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ふんふふ~ん、んふふ~ふふ……うん、できた! ほら、どう? 素晴らしい完成度でしょう。 ……えぇそうね、ソックリだわ。 まるで鏡に映したかのように瓜二つ……凄いわね。 二卵性の双子なのにこんなにソックリなんて……お父さんたちでも見分けが付かないんじゃないかしら。 ふふふ……んん? それはまぁ、あなたは男の子だものね。 お化粧はしなくちゃ。 けど、まつげを増やしてるわけでもないし、厚塗りしてるわけでもない。 ほんの少し手を加えただけで、姉の私と同じ顔になる……男の子なのに、こんなに綺麗な顔をしてるなんてね。 私の双子として生まれたことを、誇りに思うといいわ。 あぁ、とても素敵……こんなに可愛くて綺麗な女の子、どこを捜してもいないでしょうね。 えぇ、私は自分の顔に自信があるもの。 だから、もっともっと自分を見ていたいの。 いつでも自分を眺めていたいんだけど、ずっと鏡を見ているわけにはいかないでしょう? だから、同じ顔をした弟を便利に使おうと思って。 あなただって綺麗な私と同じ顔になれるんだから嬉しいでしょ? あら……今どきは男の子だって綺麗な顔をしているものよ? それに、この美しさに男も女もないわ。 性別を超えてる。 そうねっ、そうよ。 まるで天使みたい! あぁ、素敵だわ。 私ってば天使だったのね。 たまにはいいこと言うじゃないの、ふふふ。 私の弟に生まれたおかげで、おかげであなたも天使になれたわね。 だから、この化粧も……私の服も、とってもよく似合ってるわ。 本当に、私がもう一人いるみたい。 あぁ、これで視界にはいつも私自身がいる……いつでも綺麗な私を見ていられるのね。 あら、何か問題があるの? ……はぁ、あなたの時間? やぁね、弟は姉に絶対服従するものよ? だから、私がいいって言うまで私の目に見えるところにいること……わかった? さすがにトイレやお風呂は許してあげるわ。 でも、必ず私の許可を取ってからね。 あぁでも、一緒について行こうかしら……えぇ。 トイレやお風呂も! 何言ってるのよ、姉弟じゃないの。 ほんの少し前までお風呂は一緒に……トイレは別だったけど、気にしなくても……する? あらそう。 それは残念ね。 まぁ、綺麗な私はトイレなんて行かないけど……なーんてね♪ 大丈夫よ。 私は排泄物も綺麗だからね。 あぁはいはい、トイレの話はもういいわ。 とにかく、家にいる間は私の側から離れないこと。 いいわね? 何で急にって……急じゃないわよ? ずっとこうしようと思ってたの。 だってあなた、日に日に私に似てくるんだもの。 最初は、私は私一人でいいって思ったんだけど、ある時から考えを改めてね? どうせなら同じにしてしまおうって。 そう。 それで、私の格好をさせて、私の顔にしたの。 そうすれば、あなたを憎まなくてすむでしょ? だって、私は自分が大好きだもの。 私に似た誰かはいらないけど、私自身なら、ね。 だから、あなたは私自身になるの。 学校では離れていられるからいいけど、家の中では一緒だもの。 だったら、むしろもっともっと一緒になればいいと思って……いいアイデアでしょ♪ そうよ、これが一番なの。 そしたら私は、自分の偽者を見なくてすむ……一番綺麗で可愛い、私自身を見ていれば、私は幸せだもの。 それにあなたも幸せでしょ? ……可愛い姉になれて。 あぁ、可愛いわ。 とっても可愛い。 私は今日も綺麗で、素敵だわ……んはぁ、あぁ、あぁん。 いいわね、これ。 鏡に向かって言うよりも、自分自身に言っている感じが強いわ、はぁはぁ。 んふふ、素敵。 たまらないわ……あぁ、はぁはぁ、可愛いわよ。 えぇ、とっても可愛いわ。 だからこそ、私は誰からも愛される。 私自身も、私を愛してるわ……世界で一番、愛してる。 ねぇ、そうでしょ? あなたも、私を愛してるでしょ? んふふっ、そうよね。 愛してるに決まってる……だって、あなたは私だもの。 自分のことを愛していない人間は絶対にいないわ。 人間は誰でも自分が一番可愛いものよね。 だから、少しくらい自己愛が強くても、まったくおかしいことじゃないわ……自分自身を愛するのは、人間の性なんだもの……ねぇ~、んふふ。 だからぁ……んっふ。 ちゅっ……んん! あ、あん! こら、なんで抵抗するの? あなたは私なんだから、キスするに決まってるじゃないの。 つまらないことであなた自身に戻らないでくれる? いいわね? あなたは私の思い通りになっていればいいのよ……そう、あなたは私。 私は、自分自身を愛しているんだから……ん~っちゅ♪ ちゅっちゅっ、んん、んちゅっ、ぺろ~ん。 あふ、ふふふ。 キス、気持ちいいわ。 鏡にキスするのとは大違いね。 やっぱり、生の唇って素敵……実物っていいわぁ、んっちゅ。 ちゅっちゅっ、ん~っちゅ。 んむんむ、ん~っぺろん。 ぺろぺろ、れろっ、んん、んっちゅ……んもう、あんまりガチガチに固まらないの。 キスは嬉しいものでしょ? だからもっと自然にしなさい……ん~っちゅ、んふん。 ぺろぺろ、んん。 さぁ、こっちにいらっしゃい。 今夜はずっと一緒にいましょうね……あら、自分自身と一緒に寝るのに、何か問題があるの? ないわよね? えぇそうよ、だってあなたは私なんだもの。

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