Track 4

夜の散歩、キス

味は、どうですか?・・・おいしいですか? ふふふ、料理には自信があります。 今、紅茶を入れますね。 今日は泊めて頂いてありがとうございます。 はい、母には連絡してありますので大丈夫です。 ・・紅茶入りました。 私は、帰り道で買ったパンを頂きます。 あむ・・・んむ・・ん・・・ん・・・・。 おいしいですね。・・でも、こればかり食べていては栄養が偏ってしまいます。 ふふふ、明日から、お弁当を作ります。楽しみにしていてください。 敬語、やめたほうがよいのですか? もう、慣れてしまっているものですから。 ・・でも、少しずつ努力してみます。 ・・台所に、料理の本が置いてありました。 何冊も・・、付箋がついていたり、折れ曲がって傷んでいたり・・。 お母さんの、努力の証ですね。 先輩は、きっと、大きな愛に包まれているんだと思います。 ・・・・雨、いつのまにか上がっていますね。 夕食が終わったら、散歩しにいきませんか? 澄んだ空気と、土の匂い。 雨上がりもまた、素敵です。 誰もいない、静かな公園。 とても心が落ち着きます。 よくここにこられるのですか? う、ん・・・クシュンっ。 ・・・ちょっと、風が冷たいですね。 ・・缶コーヒー、ですか? ありがとうございます。 ・・ん・・ごくっ・・ごく・・。 体が、ぽかぽかしてきました。 こういう時に飲むのは、いいものですね。 ・・先輩は、とてもいい趣味をお持ちです。ふふ。 空、晴れてきましたね。 雲の切れ間から、星が瞬いています。 こんなに綺麗な夜空の下で、暖かいコーヒーを飲みながら、 ・・大好きな人と一緒にいられるなんて・・私は幸せ者ですね。 幾億の星の中から、廻りあえた軌跡。・・運命。 使い古された言葉達ですが、その美しさがようやくわかった気がします。 先輩・・あの小説はあそこで終わりですが・・。 これからは、私達であの物語の続きを、つみかさねていきましょうね・・。 先輩・・大好きです・・。 何度伝えても足りないくらい、大好きです・・。 ん・・・・チュ・・ちゅぅぅ・・・。 はぁ・・・・はぁ・・・・。 胸が、熱いです・・。 ちゅぅ・・・ちゅっ・・・ちゅぅぅ・・。 ぎゅっと・・抱きしめていてください。 でないと、胸が壊れてしまいそうです・・。 はぁっ・・はぁっ・・。 ん・・ちゅぅ・・・チュ・・ちゅ・・・・ちゅぅ・・。