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あたしには弟がいる。 少し年が離れているから、昔は可愛かった。 あたしも可愛がってたし、弟もあたしに懐いてた……けど、やっぱり年頃になってくると、姉と仲良くするのは恥ずかしいんだろう。 いつの頃からか弟はあたしに反発するようになり、生意気な言動を取るようになっていた。 それは寂しくもあり、少し不愉快でもあったけど、姉と弟なんていうのはそういうもの……。 それが普通なんだと思って、あまり気にしないようにしてた……んだけど、進学してから更に生意気っぷりが加速。 ムカつき度合いが増してきた。 あたしはあまり慎み深い方ではないから、 すぐに口喧嘩になる。 思わず手が出そうになることもあるけど、年下とは言え相手は男。 力比べになればあたしに分があるとは思えない。 それに、とっくみあいの喧嘩になんてなれば、 姉弟仲(きようだいなか)を回復できるかどうかもわからなくなる。 慎み深くはなくとも理性がないわけではないので、年上らしく落ち着いた態度を取ってみせるわけだ。 我ながら、出来た姉だと思う。 ……なんて言うけど、本当のところはこれ以上、弟と揉めたくないという思いがある。 あんな生意気な弟でも、まだまだ可愛いと思ってるんだろう。 実際、外見はあたし好みに育っているし。 もう少し背が伸びればいい感じになるだろう。 そんな弟を連れて街を歩くのがちょっとした夢だったんだけど……まぁ、それはもっといい彼氏でも見つければすむことだ。 ……いないけど。 これまでも彼氏がいなかったのは、あたしの外見や性格に問題があるからじゃなくて、女子校に通ってるから出会いがなかっただけのこと。 友達とそんなことを話しているうちに何故か、 アルバイトをしよう、という話になった。 これまで、夏休みの短期バイトはしたことがあったけど、それ以外でのアルバイト経験はない。 でも、外に出会いを求めるのなら、ということで、 友達と二人、アルバイトを探したんだけど……決まったのは、何故か神社。 巫女のアルバイトだった。 ちなみに巫女はバイトと言わず、助勤(じよきん)と言う。 秋口の今から仕事を覚えて、 正月もしっかり働いてもらいたいらしい。 まさか、彼氏探しのためにバイトを始めた、なんて言えるはずもなく、真面目に働く日々。 だけど、地元の大きな神社なので、出会いがないコトもない感じだった。 巫女の仕事は結構大変だけど、やり甲斐はあった。 巫女服が可愛いのもいい。 参拝者……特に外人さんの受けがいい。 何度か写真を撮られたり、一緒に写って欲しいなんて言われたりもした。 だけど、彼氏探しの方は捗らなかった。 少なくとも弟以上の容姿でなければならない……なんて思いながら参拝者たちを眺めていた私の目に、好みの男が! ……と思ったら、あろうことか弟本人だった。 巫女の助勤をしていることを内緒にしていたワケではないけど、あえて話しはしなかった。 初めて見る、私の巫女姿に驚いたのか、弟はずっと目を丸くしたまま。 友達と一緒にいたので私から話しかけることもなく、その夜、帰宅してからも話したりはしなかった。 ……けど、あたしと弟の関係は、この日から劇的に変わることになる。 それから、弟はよく神社に来るようになった。 最初は隠れるように……次第に堂々と。 けど、あたしと話すわけではなく、姿を見て帰るだけ。 あたしではなくて、他の巫女を見に来ているんだろうか? でもやっぱり、他の巫女と話してる様子もない。 まさか、あたしの仕事ぶりが気になってるとか、心配しているとか? 年の離れた弟に心配される謂われはない……なんだか、少し不気味だ。 弟が神社に来てた理由がわかったのは、それから少ししてから。 あたしが自分の巫女服を家に持って帰って、ほつれを繕(つくろ)った時のこと。 巫女服が珍しいからと、両親の前で着て見せた。 その時の弟の顔は今でも忘れない。 驚きと感動、そして陶酔……弟は、あたしの巫女姿に完全に見入っていた。 幼い頃、弟にできなくてあたしにできることがあった時に見せた、尊敬の視線とはまた違う。 情欲のこもった視線。 およそ、実の姉に向けるものではない目の輝き。 あたしは……興奮した。 弟に熱い目で見つめられて、官能を覚えてしまった。 熱っぽい吐息が漏れ、胸が高鳴る。 背筋に甘い痺れが走り、うなじをピリピリとさせ……股間をうずかせる。 弟に性的に見られて、性欲を覚えてしまった。 これまで誰に見られても、写真を撮られても、こんな風になったことはない。 だけどもちろん、弟に手を出すわけにはいかない。 しかも両親の目の前だ。 あたしは平静を装い、巫女服ショーを終えた。 弟はこれからも神社に来るだろう。 それがとても楽しみだった。 ……けど、その夜。 あたしの欲望はとどまるところを知らなかった。 弟の熱い視線が忘れられない。 見つめられる官能が、あたしの情欲をくすぐって仕方がない。 サディスティックな気分。 両親が寝静まったのを確認してから、あたしは弟の部屋を訪ねた……ノックもせず、いきなり押しかけようとドアに手をかけた瞬間、くぐもった声が聞こえてくる。 それは、弟の喘ぎ声。 瞬時に、オナニーしているのだと気が付いた。 そしてしばらく、ドアの前で耳をそばだてる。 やっぱりそうだ。 弟はオナニーしてる。 