夜の散歩、キス
味は、どうですか?・・・おいしいですか?
ふふふ、料理には自信があります。
今、紅茶を入れますね。
今日は泊めて頂いてありがとうございます。
はい、母には連絡してありますので大丈夫です。
・・紅茶入りました。
私は、帰り道で買ったパンを頂きます。
あむ・・・んむ・・ん・・・ん・・・・。
おいしいですね。・・でも、こればかり食べていては栄養が偏ってしまいます。
ふふふ、明日から、お弁当を作ります。楽しみにしていてください。
敬語、やめたほうがよいのですか?
もう、慣れてしまっているものですから。
・・でも、少しずつ努力してみます。
・・台所に、料理の本が置いてありました。
何冊も・・、付箋がついていたり、折れ曲がって傷んでいたり・・。
お母さんの、努力の証ですね。
先輩は、きっと、大きな愛に包まれているんだと思います。
・・・・雨、いつのまにか上がっていますね。
夕食が終わったら、散歩しにいきませんか?
澄んだ空気と、土の匂い。
雨上がりもまた、素敵です。
誰もいない、静かな公園。
とても心が落ち着きます。
よくここにこられるのですか?
う、ん・・・クシュンっ。
・・・ちょっと、風が冷たいですね。
・・缶コーヒー、ですか?
ありがとうございます。
・・ん・・ごくっ・・ごく・・。
体が、ぽかぽかしてきました。
こういう時に飲むのは、いいものですね。
・・先輩は、とてもいい趣味をお持ちです。ふふ。
空、晴れてきましたね。
雲の切れ間から、星が瞬いています。
こんなに綺麗な夜空の下で、暖かいコーヒーを飲みながら、
・・大好きな人と一緒にいられるなんて・・私は幸せ者ですね。
幾億の星の中から、廻りあえた軌跡。・・運命。
使い古された言葉達ですが、その美しさがようやくわかった気がします。
先輩・・あの小説はあそこで終わりですが・・。
これからは、私達であの物語の続きを、つみかさねていきましょうね・・。
先輩・・大好きです・・。
何度伝えても足りないくらい、大好きです・・。
ん・・・・チュ・・ちゅぅぅ・・・。
はぁ・・・・はぁ・・・・。
胸が、熱いです・・。
ちゅぅ・・・ちゅっ・・・ちゅぅぅ・・。
ぎゅっと・・抱きしめていてください。
でないと、胸が壊れてしまいそうです・・。
はぁっ・・はぁっ・・。
ん・・ちゅぅ・・・チュ・・ちゅ・・・・ちゅぅ・・。