Track 1

Track 1

お邪魔しまーす。 後輩1号、ただいま到着しましたー。 すいません、準備に少し時間が掛かっちゃって。 お風呂にお水、張ってもらえました? はいはい、上出来です。 それじゃあ早速お風呂の方に行きましょうかー。 いや、そんな顔をされても。 …わかりました、ちゃんと順を追って説明しますから。 まず先輩の症状についてです。 これまでもツイてないことは人並みにあった。 これは全く以て問題ではありません。 部屋に引きこもってない限り、道を歩けば溝にはまったり変なところで転んだり、なんてことは誰にだってありますから。 さて、問題はここからです。 今年の春頃から頻繁にそういうことが起きるようになったと。 先輩がいうように、確かに軽微なものなのかもしれません。大半は先輩が気をつけていれば回避出来るようなものです。 それでも、残った大半だけはどうしても回避のしようがないものです。 ここまで間違いないですか? それじゃあここまではいいですね? となると、そうなってしまった原因が必ず先輩の周囲にあるはずです。 ありませんか、そういった変化は。 小さいことでも構いませんよ。 …へ? あー…確かに先輩と出会ったのはそれくらいでしたね… 待って下さい、それじゃあまるで私が悪いみたいな言い方じゃないですか。 いえ、確かに変化は変化ですけど…腑に落ちないです。 それ以外には? …思い出せませんか。私の名誉の為にも思い出して欲しかったですけど。 ともかく、確かな変化はありましたね。その前提が非常に気に入りませんが。 では、これから溜まってしまった悪い気の解消についてお話したいと思います。 まず今回はこれを使います。 はい、これが聖杯です。 これでお風呂のお水をすくって、まじないの言葉を唱えた後、先輩の体に注ぐことで悪い気を払います。 …何か言いたそうですね。 さっき言いましたよね、私のことを信じるって。 じゃあ、処置が終わるまでは疑わしそうにするのをやめて下さい。 終わってからならいくらでも聞いてあげます。 ほら、先輩は先にお風呂に行ってて下さい。 後で私も行きますので。 えっ、私も一緒ですよ、当然じゃないですか。 私以外の誰が処置をするんですか? 全くもう… あ、下着を着たままとかは無しですよ。 タオルはしててもいいですけど、結局処置の際には邪魔になるので。 そういうことで、お願いしますねー。 先輩、入りますよー? いーえ、先輩がなんと言おうと私は入ります。 それでは失礼しまーす。 あーあー、背中向けちゃって。 年頃の娘さんじゃあるまいに… 私のこれですか? 処置用の着物ですよ。流石に裸にはなれませんので。 それじゃあ先輩は、背中を向けたままで良いので、椅子に座って大人しくしてて下さい。 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 それではお背中から流しますよ。 お水なのでちょっとびっくりするかも知れません。 流しますよー? …ふふっ、あ、いえ、あまりにも思った通りの反応だったのでつい。 まあ、心の準備が出来てても、びっくりしちゃいますよね。 それじゃあ、もう一度。 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 え? このまじないについてですか? うーんと、教えません。 いえ、だってまだ、疑ってますよね? そんな人に教えても無駄かなぁって思って。 そうですね、もう少し先輩が興味を持ってくれたら、教えないこともないですよ? はーい、次いきますよ? 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 はい、そうですよ。 気を払う為に先輩が裸なのは当然ですが、払う側の私も出来る限り薄い服を選んでます。 なので、防水に関してはほとんど下着と変わりません。 …今、何か考えませんでしたか? 少し返事がおかしかったので。 続けますよ? 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 まだ終わりじゃありませんよ、もう。 次は前の方に流しますからね。 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 …どうしました、先輩? そんなにお水が冷たかったですか? なんでもないなら、そんな風に体を屈めないでもらえますか? ちゃんとお水が流れなくなるので。 次も前に流しますよー? 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 ひゃ!? …なんですか、今の声。 ちょっと指が当たっただけじゃないですか、もう。 …あ。 せーんーぱーい。 ちょーっと前の方、失礼してもいいですか。 いえ、確かめたいことがあるので。 えい。 あー、はいはい、なるほどー。 もういい頃合いですね。 どこって…先輩の、あそこのことですよ? …驚きはしてますよ。 先輩は全裸で、私だって水透けするような薄着ですし。 お互いに向き合ってはいないとはいえ、その、えっと。 でも、少しくらいは覚悟していたので。 えっと、処置にはまだ、続きがあるんです。 というか、ここからが本番と言いましょうか。 まじないの水を流すのは、あくまで気を一箇所に押し流す為でしかありません。 もちろん、足下を伝って流し落とすというのもありますが、そっちはついでです。 で、流した気をどこに集めるかというと、その、ここ、なんです。 ここは意図せず煩悩の一番集まりやすい場所…男性なら尚更。 そして同時に解放しやすい場所でもあります。 確か、射精によって悪い気を放出する、とか。 …私も一応、この歳まで生きてきてますし、射精がどういうものかはわかっているつもりです。 少しというか、かなり困りました。 