできません。
羞恥心と、責められる、怒られるだろうという恐怖心で。
私がそういう性格であることは、兄も知っています。
だから安心しているのでしょう……両親が出かけている時や、寝静まった夜中に、兄は遠慮なく私を求めてくるようになっていました。
両親が二人で出かけて、帰りは少し遅くなる……という時などは、必ずと言っていいほど迫ってくるのです。
最近の兄のお気に入りはフェラチオです。
オチンチンを口で愛撫する方法。
最初はその目的も意味も、もちろん方法もまったくわからず兄を困らせていましたが、勉強を教えるのが得意な兄のこと、手取り足取り上手にやり方を教えてくれます。
不本意ながらすぐに慣れてしまいました。
とはいえ、根元まで全部咥え込むと苦しいですし、その場で射精などされようものなら大変なことになります……一度、ペニスを噛み千切りそうになったこともありました。
ですから咥え込む時は慎重に、丁寧に……決して頭を押さえ込むような無理強いはせず、私が自ら飲み込むのを待ってくれるようになりました。
でもまだ、たまに軽く頭は押してきますが。
とにかく苦しくなりますし、涎が垂れてしまうのが嫌で、咥えるのは好きにはなれません。
せめて亀頭までならば咥えやすいのですが、そこしか咥えていないと、兄は嬉しくもキツいと言います。
キツい、というのがどういう状態なのかはわかりません。
どのみち、亀頭だけを咥えるのは短い間です。
結局はなるべく深くまで咥えるようにと命じられ、私は兄のペニスを頬張ることに。
咥え込んだ時は、歯が当たらないように注意しながらも啜るようにしてなるべく口内にペニスを密着させます。
この時、舌を蠢かせるとより気持ちいいようで、快楽の喘ぎを発します。
この喘ぎが、兄のこれまでの威厳をすべて吹き飛ばすような情けなさで、とても聞き苦しいのです。
まるで母親に甘える、わがままな幼子のような喘ぎ……本人は可愛いつもりなのかもしれません。
それを聞き続けるのが嫌なので、早くフェラチオを終わらせようとします。
口をすぼめた状態で、頭を前後させるのです。
口内でペニスをこすり、まるで膣であるかのようにするのです。
フェラチオの辛いところは、私が動かなければならないところです。
膣ならば、放っておけば勝手に兄が動くのでいいのですが、フェラの場合は私が顔を前後させて口内でこすり付ける。
息苦しいし、頭を振るからクラクラしますし……私は、まったく気持ち良くないし……ひとつもいいことがありません。
あげく、興が乗ってくると自分で動き出そうとしますが……。
また噛まれるのを怖れているのでしょう。
兄は我に返り、フェラチオを終えます。
私にすべて任せる時はフェラチオで射精することもありますが、割合は半々といったところでしょうか。
今日は射精しませんでした……フェラで口内射精されると、精液を飲まなければなりません。
あのネットリとして潮臭いものを飲まされるのは嫌なので、射精しないでもらえる方がいい……。
いいのですが、その場合はセックスが長くなります。
特に両親がいない場合に顕著で、時には二度三度とセックスでの射精をします。
最近ではコンドームを使うようになったので、連続での射精にも困りません。
でも、コンドームを使わないこともあります。
最近では女性の生理にも詳しくなってきたようで、安全日が来るのをとても楽しみにしているのです……何故ならば、膣内射精できるからです。
本来、兄は頭がいいのですが、セックスのことになると途端に楽観的になります。
安全日を、膣内射精しても妊娠しない日、と思い込んでいるようで、必ず中出ししてくるようになりました。
私の生理周期を計算し、最終的にちゃんと確認した上で生セックスをしてきます。
フェラチオで射精しなかったのは、膣内射精を思いきり楽しむためだったのかもしれません……。
私はもう、安全日が本当に安全ではないことを知っていますが、それを言っても兄は聞き入れてはくれないでしょう。
ですから、何も言いません……ただ、少し抗ってみせます。
でもそれは、逆に兄の嗜虐心をくすぐるようです。
単に恥じらっているのだと思って、優しく、でも強引に股をこじ開けて私に潜り込んできます。
私はこの、最初に挿入される時の感覚が苦手です。
兄のオチンチンが一般的に見てどれほどの大きさなのかはわかりませんが、私にとってはとても大きいもので、まだ塗れ始めたばかりの膣に押し込まれるその圧迫感が辛いのです。
挿入される前に、亀頭で割れ目全体やクリトリスを擦られるのも困りものです。
甘い刺激が背筋を駆け上り、体が勝手に反応してしまうのが嫌なのです……ビクンビクンと跳ね、息が上がります。
喘ぎ声を出したくないので口を閉じるのですが、擦られる度に勝手に吐息が漏れてしまうのです。
兄は私のこの声がとても好きなようで、執拗にクリトリスを擦ってきます……何度も何度も。
そうして体と、頭の中を痺れさせてから挿入してきます。
オチンチンがオマンコを割ってめり込んでくるこの圧迫感……最初の一突きで、一番奥まで届いたのがわかります。
もう何度もセックスされてしまったので、膣内の感覚もだいぶわかるようになってきてしまいました。
