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ねぇ~……ねぇ~……起きて~……起きてよ~? 起きてってば~……ねぇってば~……起き、あ。 起きた♪ ねぇねぇ、ちょっと見て? お母さん一体……お、驚きすぎよ!? 驚いてるのはお母さんの方なの~っ、これって一体どういう……だからお母さんだってば! うわーん! 息子がお母さんを知らない人呼ばわりするー! 酷い~酷いわ~、うわーん! うぅ、だからお母さんだってば~……ほらほら、見ればわかるでしょ? わかる……わよね? うわーん! 息子がお母さんのことわからないって言うー! 酷い~酷いわ~……ぐすん。 うぅ、わかる? 本当に? わかる……わよね? はぁ~、あぁ良かった~。 わかってくれると思ったわ♪ ゴメンね、まだ朝早いのに起こしちゃって……でも、お母さんもビックリで。 うーん。 どうしたと言われても、私だってわからないわよ。 朝起きて、顔を洗って、鏡を見たらね? なんだかすっごく若返ってるじゃない? 最近のお化粧品って本当に凄いのね~。 だってこれマイナス五歳肌どころかマイナス二十五歳肌くらいじゃない? こんなにも効果があるなんて……あ、そう? やっぱりお化粧品のせいじゃない? あはは、そうよねぇ……。 って! じゃあどうしてこんなに若返ってるの!? お母さん、何かした? いいこと? 悪いこと? それとも普通のこと? うぅ、落ち着けって言われても~……え? 痛いところ? ううん、別に何ともないわよ? むしろ至って健康。 この頃の私、病気も怪我もまったくしなかったから、朝から元気いっぱいよ♪ ……記憶? えぇ、それも問題ないわね。 例えば。 あなたが何歳までオネショしてたのか、年月日までしっかりと覚えて……あぁ、はいはい、冗談だってば。 ゴメンゴメン、えへっ♪ とにかく、昨日の夕飯のメニューだって覚えてるわ。 そうね。 心身共に異常なし。 すこぶる健康、すこぶる健全。 昨日の疲れもまったく残ってないわ。 うーん、若いっていいわ。 ……え? そうね、問題ないわね……うん。 問題ない、かも。 そっか、問題ないわね。 なーんだ、何も困ることないじゃない、ねぇ! あはは、何だ~、ビックリして損しちゃった。 うん、驚かせちゃってゴメンね? お母さんは大丈夫……ん? 違和感って……あなたは何も変わってないから、私から見れば可愛い息子のままだし? 鏡を見なければ、自分が若返ってるなんて……あんまりわからないし。 私の顔、そんなに違う? ふふふ、そうでしょ? そのまま若返っただけ……お母さんにだって若い頃はあったんだから。 昔の写真だって見せたことあるでしょ? ……え? あぁ、お母さん、って言うこと? うーん、でもお母さんはお母さんだから。 あなたから見たら年下の女の子になっちゃったかもしれないけど、心はお母さんのままだから、あなたは気にせずにいればいいんじゃない? 気にしちゃうの? あら~、それって、お母さんを女の子として意識しちゃうってコト? ふふふ、やーねぇ。 あなた、年下好みじゃないじゃない。 熟女好きなんでしょ? ……へ? あ……あ、あはは! それはほら~、その~、なんと言うか~……だ、だって、お掃除してる時に、エッチな本を見つけちゃうことがあるじゃない? そういうのの趣味を見れば……。 大丈夫大丈夫、ロリコンよりよっぽどいいわ♪ ロリコンは犯罪よ? あなたには立派な女性と交際をしてもらいたいと……そ、そうそう、お胸が立派な女性とか? あはは……コホン。 は、話を戻して~っと……とにかく、お母さんは大丈夫。 でも、なんで若返ったのかはわからないから、しばらくは様子を見ながら生活しないとね。 あなたにも……えぇ、ありがとう♪ もちろん頼りにしてるわ。 お父さんが亡くなってから、お母さんの頼りはあなただけよ? あなただけを愛してるわ。 好みじゃない外見になっちゃったかもしれないけど……あらそう? ありがとう。 お母さんも、あなたの外見も大好きよ。 内面もね、とてもとても愛してるわ。 ん~っちゅ♪ ……あなたがいてくれれば、お母さんは何も怖くないわ。

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