第 2 話 メイドさんと告白
第2話 メイドさんと告白
食事を二人で食べている
メイド「いただきます……(しばし見る)……ふふ、どうだ?このグラタン……エビもカニも
たっぷりで豪華だろ」
主人公「うん、おいしい」
メイド「あ、うまいか!あとな、あとな、今日はソースもちょっとこだわってるんだぜ……
手作りのベシャメルソースをベースにさらにエビの風味を加えるために……ん?なんだ……私も?……あ、そうだった」
メイド「はむ……うーん、我ながらすげーうまい……はむはむ……なんかよー、
最近ご主人が食ってくれるから料理に気合入っちまってさ」
メイド「……結構凝り性なんだよ私」
主人公「いいお嫁さんになれるね」
メイド「あ……いいお嫁さんになれるだと……ば、ばかやろう気が早えよ……
大体相手もいねぇしよ……はむはむ」
主人公「じゃあ立候補していい?」
メイド「ま、またその話かよ……何度も言うけど、私はご主人のメイドだから……
恋人っつーのはその……ううっ……あ、あれだ、メシの時にする話じゃ……あ、まぁするか」
メイド「い、いいから食おうぜ……冷めちまうしさ」
主人公「まっすぐ目を見て話して」
メイド「ま、まっすぐ目を見て話せって……こんな状況で見れねぇよ……
どうしたらいいかわかんねぇし」
主人公「自分じゃダメなの?」
メイド「ち、違う……ご主人のことは……悪く思っちゃいねぇよ……でも恋人っつーのが……
なんて言うか……覚悟がいるんだ」
主人公「覚悟?」
メイド「理由は言えねぇが人魚の恋ってのは軽くねぇんだ……だから私も中々踏ん切りがつかねぇん
だよ」
主人公「……」
メイド「でも……私だってご主人とは……その恋してみてぇって……思ってるよ」
主人公「じゃあ一緒に頑張ろうよ」
メイド「ご主人……ううっ……友達……からなら」
主人公「え?」
メイド「友達からならいいよ……ただし、メイドは続けるからな」
主人公「うん」
メイド「う、嬉しそうにうなずくんじゃねぇよ……恋じゃねぇ……まだ、恋じゃねぇからな」
主人公「?」
メイド「ふぅ……ほら、いいからメシ食うぞご主人冷めちまう……ま、まぁよろしくな……
気楽にいこうぜ」