プロローグ
初めまして、スパイ君。
私は、キミの拷問を担当するアインだ。
よろしく。
ふふ、緊張しているのかね?
まぁ、当然だな。
そのイスの座り心地はどうかね?
まぁ、縛り付けているから、座り心地以前の問題かな。
せっかくの来客に、手荒なマネをして申し訳ない。
許してくれたまえ。
それにしても、キミも人が悪い。
某国の大使館の人間だと言っておきながら、実はスパイだったなんて。
気が付かれないと思ってたのかね?
ち、ち、ち。(舌を鳴らす)
今から、キミが知っていることを全て話してもらおうか。
知っていると思うが、自己紹介させてもらおう。
私はアイン。
キミのような男を専門に拷問する、拷問担当官だ。
(囁き声)
どうだ?
今のうちの喋ってしまった方が楽だぞ?
・・・ふん。
口の堅いヤツだな。
まぁ、いい。
いずれ、キミの方から話したくなる。
では、始めようか・・・。