プロローグ 兄さん、勝負です!
兄さん・・・。私・・・兄さんが・・・兄さんが好きです。大好きなんです!私と・・・ずっと、ずっと一緒に・・・。
って、えぇええ~っ!?に、兄さん、せめて最後まで聞いてくれてもいいじゃないですか~!
ちょ、ちょっと、ねぇ、兄さんってばぁ!行かないでくださいぃ~・・・。にいさぁ~ん・・・。
・・・え?はい・・・確か今回の告白で10回目くらいだったような・・・?い、今のでもう21回目?そ、そうでしたっけ・・・?あはははは♪
だ、だって兄さん全然私の想いを受け止めてくれないじゃないですかぁ!私は・・・やっぱり諦めきれません!
確かに私達は実の兄妹です。そ、それでも私の想いは本物なんです!だ、だから・・・兄さん・・・!
うぅ~・・・だ、だってぇ・・・。
じゃ、じゃあ・・・兄さんは・・・兄さんは私のことをどう思っているんですか?
・・・ただの・・・妹・・・!?
兄さん・・・。本当・・・ですか・・・?本当に・・・兄さんは私のことをただの妹としか思っていないんですか・・・?
・・・分かりました。兄さんがそこまで言うのなら・・・私にも考えがあります・・・!
兄さん、私と勝負しましょう。
はい、もし兄さんが勝ったら私はもう兄さんとは妹としてしか接しません。
はい、絶対です。妹に二言はありません!
でも、もし私が勝ったその時は・・・。私の想いに応えていただきます。
どうでしょうか、兄さん、この勝負・・・受けていただけますか?
え?勝負の方法ですか?・・・うふふっ、何だと思いますか?
ぶぶーっ!違います。ゲームじゃないです。もう、そんなのじゃダメです。
私達兄妹の決着をゲームでなんてつけられません!
大体兄さん私に「スマシス」でも「ぽよぽよ」でもほとんど勝ったことないじゃないですか・・・。
はい、今回私が提案する勝負の方法・・・それは・・・。
添い寝です!
はい、ですから、添い寝です♪兄さんには私と添い寝で勝負をしていただきます!
・・・呆気にとられながらもまずはルールを聞こう、というその冷静さ・・・。そういうところも私は大好きです、兄さん♪
コホン、ではルールを説明いたします。これから兄さんは一週間私と添い寝してもらいます♪
それで、兄さんが我慢できず私を襲ってしまったら私の勝ち。一週間我慢しきったら兄さんの勝ちとします!
ね、簡単でしょ?
だって兄さんは私を妹としか思っていないんでしょう?ただの妹なら隣で寝てもなにも問題ないじゃないですか♪
ふふっ♪そうですよね、兄さん♪
大丈夫ですよ、兄さん。私が隣であ~んなことや・・・こ~んなことをしても・・・いつもどおり寝てしまえばいいんです♪
だから・・・ね、兄さん?・・・私と添い寝で勝負・・・してくれますよね♪
うふふっ、さすが兄さん!そう言ってくれると思いました♪
それじゃあ決まりですね♪うふふっ♪忙しくなってきました・・・!色々今夜に向けて準備しないと・・・♪
それでは、早速今夜から・・・兄さん、勝負ですっ♪
不束者ですが・・・。これから一週間よろしくお願いしますね、うふふっ♪