Track 2

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援交するにあたって気を付けてることと言えば……まずは外見。 心がけてるのは、清楚系っていうこと。 あと、ちょっと気弱そうに見える感じもね。 でも、ガチ過ぎても駄目。 なんでって? 人は完璧なものに対して拒絶反応を示しやすいのよね。 清楚系、お嬢様風、処女っぽい……そうでありつつも、どこか付け入る隙がないと援助交際するにあたって罪悪感とか持たれることも。 その罪悪感が逆にスパイスになったりもするから一概には言えないんだけど、抜け道があった方が上手くできるって言うのが、今のところ私が感じてること。 だいたい、援交してるのに清純なワケがない。 それと、あまり清楚な振りを続けると、最後に説教が始まるパターンが多い。 曰く、なんで援交なんてしてるんだ、こんなコトは辞めなさい、っていう……散々セックスした後に、何を言う。 でもま、そうした手合いにも慣れてるので、殊勝な振りをして聞いてあげるけど、面白いほど同じことしか言わない。 説教強盗ならぬ説教買春オヤジの思考パターンは一律。 でも、そのセックスは必ずしも同じじゃない。 セックスが気持ち良ければ良いほど、後の説教もにこやかに聞いてあげられるってもの。 最近で一番良かったのは、連続絶頂させてくれたオジサン。 生真面目そうな雰囲気がある、四十歳前後くらいのオジサン。 たぶん、先生、って呼ばれる系の仕事をしてるんじゃないかなと思う。 ホテルに入るまで……入ってからも、ニコリともしない。 その段階で、これは後で説教ありそうだな~と思ったから、あんまり気が乗らなかったんだけど、気前よく払ってくれたから気分は上々。 説教する気なんて起きないくらい、 いっぱいイかせてあげようって思ったのね。 払うモノちゃんと払ってくれれば、二回でも三回でもさせてあげるのが私のポリシーだから。 ……もちろん、私自身も楽しむんだけどね。 オチンチンのサイズは普通……まぁ、ちょっと長かったかな。 フェラチオで咥えた時、簡単に喉まで刺さったし。 でも、特筆するほどでもないくらい。 まずはそのまま、フェラで口内射精。 食道に直接流れ込んでくるザーメンの感覚が心地いい。 むせないように注意しながら、射精を思いっきり楽しむ。 ビックンビックン跳ねるオチンチンの感触って、可愛いから大好きなのよね。 ひとしきり射精を終えても、まだフェラは続けたまま。 尿道に残った精液まで全部啜り取って、オジサンが満足したのを見計らって終える。 ……こんな風にザーメン飲まされたの初めてです♪ なーんて殊勝なことを言ってみたりして、オジサンの性欲を掻き立てる。 私から攻め立てるんじゃなくて、あくまでもオジサンから攻めるように仕向ける。 清楚な女は、性に貪欲じゃ駄目だもんね。 激しいフェラをした後でも、しおらしくしてると可愛らしく見えるんでしょうね。 オジサンはすぐに復活して、自分でコンドームを装着……あっと言う間に私の中に入り込んでくる。 オジサンとはいえまだ若いから、復活も早いし性欲が衰えたりもしない。 でも、セックスとしては普通だった。 正常位で挿入して、キスしたりオッパイを揉みながら、オマンコを味わう。 これなら普通に、あと一二度射精して終わりだろう。 その後、軽い説教をされて今日のエッチはお終い……そう思ってたんだけど、このオジサンが凄いのはここからだったの。 膝裏を取ってM字開脚させて、のしかかるように押し込んでくる激しい正常位じゃなくて、上半身を立たせたまま腰を突き出して抽送をしてきた。 私のお尻と腰を取って、徐々に高く上げていく。 小さくブリッジするみたいな体勢になったけど、気持ち良さもあって苦しくはない。 オジサンが腰を持ってくれているから、フワフワと浮いているかのよう。 意外に力があるな~って思ったその時、最初のアクメが来た。 最初はピリッとした、小さな絶頂。 ただ気持ちいいだけだったそれが絶頂だとわかったのは、噴き出た愛液の量が凄かったから。 ジュボジュボと淫らに響く水音が明らかに大きくなった。 潮噴きしてたのかもしれない。 でもまだそんなコトには気付かず、ただ快感だけを味わってた。 あぁ今日はいいセックスができて嬉しい、なんて甘い官能に浸ってた……そこに、また来た。 今度は激しく体が跳ね上がった。 ビクンッと爆ぜるような素敵な絶頂。 私は遠慮なく喘いで、オジサンの気を良くしてあげる。 イクぅ~なんて嘘を言うこともあるけど、ホントにイってるんだから素直に言う。 オジサンの方はフェラで射精したばかりだから、そう簡単に射精はしないだろう。 体位は変えず、激しく突き込み続ける……この体位が問題だったのかしら。 二三度押し込まれただけで、 また、ビクンと激しいのが来た。 今度は、イク、なんて言う暇もない。 んぐっと苦しげな呻きが漏れただけ。 オジサンは一瞬、不安げな顔をしたけど、私がもっとしてと叫ぶと遠慮なく続けてくれた。 ここに来てようやく、これはヤバイ、と気付いた……けど、もう遅い。 オジサンのペニスと、この体位の相性が良かったのね。 何往復かごとに絶頂を繰り返す私は意識を保つのに必死だった。 オジサンは私が連続で絶頂してることに気付かないで、頑張って腰を振り続ける。 もしかしたら、早くイきたいのにイけなかったのかもしれない。 息も絶え絶えになりながら挿入を繰り返し、 私を絶頂させまくって、ようやく射精してくれた……どれだけの時間がかかったのか、私にはもうわからなかった。 イきすぎて意識はもうろうとして、でも気持ちいいからまだして欲しくて。 つい、清楚さとか清純さとかは忘れて、オジサンに続きをねだっちゃった。 でも、オジサンの方はもう十分満足だったみたい。 私がペニスにしゃぶり付こうとしたら……説教が始まった。 キミみたいな若い子が、とか、真面目そうな子なのになんで、とか。 説教しながらコンドームを処理してる姿は酷く滑稽で、だけど絶頂の余韻を味わってた私はそれさえも愛おしくて……。 この日は珍しく、オジサンの方が先にホテルを出ることになった。 私の足腰がしばらく立たなかったから……それにオジサンも、ひとしきり説教をして満足したらしく、そそくさと出ていったわ。 もちろん私は説教なんて聞いてなかった。 オジサンが出ていった後も、連続絶頂を思い出して時間いっぱいまでオナニーしちゃった♪ ……ホント、快感に理屈なんていらないわよね。