16話目 誘拐紀行・エピローグ
[新幹線の中、行きと同じように隣同士の席に座っているふたり]
ふぅ……今日は本当に楽しかったな。
色々と初めてなことが多かったし、とても有意義だったよ。
最初(第1話)、行きの列車の中で目覚めた時は、またとんでもないことをされてしまったなと思ったが……
結果的に、素敵な体験をたくさんさせてもらったからな。
お肉も美味しかったし、都会で彷徨っていろんなものを見れたし、
エアガン撃ったり、展覧会やメイドカフェに行ったり……
本当に……本当に……ふふ。
な。こっち向いてくれ……
んちゅ……ちゅむ……(主人公の顔を寄せ、軽くキスをする少女)
……本当に、お前といると何から何まで幸せに満ち溢れるよな。
お前と一緒で本当によかった……愛してるよ……
(少女の頭を撫でる主人公)
んふ……んふふ……全く……
ん……ふぁ……(あくび)
お前に撫でられると、眠くなってしまうな……
というよりも、普段と違った生活リズムになってるからかな……ふふ……
まだ、結構時間、かかるよな?
到着するのは夜中か?
そっか……じゃあ、少し休ませてもらいたいのだが……
(主「いいよ、おやすみ」)
うん……ありがと……それじゃ……
(主人公の肩に寄りかかって目を瞑る少女)
ふふ……お前の肩を借りると、幸せに眠れるような気がするんだよ。
んふ……ふぅ……
……三日間、お疲れ様。
仕事をしつつ、私の世話までして、大変だっただろう?
んで、明日からもまた仕事か……なんだか忙しいな……
辛くなったら、いつでも私が支えてやるから、そのときは言ってくれよ?
無理だけは、して欲しくないからな。
(主「そのときはよろしくね」)
うん……うん……へへ……こちらこそ、いつも私を抱えてくれて、ありがとうな。(眠そうに)
大好きだよ……大好きだ……ん……ふぅ……すぅ……
(徐々に呼吸が深くなり、眠りに落ちる少女・30秒ほど)