でも、先輩も困ってるから、助けてあげたいって思って。 …これからすることはあくまでも処置の一環です。 先輩も不本意かもしれませんが、我慢して下さい、ね? それじゃあ、触りますよ? …こんなに固くなっちゃうものなんですね。 その、男の人の、お、お、おちん、ちんって… いえ、あの、こういった方が、男の人は興奮するって…雑誌に書いてあったので。 あっははは…、なんだか、とても恥ずかしいです… おかしいですよね…普段あんまり使い慣れない言葉で。 やっぱり、やめておきますね。 …え? 言って、欲しいんですか? その、お、おちんちんって… …もう少し別の呼び方じゃいけませんか? 陰茎とか、ペニスとか、イチモツとか。 さっきのは、ダメですけど。 だって、はしたないと思いません? て、先輩に言ってもわかんないですよねー… 良いです、もう。先輩には何も聞きません。 ろくな答えが返ってきそうにないですから。 んー、そうですね。 ペニスにしておきましょうか、学術的な呼び方ですから。 それにこっちの方が、口に出しやすいですし。 あ、お水流しますね。 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 呼称が決まったところで、次は…射精です、ね。 このまま手で擦るだけで良いんですよね? 本当にそれで、射精しちゃうんですよね? …いえ、知識としてあっても実際に見たことが無いので。 えーっと、こう、ですか? これを、繰り返して… これで良いんですよね? あの、どうですか…? いえ、気持ちいいとかじゃなくて、ですね。 ここに気が集まってる感じがしますかーって意味で聞いたんですが… 先輩がいやらしいことしか考えてないのがよくわかりました。 聞き方にも問題があったのは認めますが… 結果的には、先輩が意気揚々と答えた方が正しいですし、射精する過程で快感というのが必要なのもわかりますけど。 いろいろ腑に落ちないです。 こっちは真面目に取り組んでるのに… 先輩には緊張感が…いいえ、なんでもないです。 「気持ちいい」って答えられる状況に、そんなものはないでしょうからね… それにしても、先輩っていつもこんなことをしてるんですか? いえ、これは単純に私の興味の話です。 先輩と交流のある一女子として、それなりに気にはなりますよ。 誰の痴態を想像して、どんな風にオナニーして、どんな気持ちで後片付けをしてるのか。 …私のことを考えながら、とかないですよね? いくら距離が近いからって、そんなことはないですよね? なんでそこで黙るんですか。 …ふむ。白状して頂けないと。 さすがに私生活に迫りすぎましたか。 …ここで先輩の秘密の一つや二つでも握っておけば、後でいろいろと活用出来るのに。 聞こえるように言ってるんですよ、別に隠す必要も無いので。 え? 今やってるこれですか? …確かに他の人に知られたらマズいことですが。 それは私も一緒なので、先輩だけの秘密にはならないかと。 まあ、秘密の共有も、それはそれで悪くはないですね。 …一応言っておきますけど、このこと喋っちゃダメですからね。 当たり前じゃないですか。 誰かに言い触らすつもりだったんですか? とても冗談とは思えない反応でしたが… …先輩。ここ、さっきより、硬くなってませんか? いえ、なんとなくそんな感じがしたので。 やっぱり、気持ちいいとそうなってしまうんでしょうか… 男の人って…はぁ… いいえ、なんでもありませんよ。 はいはい、流しますよ。 聖杯に注がれし清らかな水よ、この者の体にまとわり付く悪しき気を浄化したまえ。 …ん? なんか、粘液みたいなのが指に絡みついて… ほら、糸引いてますよね。 先っぽの割れ目のとこから出てきてるみたいです。 精液、では無さそうですね。 話に聞いてたイメージとは違う感じがしますから。 でも、これ…うぅ…すごく、いやらしい音がしますね… 擦ってる感じも、さっきとは全然違いますよ…ほら、ほら。 うぁ…私は、本当に一体、何をやってるんでしょうね… とてもいけないことをしてるような気がして、自問自答してるだけですっ! 先輩には、わからなくていいですよ。 というか、わかってもらったらそれはそれで複雑な気分になりますから。 うぅ…さっきのネバネバが、指にいっぱい絡みついてるぅ… 音もさっきより大きくなってて…頭おかしくなっちゃいそうです… まだですか、まだ出ないんですかぁ? もー、嫌なんですよぉ、こんないやらしい音がする中にいるの。 先輩の為を思ってこうしてるのに、変な気分になっちゃいそうなんですよ。 我慢とか、してませんよね? あー、もう… なんですか、少しくっついたくらいで。 こっちはもうそれどころじゃないんです。 うぁ…手の中で、すごく、震えてて…やだ…もう、やだぁ… えっ、出るん、ですか? あの、えっと! いいですか、この聖杯の中に出して下さい、ねっ? あと! あの、あのっ! えっ? え、ふぇっ…? えっ? ええっ!? うぅ…ええっ…こ、これが射精なんですか…? すごい…というか、とても、見てはいけないものを、見てる気がします… うぁ…先っぽの割れ目から、こんなにいっぱい… ネバネバドロドロしてて、変な匂いまでしてます… これ、精液…なんですよね…うぅ…まだ出てるし… とりあえず、これで処置はおしまいです… 先輩の中に溜まっていた悪い気というのは、これで放出されたと思います。 その代わり、私はいろいろと失ってしまいましたが… あまりにもショッキングだったので。 え、これですか? お水をいれた後、軽く振ってかき混ぜてから、まじないの言葉を唱えて流します。 それだけですから、先輩はお部屋に戻ってても良いですよ。 というか、むしろ戻って服を着てて下さい。 とてもじゃないですが、全裸でいられるともっと気分が落ちてしまいますから。 はい、そうしてもらえると助かります。