Track 3

君の声、柔らかな手のひら

「まだ動いちゃだめ、って言いたいところだけど……うん、一回だけ許してあげる」 「……パンツ、脱いでいいよ」 彼女はあなたの真横に座りあなたへと言う。 「おちんちんでぱんぱんになったパンツを脱いで」 「目は開けちゃだめ。閉じたまま……パンツだけ脱いでね」 「急いだらだめ。ゆっくり脱いでね」 「うん、そう。ゆーっくり。自分の手でパンツを脱ぐの」 「あ、やっぱりおちんちんぴくぴくしてるね」 「触りたそうだけど……わたしは触っていいなんて言ってないよ」 「……ふふっ。そんなに触りたいの?」 「さっきからずーっとぴくぴくしてる。おちんちんから透明なお汁が出てきちゃってるね」 「あなたが考えてること、わたしには分かる気がするなあ」 「……わたしに早く触って欲しい、って思ってるよね?」 「でも、覚えてる? わたしとの約束」 「目を開けちゃだめ。動いちゃだめ。今許してあげたのは……動くことだけ」 「目……開けちゃやだよ? 約束破ったらもう知らない」 「わたしとあなたは恋人じゃなくなるんだから……もし、もしもの話だけど…………」 「あなたが目を開けて、わたしを襲ったら……わたしは警察に行くね」 「襲われました。おちんちんを見せられました。全部無理矢理でした、って」 「わかる、よね。今のあなたはわたしをいつでも襲えるの」 「でも――襲ったらおしまいなの。引っ越さなきゃいけなくなるよ」 「ううん、それだけじゃだめかも。一生出られなくなっちゃうかも」 「あれ。どうしたの? 手は動かしていいんだよ。パンツ……ちゃんと脱いでいいよ」 「……うん。そうそう。ゆーっくり。ゆーっくりパンツを脱いでね」 「脱ぎ終わった?……うん、脱いだみたいだね」 「ふふ。そんなに触って欲しいの? 大きくなったまま、ずーっとぴくぴくしてる」 「せっかく触ってあげるんだから、すぐにイッちゃやだよ?」 「…………待たせてごめんね。それじゃあ、触ってあげる」 あなたの股間に手を伸ばした彼女が、そっと性器に触れる。 「――つんっ。わ、やっぱりすごく硬くなってる……」 「触らなくてもぴくぴくしてたのに、触ったらびくびくしちゃった」 「……毎日じゃないけどさ。それでも、あなたとは結構いっぱい……エッチしたよね」 「でも、こんなに硬くなってるの……初めてだと思う」 「こういうのが好き……だったのかな。だとしたらあなたって――変態、なのかな?」 「うー……。今すっ…………ごくびくん、って動いた」 「……そっか。そうなんだね」 性器に手を添えたまま彼女の唇があなたの耳許に近付く。 「へ、ん、た、い、さ、ん」 「おちんちん、気持ちいいの? まだ何もしてないのに?」 「わたしの手が触れてるだけ。それも先っぽだけだよ?」 「……また動いた。ふうん……気持ちいいんだね」 「残念だなあ。あなたがそんなだったなんて思わなかった」 「変態、って言われただけでおちんちんが反応しちゃうなんて……知らなかったなあ」 「ねえ、本当にしこしこして欲しい? おちんちん、気持ちよくして欲しい?」 「ほら……素直に言ってよ。教えてくれなきゃ、何もしてあげないよ?」 「あっ。もしかして……何もされない方が気持ちいいのかな? だって――」 「――変態だもんね」 「……ふふふっ。ねえ、あなたは気付いてる?」 「おちんちんの先から、透明な液がたっくさん出てるよ。とろとろしてて、つやつやしてるお汁」 「我慢してるのかな。ううん、こんなに溢れちゃってるんだもん。我慢出来てないよね」 「我慢汁って言うぐらいなんだから、出しちゃだめなんじゃないかなあ……」 「だって、まだ何もしてないんだよ。こんなんじゃしこしこしたらすぐ出ちゃうよ?」 「――あなたの、精液が」 「早くしこしこして。早く出させて、ってそう思ってるのかな?」 「ごめんごめん。おちんちんがぴくぴくするのがちょっと面白くて……ね」 「いいよ。今からしてあげる。あなたのおちんちん、ゆーっくり……しこしこしてあげる」 そっと添えられた彼女の手のひらが静かに性器を包み込み、ゆっくりと上下に動き始める。 「……ほんとに変態さんなんだね。おちんちんぎゅって握っただけなのに……」 「さっきからぴくぴくしてて……我慢汁がくちゅくちゅ鳴ってる」 「わたしにはおちんちんが無いからさ、あなたがどれぐらい気持ちいいのかわかんないんだ」 「――ちょっとだけ、悔しいかな。だって、本当に気持ちよさそうなんだもん」 彼女の手は上下に動きながらも、あなたからそっと顔を離して溜息を吐く。 「わたしもね、その……オナニー……するよ? ま、毎日じゃないんだけどね?」 「でも、結構するんだ。