Track 3

全身観察

「……11月22日0時13分、実験再開。次は、あなたの全身を観察、接触、刺激させてもらう」 「あなたを拘束している椅子は、観察しやすいように傾けて横にすることができるの。倒すわね」 「理論上、どのような部位でも性的体験と紐づけることで性感帯になりうるけれど、個体差があるようだから……あなたについて、調べさせてもらうわ」 「……では、これから順番に、主要箇所に触れていく」 「……頭部。わずかに反応あり」 「……耳。大きく反応あり」 「……頬。……首筋。わずかに反応あり」 「……鎖骨。……胸部。……乳頭。……大きく反応あり。……わずかに乳首の勃起を確認」 「……腹部。……臍。……鼠蹊部。……反応あり」 「……太腿。……膝裏。……脹脛。……すね。……足首。……かかと。……足裏。……反応あり。単純に危険部位への刺激による反応と思われる」 「……ふぅ……。おおかた把握した。次は、反応が大きかった、耳と乳首を重点的に刺激し、記録させてもらう」 「まずは、耳。……神経が集中しているから、性感帯とされることは多いわね」 「最初はきっと、手で触れるよりも……」 「……ふぅーっ……」 「くすぐったい? ……このまま耳元で囁きながら……、舌で刺激を与えてみる」 「汚くなどはない。あなたのこの霊体は複製段階で入念に洗浄、消毒済み」 「……それはそれで少し残念……? その感情の動きも知識としてはあるわ。理解までは、あまりできないけれど」 「れろ……ぺちゃ……、っ……!」 「最初は反応として仕方ないけれど……頭部はあまり動かさないように耐えたほうがいい。無理な体勢になって首を痛めてしまう」 「改めて、外側から……ん……れろ……ちゅぱ……ぺろ……ぺろ……ぺろ……ちゅ……じゅ……ちゅう……れろ……」 「耳珠……この蓋のような突起部分のことよ……ここをつん、つん、と舌で突いたり……れ、れろ……ちゅ……れろ、ん、れぁ……」 「くぼみまで……ちゅ……じゅる……じゅ……ちゅぱ……ぺろ……じゅ、ちゅじゅじゅ……じゅじゅじゅ……ずる……ちゅぱ……ちゅう……ぷはっ」 「唾液を多めに使い、中耳内気圧への影響を注意しながら吸ってみたけれど、不快感はないかしら?」 「そう。ならば、このまま。反対も……。ん……れぉ……じゅるる……ぺろ……ぺろ……ちゅ……ちゅぱ……ぺろ……ぺろ……ぺろ……ちゅ……じゅ……ちゅう……れろぉ……」 「耳珠を……つん、つん……れぉ、れろ……ちゅ……れろ、ん、れぇ……」 「くぼみ……ちゅ……じゅる……じゅ……ちゅぱ……ぺろ……じゅ、じゅじゅうう……じゅじゅじゅ……ずる……ちゅぱ……ちゅう……ぷはっ」 「……目を細めて……とても気持ち良さそうね」 「実験開始から最大の規模でペニスが膨張しているけれど……まだ、我慢よ」 「次は、乳首。まずは……片方だけ……周りを指でなぞっていく」 「そーっと……。……くる……くる……くる……。円をどんどん小さく……」 「だんだん先端に近づけていく。ぐる……ぐる……ぐるぐる……」 「乳首に触れるか触れないかの位置から……ゆっくりと……」 「……ちょん。…………面白い反応だわ。びく、と体が痙攣して……」 「反対も同じようにしていくわ……もう、同様の反応はないでしょうけど」 「くる……くる……くる……。……円をどんどん狭めて……」 「だんだん先端に近づけていく。ぐる……ぐる……ぐる……ゆっくりと……。そして……」 「『両方』、ちょんっ」 「突然、同時に触れられるとは思っていなかった? また、痙攣しちゃった、ね」 「……ん……上に、乗らせてもらうわ……。ここからは、同時。両手の指で……はじく。……つまむ。……ひっかく」 「すっかり勃起しきった先端を、つまんだまま、ひねったり。引っ張りまわしたり。……掌でころがしたり…………」 「次は……口で。……ふぅ……。……ちゅっ……って、……軽くご挨拶してから……」 「ちゅうううう……そのまま、吸い付いたり……」 「えれ……れおれろれろ……舌で、舐め回したり……」 「弾いたり、つついたり……」 「ぐちゃぐちゃに、こねまわしたり……♪」 「じゅ、じゆるるるる……もご、もご、ちゅ、じゅぱ、ちゅう……ちゅう……じゅ……ぱッ、ちろちろちろちろ……れろ……ぺろ……ちゅ……じゅる、じゅうううううううっ! っぷはぁ……」 「反対側も、同じように……。その間、こっちの赤くなった……私の唾液でぬるぬるの乳首は、指でぐりぐり、乱暴にこねくり回してあげる」 「ちゅ……じゅじゅ……ちゅうううううう……えぉ、ぺろぺろぺろ……ちゅ、ちゅぱ、れっ、ん、ちゅ……もご、もむ……もむ……」 「じゅぷ……じゅるるるる……ぺちゃ……ぺろ……ちゅう……ちゅぱ……ちゅ……じゅ……じゅうううううううう……! っぷ……はぁ……ふう……」 「……少し、涙ぐんで……それほどまでに快感があったのね……」 「尿道球腺液もタラタラと滴り落ちて……。これでは、次の実験が即時終了してしまうかもしれない」 「少し休憩時間をとるわ。次からが射精を伴う行程になるから、それまでオーガズムに達しないよう、興奮を落ち着けて」