Track 6

15話目 再訪の誓い

[夕方、駅で新幹線が来るまでの時間を潰してるふたり] ふぅ……しかし、もうこんな時間か…… 楽しい時間はあっという間とは言うが、本当に今日は怒涛のように過ぎてしまったな。 それにしても、相変わらずこの駅は人が多すぎる…… この国の交通の主幹部なんだし、当然といえば当然なんだろうが…… ん……ありがとな、しっかり手、握っててくれて…… ここまで人が多いと流石に怖いが、お前と一緒なら……頑張れる……と思う……んだが……んぅ…… 帰りの列車、まだ少し時間あるみたいだな。 ギリギリになってバタバタするよりは、余裕を持って行動できたほうがいいと思っての行動プランだったんだが、少々早過ぎたかもしれない…… 仕方ない。せっかくだから駅の中でもぶらぶらしようか。 何か思いがけない発見があるかもしれないし、お前は会社の人間にお土産とか、買っておいたほうがいいだろ? [しばらく色々見て回った後] このワッフル美味しい……ふふ…… しっかり食べるのはちょっとなって気分の時でも、こういろんな店が手軽に食べられるものを売ってると、ついつい手を出してしまって良くないな……主にカロリー的な意味で。 こんなところに長くいると、どんどん丸くなってしまいそうだよ。 せっかくお前が運動、させてくれてるのにな。ふふ。(11話目の話) しかしまあ、都会は一日二日じゃ全然見て回れないな。 あまりにも情報量が多すぎる……これを全て満喫しようと思ったら、自分が何人も必要だろう。 ……とはいえ、私としては結構楽しませてもらったと思うよ。 もちろん「お前と一緒だった」と言うのが一番重要なわけではあるが…… 機会があれば、また来たい。 今度は仕事抜きで……ずっと一緒に居られるといいと思うよ。 そして、また冒険しような。 このダンジョンの宝、全て手に入れよう。 今回見れなかったところ、そもそも存在にも気づけなかったところ、まだ沢山あるはずだ。 私だけだと索敵能力低くて何にも気づけなさそうだが、二人なら十分、この地を踏破できるだけのパワーを持てるはずだからな。 ふふふ…… (主「そろそろ新幹線来る頃かな」) うむ……頃合いか。 では、多少名残惜しいところはあるが、また共に、ここへ来れることを願いながら、家路に着くとしようか。