しかも、あたしを呼びながら! 姉ちゃん、姉ちゃんと。 時に名前を呼んでいる。 生意気なことに呼び捨てだ。 でもいい。 許す。 あたしでオナニーしているから。 あたしの名を呼んで、可愛いと連呼して、喘ぎ声を漏らしているから! 激情がわき上がる。 それは性欲であり、優越感でもあり……また、女としての喜びでもあった。 乳首が立っているのがわかる。 女性器が潤っているのにも気が付いた。 あたしは弟が気付くように、小さく声をかけながら、ゆっくりとドアを開けた。 可愛い悲鳴が聞こえ、慌てて衣服を直す姿を微笑みながら見下ろす。 怒って叫ぼうとするけど、声を出したらマズイとわかったようだ。 必死で声を抑える仕草もまた可愛らしい。 勃起を隠そうと腰が引けている姿には、絶頂感さえ覚えるほど。 弟がそうであるように、あたしも欲情してるのだ。 実の姉弟相手に! それを認めてしまえば、もう怖いものはない。 あたしは巫女服を見せつけるようにしながら、ベッド端に座った弟に歩み寄る。 モジモジするばかりの弟の横に腰かけ、大きな乳房を当てて、 耳元で囁いた……あたしでオナニーしてたの? と。 ビクンとするのが可愛くて、何度も尋ねる。 あたしをオカズにしてたの? 姉ちゃんを思ってオチンチン擦ってたの? 巫女服、好きなの? 始めは抵抗しようとしてた弟だけど、次第に涙目になって頷くようになった。 オナってたのを知られて恥ずかしいのだろう。 嫌っているはずのあたしを……実の姉をオナペットにしてることがバレたのが心苦しいのだろう。 あたしに怒られて、親にバラされて辱められて、軽蔑の眼差しを向けられる、と思っているのだろう。 ……あぁ、なんて可愛らしいのか! 男らしくなってきたとは言っても、やっぱりまだまだ若い。 開き直ることもできず、さりとて詫びることもできないその態度に、あたしはまた強烈な優越感を覚えた。 姉として……女として。 そしてあたしは、躊躇なく弟の股間に手を伸ばした。 やっぱりまだ勃起したままだ。 部屋着のジャージの上からでもその質感がわかる。 弟は驚いて顔を上げ、目を丸くする。 あぁ、可愛い。 これは何? わかっているのに訊く。 答えずに俯くから、強く握ってまた尋ねる。 この大きくなっているモノは何? しばらくのためらいの後、チンコ、とか細い声で答える可愛さときたら。 あたしは背筋をゾクゾクと震わせて、チンコの先っぽを捏ね回す。 ジャージ越しでもその感触がわかり、強い嗜虐心に襲われる。 あたしは今、可愛い弟のチンコを弄っているのだ、と。 ねぇ、チンコ擦ってたの? シコシコしてたんでしょ? 姉ちゃんとエッチする想像しながら、オナニーしてたのよね? 実の姉に欲情してたの? それとも、巫女服に萌えてただけ? ううん、そんなワケないわよね? あたしの名前を呼びながらチンコ握ってたんだから、あたしとセックスしたいのよね? そうでしょ? 姉ちゃんとセックスしたいんでしょ……。 この、巫女服姿の姉ちゃんと、近親相姦したかったのよね? ……耳まで真っ赤にして、涙目で、弟はもう頷くことしかできなかった。 だからあたしも、自分に都合のいいことばかり言う。 本当は姉ちゃんのこと好きなのよね? 近親相姦したいって思ってるんでしょ? 姉ちゃんのマンコに、このチンコ突っ込んでみたいんでしょ? セックスのやり方くらいしってるわよね? あたしが囁く度、弟は頷いた。 始めは弱く、次第に強く、激しく。 あたしはチンコを摘まんだまま、弟の性欲を焚き付け続けた。 ここ数年反抗的だった弟が見せる従順な態度に興奮した。 やばいくらい女性器が濡れてるのがわかる。 同じように、ペニスがヌルヌルしているのもわかった。 確か我慢汁というやつだ……いや、もしかするともう射精しているのかもしれない。 パンツの中で射精したのだとしたら、ちょっと可哀想だ。 こっそり洗濯に出すのも勇気がいるだろう……なんて殊勝な気持ちより、性欲と好奇心が勝った。 脱いで? そう言うと、弟は情けない顔を見せつける。 恥ずかしさと絶望と、ほんの少しの期待感がにじんだ、これまで見たことのない哀れっぽい顔。 四度目の、脱いで、で弟は観念して、ジャージとパンツを一緒に下ろした。 勃起してるペニスを見るのは生まれて初めてだった。 だから、これが大きいのか小さいのかもわからない。 わかるのは、先っぽの方まで皮が被ってること……包茎、というのだったか。 ヌラヌラしてるものの、白い液体……つまり精液は出てないように見える。 興奮を抑えながら、もう射精しちゃったの? と訊くと弟は首を横に振った。 やっぱりまだ射精はしてないようだ。 あたし自身はオナニーをしたことがないし、男の子のオナニーのやり方も詳しくは知らない。 チンコを握って擦るのだという大まかなことしか知らないので、弟にオナニーを促してみる。 チンコをさらけ出したことで観念したのか、意外にもすんなりとペニスを握り、擦り始める。 まず最初に、先っぽにまで被っていた皮を剥いた。 くびれた先端が現れる……亀頭、だったか。 亀頭が全部出るということは、真性包茎ではなく仮性包茎だ。 これならセックスに支障はないはず……あたしはもう、弟とセックスするつもり満々で、そのオナニーを凝視していた。

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