Track 2
■02
お邪魔しますなの~……あ。
ちょっと散らかってる。
先輩ってば、だらしないの。
せめて、自分の本と、学校から借りた本と、図書館で借りた本の区別は付くようにしておかないと。
また、返却期限を間違えて、怒られちゃうかもしれないの。
特に図書館の本は、この本の山に埋もれちゃわないようにしないと……片付けてもいいですか?
はーい、気を付けますのー。
んしょ、んしょっと……えっと、図書館の本はこっちに、っと……うわぁ、またよくわからない本借りてるの。
こんなの、読んでどうするの?
って言うか、何を読むの?
……ふーん。
先輩ってば本当に乱読家なの~。
そのうち辞書まで読み始めるんじゃ……え?
もう読んでるの?
あはは、冗談だったのに……私も読書は好きだけど、さすがに辞書までは読まないの。
ううん、変じゃないの。
むしろ凄いの。
先輩の頭の中に、何が詰まってるのか不思議なの♪
それを、もっとたくさん知りたいの……先輩の心の中が、どんな風になってるのかも、んふ。
はーい、分別はこれで大丈夫。
先輩、この辺りの本はもう読み終わってるの?
だったら、土曜にでも返しに行くの。
そしてそのまま、図書館デートするの~……ふふっ、楽しみなの~。
ん?
はい、とっても楽しいの。
先輩が読書してるところ見るの、好きなの。
その後、色々話してくれるところも……そんな先輩が大好きな私は変?
先輩は、私のこと好きじゃない?
ねぇ、好きじゃない?
先輩は、私のことどう思ってるの?
ねぇ~?
はっきり言って?
好き?
それとも……ふふっ、好き?
好きなの?
先輩、私のこと大好き?
どれくらい好き?
えー?
本と比べなくていいの。
書籍と私は別物でしょ?
どっちかを選べだなんて言わないの。
先輩が、どれだけ本を好きか知ってるんだから……だけど、私は?
私のことどれくらい好きなのか、私にわかるように教えて欲しいの。
うん、そう……言葉でも、行動でも……ん、んん
んふっ、ちゅ。
ちゅっ、ん~っちゅ、んふ……ちゅ、んん。
あふっ、んん。
うん、わかる……もっと、わからせて欲しいの……んぅ、ちゅ。
ちゅむん、んん、んふぁ、はぁはぁ、あっふ、んん、んちゅっ、ん、ん、んむん。
ちゅ、ちゅむ、んぅう。
あふん、ん、ん、んちゅっ、んぅう。
ちゅっちゅっ、ふはぁっ……はぁ、はぁはぁ、んふ。
先輩、顔真っ赤……うん、私も。
ほっぺた、凄く熱い……体も、熱い……ねぇ先輩?
私ぃ。
……へっ!?
あ、ちょっと待って?
今は飲み物とかいいのっ、ちょっと先輩っ。
気の使いどころが違うの~~っ!
あぁ、行っちゃった……うぅ、逃げられたの~~!
んもう、先輩ってば、キス以上のコトしようとするとすぐに逃げちゃうんだから……今のは、絶対いい雰囲気だったはずなのに。
頑張って私から求めてるのに……先輩だって、わかって。
……もしかして、本当にわかってないのかな?
ううん、恋愛モノだって、性描写のある小説だってたくさん読んでる。
男と女のいい雰囲気、っていうのだって分かってるハズなの~っ。
うぅ……やっぱり、私の体に魅力がないのかな?
先輩って巨乳派?
さすがに、エッチな本の内容までは教えてくれないし……本当は年上の巨乳好きだーってコトになったら、私じゃ。
ううん!
先輩はちゃんと私のこと好き!
私も先輩のことが大好き!
大々だーい好き!
だから、キスより先に進んでも問題ないはず。
年齢だって、交際歴だって、問題ないの!
けど、先輩がその気になってくれないといけないの……エッチな気分にならない、なんていうことはないと思うんだけどなぁ?
ここは先輩のお部屋、ご家族もいない、無防備な彼女。
うーん。
もっともっと攻め込まないと駄目?
でも、はしたないのは嫌がる気がするの……私も下品なのはイヤだし。
先輩とは、素敵な雰囲気の中で結ばれたいし~♪
きゃっきゃっ♪
あぁん……はふ~~。
でもやっぱり、チューだけでその気にならないなら、それ以上のことしないといけないの。
オッパイのサイズでは誘惑できないとしても、先輩だって男の子だもの。
物語の登場人物じゃなくて、本当の女の子の体に興味ないはずないの!
よーっし、先輩の男心をくすぐるようなスキンシップや仕草、下品じゃない程度のチラ見せも頑張っちゃうの!
もちろん、チューももっともっとしようっと♪
チューしながら先輩が私の体に触れて……んん、制服のボタンを、ゆっくり外して……素肌に触れて、くすぐられて……あぁ、下着にも。
んっひゃあ!?
せ、先輩?
お帰りなさ……なっ、にゃはは、お、驚いちゃっただけなのっ、べっ、別に変なことなんてしてないのっ。
エッチ……おかしなこと考えたりもしてないの~!