Track 2

02

何を、いいよな、なのでしょう。 性的に無知な私は、お兄ちゃんが望んでいることがさっぱりわかりませんでした……でも、頷いてはいけないことはわかりました。 だから首を横に振ります。 何かはわかりませんでしたが、大好きなお兄ちゃんを拒否することに胸は痛みました。 でも、これ以上はいけない。 ここから先は、兄妹でしてはいけないことなのだと本能的にわかります。 ですが……結局、お兄ちゃんは私の抵抗を拒みました。 気付けば、いつの間にか裸になっています。 それが何を意味するのか、無知な私でも察しは付きました……セックスです。 お兄ちゃんは、私とセックスがしたかったんです。 この時の私はまだ、近親相姦という言葉は知りませんでした。 でも、兄妹でセックスしてはいけないことは何となくわかっています。 それなのに、お兄ちゃんは私とセックスしたがっている。 キスも、オッパイを揉んだのも、女性器を舐めたのも、全部セックスするための準備だった……ザアッと血の気が引いていきました。 お兄ちゃんが怖くて、セックスの意味が分からなくて、悲鳴をあげることもできません。 それどころか、私は自分で自分の口を塞いだまま……もしかすると、それを肯定と思ったのかもしれません。 お兄ちゃんは首を振り続ける私の脚を開き、股の間に割り込んできました。 もう脚を閉じることもできず、這いずって逃げることもできません。 ベッドは、そんなに広くありません。 先ほど股間を舐められていた時の感触に近いものが感じられました。 でも、お兄ちゃんの顔は今、私の目の前にあります……そうです。 それはきっと、お兄ちゃんの男性器なのでしょう。 セックスは、男性器を女性器の中に挿入するもの……いくらなんでも、それくらい知ってます。 勃起したオチンチンを、愛液で濡れたオマンコに入れる。 それを出し入れして、射精する。 そうすることで、赤ちゃんを授かるんです……赤ちゃん!? お兄ちゃんは私と赤ちゃんを作りたい? でも、私もお兄ちゃんもまだ……いいえ。 まだも何も、兄妹で結婚はできないのに? それなら一体……悶える私を無視して、お兄ちゃんはセックスを始めました。 オチンチンを、私の中に入れたんです。 それは、とても痛いものでした。 痛みと言うよりは、熱さでしょうか。 股間に衝撃が走り、熱さがわき上がります。 例えるなら、刃物で指先を切ってしまったような感覚……瞬間的にピリッとして、それからじんわりと熱くなってくる。 そして、それが痛みだと気付く。 気付いてしまったら後はもう痛いだけです。 股間が、お腹の中が、激しい痛みに晒されました。 でも、痛いと叫ぶことはできません……お兄ちゃんが、私の口を手で押さえ付けていたからです。 その苦しさもあって、涙が溢れ出しました。 鼻も出て、息が苦しくて……股間が痛くて、のしかかるお兄ちゃんが重くてやっぱり苦しい。 様々な圧迫感が私を襲うのが怖くて仕方ありません。 お兄ちゃんは、体を押したり引いたりしています……私の中を出這入りしているのでしょう。 オチンチンをオマンコの中に出し入れしている。 私にとっては痛いだけのそれですが、 お兄ちゃんにとっては気持ちいいことのようです。 しきりに気持ちいいことを訴えてきました。 そして、今更気が付いたかのように謝ってきます。 けどそのお詫びは、痛みを与えていることについてのようでした。 私が泣いていることも、ただ単にセックスが痛いからだと思っているようです。 すぐに気持ち良くなるから、とも言ってきました。 セックスの痛みは最初だけのもので、後は快感になる、と。 違うんです。 私はお兄ちゃんに気持ち良くしてもらいたいわけではないんです。 セックスで痛みを与えているからと謝ってもらいたいわけでもないんです……どうしてそれがわかってもらえないんでしょう。 お兄ちゃんは子どもの頃から、私に原因がある喧嘩の時でも先に謝ってくれました。 もちろん、お兄ちゃんが原因の時だって……だから、今回もお詫びをしてくれている。 謝れば、私にしていることのすべてが許されると思っているのでしょうか……。 妹の寝込みを襲って、無理矢理セックスしていることを……私の処女を奪って、近親相姦していることを。 お兄ちゃんのことは好きです……けどそれは、セックスをしたいという好きではなかったはずなのに……。 けれどお兄ちゃんにとっては、セックスをしたいという好きだったのです。 妹とセックスをする兄……それはとても異質で、おかしなことなのに。 お兄ちゃんは……兄は、ずっと前から私をそういう目で見ていて、こういうことをするために優しくして、謝っていた。 謝れば、痛みを与えるのも許されると……処女を奪って、近親相姦するのも許されると。 