Track 2

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んん……す~~、く~~……ふにゃふにゃ、んん、んす~~、んく~~……すやすや、んん……んう? んにゅ~~…… あれぇ? なんだかモゾモゾする……けど、気持ちいい~。 むにゅむにゅ、んん……フワフワして、ムニャムニャして、あったかぁい……んん、むにゅ。 ん、んん……あぁん。 んん? あれぇ? お帰りなさぁい……あっふ、ふわぁあ~~。 早かったのね。 今日は遅くなるって言ってなかった? だから、まだいいかな~と思ってお昼寝を……メール入れてくれたの? あら、ごめんなさい。 気付かなかったわ……あぁ~ん。 ごめんなさいってば~……はーい、お詫びのチュウ。 ん~っちゅ♪ さて、それじゃお夕飯の支度を……あ、いっけない。 お買い物行こうと思ってたんだわ。 あぁ、大丈夫大丈夫。 ご近所さんも、もう慣れたわよ。 お母さん、元々若作りだったから、少しくらい若返ってもお化粧のせいって思われてるわよ。 背丈もさほど変わってないしね。 それに、胸の大きさだって大差ないでしょ? あぁでも、やっぱり若い乳房は色艶が違うわ。 お母さん、毎日お風呂に入るのが楽しくてしょうがない……え? あぁはいはい、お買い物ね。 一緒に行ってくれるの? ありがとう、それじゃすぐに支度するわね。 若いと、ちょっと外出るのにいちいちお化粧しなくていいから楽だわ~。 お母さん、若返って良かったかも~♪ うーん、今日は風が強いわね。 髪、縛ってくれば良かった……っとっとっと! あぁごめんなさい、よろけちゃった。 え、腕組みするの? わーい、優しい~……ふふふ、がし~っと。 そういえば、腕組みするの久しぶり? 最近、一緒に外出することって少なかったものね。 あ……ちょうど下校時間だから、学生さんが多いわね。 それに、カップルも大勢いて凄~い。 最近の学生さんたちは腕組みして歩くのも当たり前なのね。 お母さんが制服を着てた頃には、そんな恥ずかしいことできなかったわ……今はもちろん平気ね。 もちろん、あなたとなら……。 そうだ! 昔の学生服、まだ残ってたはずだから探してみようっと。 おばさんの時だったら問題だけど、今の私が着れば、コスプレじゃないわよね? ね? ふふっ、楽しみにしててね。 じゃーん! これがお母さんの通ってた学校の制服でーっす! 保存状態、完璧。 まさか、この歳になってまた着られるなんて思ってもいなかったわ~。 どうどう? 可愛くない? ふふふ、制服って不思議ね。 着ているだけで、本当に学生に戻った気分……入学式のこと、教室で授業を受けていた時の席順、お昼休みにみんなで食べたお弁当……そして卒業式まで。 いろんなことが思い出せるわ。 まるで、つい昨日卒業したみたいな気分。 ……あとは、はいコレ。 あなたも着てみて? 捨てたりしないわよ。 あなたのものは全部、大切なんだからね。 ほらほら、ちゃんとクリーニングにも出したんだから……あぁ、いいわ。 大人になっていくあなたを見るのはとても嬉しいことだけど、やっぱり学生の頃っていうのは心に染みるわね。 私がこの制服を着ていた頃はまだ、結婚とか出産とか、何も考えていない……夢物語だったわね。 え? えぇそうよ。 お父さんに会うのは、もっとずっと後のこと……えぇ? イヤだ♪ 学生の頃には誰とも交際してなかったわ。 お父さんが最初で、ずっとお父さん一筋よ♪ お母さんウブだったから、交際も結婚も、全部お父さん任せで……やだもう、何言わせるのよ~。 あぁ、そういえば……あなたは、お父さんによく似てきたわね。 でも、やっぱり違う。 似てるけど別人ね……ふふふ、そんなこと当たり前なんだけど。 ほ~ら、こうして腕を組んで~。 このまま外を歩いていたら、今どきのカップルの出来上がり~! お父さんと出会う前の私……もし今、本当に学生のままであなたに出会っていたら……私は、あなたに恋をするのかな。 だって、大好きだもの。 どんなに大勢の中からでも、あなたのことを見つけ出す自信があるわ。 そして愛してるって言ってあげる。 あなたが子供の頃から、大人になっても……きっとね。