兄の亀頭が私の子宮を叩く……これがお腹の中を殴られているような衝撃なのです。
どうやら兄もわかっているようで、まずは何度か奥の壁をノックし続けます。
あまり大きく出し入れはせず、深い場所で小さなストロークを、何度も何度も……突き込まれ、子宮口を叩かれ、
私は苦しみの呻きを漏らします。
その声は、兄にとっては喜びの喘ぎに聞こえるようで、嬉しそうに何度も突き入れては、気持ちいいだろう、と囁くのです。
もちろん、私は答えません。
痛みと苦しみで、答える余裕もないのです。
それに兄は、そう訊いてくるくせに口づけをしてきます。
口を塞がれては喋ることもできません。
吐息を交換し、混ぜ合いながら、呻くことしかできないのです。
特に、フェラチオ射精しなかった時は最初からガンガン突き込んで来るので、いつもより激しく呻くばかり……幼い頃は兄に叩かれた記憶はありませんでしたが、今になって酷い仕打ちです。
そして、怖い声で言うのです……まず一回出させてくれ、と。
私の答えなど聞きません。
それはもう決定事項なのです。
安全日だからと避妊していないペニスを私の子宮口に押し付け、そこで思いきり射精します。
正常位で射精する時は、私の頭を抱え込みます。
ギュッと抱きしめられ、体内もペニスで圧迫されたまま、兄は赤ちゃんの素を妹の膣内に注ぎ込みます。
ビクン、ビクンと脈動し、
たまっている精液を思いきりオマンコに噴き出す……それは、とても気持ちがいいのでしょう。
私の気持ちに関係なく、兄は恍惚とした表情や声を無理矢理見せつけ、感じさせてきます。
身勝手な絶頂、身勝手な膣内射精……兄は、それで私も絶頂しているのだと勝手に決めつけて、膣内射精を喜んでいいのだと感情を押しつけて来ます。
もちろん、私はまだ絶頂していません。
そんな私の不満を感じているわけではないのでしょうが、安全日にはたいてい抜かずの二発目をしてきます。
射精したペニスを抜かないまま、精液まみれの膣内を連続で犯すのです。
二度目になると、体位を変えられることがあります。
正常位が一番好きなようですが、騎乗位も好きなようで、二回目や、途中での体位変更によく跨がらせられます……そして、私自ら動くようにと命じるのです。
この体位だと、オチンチンの根元まで私の中に埋まってしまっている状態なので、やはり子宮が圧迫されて苦しい……だからといって腰を浮かせても、ペニスが抜けきる前に引きずり下ろされてしまいます。
仕方ないので、股間をくっつけた状態で腰を前後左右に揺すります。
早く射精して、セックスを終わらせてもらいたいので、頑張って腰を振り続けます。
兄を見下ろすのは悪い気分ではないのですが、
快楽に呻く顔を見るのはあまり嬉しくありません。
目を閉じて、同じようには呻くまいと気を引き締めて、一心に腰を振り続けます。
兄は、そんな私の心を折るかのようにオッパイを弄ってきます。
下向きになったオッパイは、普通に揉むよりも柔らかくて心地良いとのことですが、私には関係ありません。
乳房を揉まれ、乳首を摘ままれる刺激に耐えながら、早くセックスを……。
近親相姦を終わらせたいと、兄のペニスを射精させることばかり考えます。
亀頭が子宮口を捏ね回す圧迫感……硬い幹が膣内を掻き回し、密着した股間が陰唇やクリトリスを激しくこする。
私はいつしか頭の中まで刺激でいっぱいにして、余計なことを考えなくなります。
そうなってくると、ちょうど兄も快楽を訴え、射精を望んでくるのです。
私は嬉しくなって、更に更に腰を振ります。
前後左右だけではなく少し腰を浮かせては落とし、ペニスを引き抜いては突き刺し、兄の射精を促します。
オッパイを揉む手に力が入ってくれば、もう終わりの時は間近……。
兄も自ら腰を跳ね上げるようになり、私の腰を掴んでペニスが抜けないようにしてきます。
そうすればもう、終わりです……行くよ、と叫ぶ兄に、私は激しく首を横に振ります……ですが。
やはり私の意見など聞いてくれません。
絶望的な快楽の声を発し、膣内でペニスが激しく脈動します。
妹の膣の一番深い場所に兄の赤ちゃんの素を噴き出す……これで妊娠しないはずがありません。
いつか私は、兄の子を身籠もるでしょう……そうなればきっと、お父さんもお母さんも無視できなくなります。
その時になって私はやっと、兄に犯されていたことを告白できるようになるのです。
だから……本当は、安全日でなくても生で中出ししてくれていいと思っています。
兄の精液が染み込んでくるこの不快感も、両親にバレれば終わりになるでしょう……なるはずです。
だって、兄妹で赤ちゃんを作るのは良くないことだから。
近親相姦は、禁忌の関係なのですから……兄だって、それをわかっているはずなのに中出ししてくるということは、心のどこかで。
バレてしまいたいと思っているのかもしれません……だから、私は言うのです。
もっとしないと孕まないよ、と。
お兄ちゃんの赤ちゃんが欲しいのよ、と……性に楽観的な兄は、喜んで頷きます。
そしてそのまま三度目のセックスを始めます……時間が、どれほど経っているのかも忘れて。
もうすぐ、両親が帰ってくる時間であることも忘れて……。