兄がそういう人なのだと、今更気付いてももう遅いのです……私の処女は、強引に奪われてしまったのですから。 痛みに慣れ、状況を理解して落ち着いた私に、兄は微笑んで口づけしてきました。 ねっとりとした唇が私に割り込んで、口内をねぶります。 舌を引っ込めていると、強く吸ってきました。 どうしても舌を絡めたいのでしょう。 優しい声で、舌を出して、と命令してきます。 拒めば、何をするかわかりません……私は恐る恐る舌を伸ばしました。 すると兄は激しく吸い付きます。 舌を食べられてしまうのではないかと思うほど強く啜られ、唇や歯で甘噛みされます。 吸われすぎて舌の根元が痛くなりますが、それを気にしてくれることはありませんでした。 激しく舌を吸われているせいで呼吸がしにくく、鼻での息が荒くなります。 もちろんまだ、セックスは継続中……兄のモノが膣内を出這入りするのが、痛くて仕方ありません。 更に器用なことに、両方の乳房も揉んでいます。 乳首を摘まみながら、大きく捏ね回します。 そこに体重がかかるので苦しいですし、乳首をあまり強く摘ままれると痛くて困ります。 その刺激でビクンビクンとしてしまうのですが、兄はそれを快楽の証と受け取っているようでした。 何度も何度も、気持ちいいだろう? と尋ねてきます。 残念ながら、何も気持ち良くはありません。 でも、痛い、と訴えても軽く謝られた後に、可愛いよ、などと言われるだけで、行為をやめてくれることはありませんでした。 私はもう諦めて、兄の動きが止まるのを待つばかりです。 そして、気が付きました……このまま膣内に射精されたら、兄の子を孕んでしまう、と。 まだまともに恋愛をしたこともないのに、兄に孕まされてしまうのでしょうか……近親相姦の子を? 赤ちゃんを産むと言うことがまだどんなことかはわかりませんが、少なくとも学校に行くことはできなくなりそうです……。 友達やクラスメイトに、兄に妊娠させられた、などと言えるはずがありません。 でも兄は、私が妊娠したとしても……ごめんな、としか言わないのでしょう。 まだ社会人ではないので、私と子どもを養うこともできないです。 そうなると、お父さんとお母さんに頼ることになります。 でも二人とも、私の妊娠を喜んではくれないでしょう。 だってこれは、私が望む妊娠ではないのですから。 もしかしたら、私が怒られるかもしれません。 それとも、兄が怒られるでしょうか。 そんなことを考えているうちに、終わりの時が来ました。 兄の息づかいが更に荒くなり、腰の動きが激しくなっていきます。 ジュブジュブと卑猥な水音が響き渡り、耳まで犯されているかのようです。 太ももを持ち上げられ、お尻を抱え上げられるような体勢になり、股間を強く打ち付けられます。 兄のペニスが私の体内を切り裂き、ほじくり回して、射精の時を迎えようとしています。 そして……獣のような呻き声をあげたかと思うと、私の体から離れていきました。 ぐったりとする私のお腹や胸に、何かが降りかかってきます……膣外射精をしたとは、わかりませんでした。 兄はただ激しく息を吐き、仰向けに倒れたままの私に覆い被さってきます。 まだするのでしょうか……そう思って身を強ばらせますが、どうやらセックスは終わったようです。 しばらく荒い息を吐き……乳房を揉んだり舐めたりして……呼吸を整えます。 そしてまたキスをしてきました。 優しい口づけ……そして、感動と感謝と、快楽の言葉。 膣内には射精しなかったよ、と誇らしげに言われます。 まだ赤ちゃんには早いからね、と……どうやら兄にもほんの少しの理性が残っていたようですが、それで近親相姦の罪が消えるわけではありません。 それから兄は私から降りて横たわり、愛を語り始めました。 私は黙って聞き続けます……何も訊くことはないからです。 兄が何を思ってきたのか、どうしてこんなことをしたのか。 理由も、理屈も、そして謝罪も、私にはもう必要ありません。 兄に犯された……その事実だけがここにあるのですから。 だけど……結局、私は抵抗できなかったのです。 それで兄が、私もこの近親相姦を受け入れたのだ、と思ってしまっても仕方ないことかもしれません。 兄は本当に幸せそうに微笑んで、何度もキスをしてきます……唇に、そして乳首にも。 兄も、この関係が禁断のものだとはわかっているようで、誰にも話してはいけないと言います。 もちろん、両親にも話さないように、と……これは、二人だけの秘密の関係なのだと。 こうして私はお兄ちゃんに処女を奪われました。 そしてこの日から、親の目を盗んで近親相姦を繰り返していくことになるのです……兄妹だけの、禁断の肉体関係を……。