あなたも好きなおっぱいを触ったり……揉んだり……」 「乳首つまんだり……クリトリスを触ったり…………よく……するんだ」 「それでね、体がほわーってあたたかくなって……ぼーっとして……」 「気付いたら体がびくびくしてて……エッチなお汁が出てるの…………」 「すごく気持ちいいんだけど、あなたの顔は……わたしよりもっと気持ちよさそう」 「ずるいな。羨ましいな。なんでかな。どうしてそんな顔するのかな」 「やだなあ……。おちんちんがあって、硬くして……我慢汁出して…………」 「どうしてそんなに気持ちよさそうなの? どうして……そんなに…………」 「……あっ。ごめんね。羨ましかっただけ。それだけだよ」 再び彼女の顔が近付き、あなたの耳許で囁く。 「おちんちん、気持ちいい?……って、聞かなくても分かってるんだけど」 「硬くなってて、びくびくしてて……我慢汁がたーくさん出てる」 「これで『気持ちよくない!』なんて言ったら怒ってたよ?」 「……言ったことはなかったんだけど…………わたしね、おちんちん好きなんだ」 「あ、違うよ。違うからね。誰のでもじゃないの。あなたのおちんちんだから……好きなの」 「――他の人のおちんちんなんて、見たことないから。だから比べたりは出来ないんだけど……」 「なんとなくね、あなたのおちんちんがいいなあって思うんだあ……」 「…………ね、好きだよ。あなたのおちんちんも、あなたも」 「不器用なところも、たまに頑固なところも。なにもかも……全部まとめて、あなたが好き」 彼女の手が止まり、あなたを見て彼女が微笑む。 「どうして手を止めるの? って思ってるよね」 「もっとしこしこして欲しい。おちんちんを気持ちよくさせて――って」 「ねえ……。もしここでわたしが『やっぱりやーめた』って言ったらどうするの?」 「おちんちんからこーんなに我慢汁が出てるのに、射精も出来ないまま終わるの」 「それでね、『もう飽きたからごめんね。ばいばい』って言ってあなたにさよならするの」 「おちんちんが硬くなったまま、パンツに我慢汁を付けてあなたは帰るの」 「どうかな? 嫌かな? 射精したい? おちんちんしごいて欲しい?」 「……そうだよね。やっぱりこのままなんて嫌だよね。苦しいよね……」 「ごめんね、わたし……嫌な子かも。あなたの気持ち…………分からなくなってきちゃったのかな」 「意地悪するの……もうやめる。あなたのおちんちん、気持ちよくさせてあげるね」 再び彼女の手が上下に動き始め、あなたの性器を擦り上げる。 「苦しかったよね。ごめんね。おちんちん、ずっとびくびくしてたもんね」 「ずーっと出したかったんだよね? 我慢汁なんかじゃなくて、ザーメンを出したかったんだよね?」 「本当にごめんね。あなたが……あなたが今も好きだから、つい意地悪しちゃった」 「こんなことしたの初めてだけど……その…………ねっ?」 「わたしも……興奮してるみたい。ちょっと恥ずかしいけど……パンツにまで染みてきちゃった」 「あなたを変態って言ったけど、わたしの方が変態なのかな……?」 「……今、どきどきしてる。気持ちよさそうなあなたを見て。わたしも、気持ちよくなって…………」 「ほんの少しずつなんだけど……今は見たくなってる」 「あなたが……限界になるところ。おちんちんから白ーい液体をどぴゅどぴゅって出すところ……」 「だから……イッていいよ。辛いよね。我慢してたんだよね? いいよ、出して……」 「おちんちん、気持ちいいんだよね? 我慢汁たくさん出てるもんね」 「ほら、もう何回もびくびくしてる。出したい? 出そう?」 「もういいよ? ほら……5……4……3……2……1…………んっ…………」 あなたの性器からは勢いよく精液が噴出し、彼女の部屋を汚す。 「あーあ。おちんちんから出たザーメンでお部屋汚れちゃった……」 「匂い残らないといいんだけど…………」 彼女は性器から手を離し、そっとあなたから顔を離す。 「……それにしてもいーっぱい出たね。そんなに気持ちよかった? もしかして疲れちゃった?」 「ベッドも床も、あなたのおちんちんから出たザーメンでべたべただね」 「わたしの手も……我慢汁とザーメンでびちゃびちゃになってる」 「あなたがすごー……く、気持ちよくなれたんだったら嬉しいな……」 「ねえ……やっぱり目、開けたい? 目を瞑ったままなんて……嫌?」 「気持ちいいだけじゃ…………やっぱり物足りないのかな」 「……でも、まだダメ。もし目を開けたら…………本当にそこでさよならだよ」 「目を開ける? 開けてみる? わたしの顔、見たい?」 「それとも顔じゃなくて……あなたを虐めてるだけで濡れちゃったあそこが見たい?」 「見たかったらいいよ。見せてあげる。でも、それでおしまい。何もしてあげない」 「ううん、何もさせてあげない。オナニーもさせない。触ってもあげない」 再び彼女の顔が近付き、あなたの耳許で囁く。 「あなたにも分かるよね? どうしたらもっと気持ちよくなれるのか…………」 「…………うん。偉いなあ。そうだよね。やっぱりそうするよね」 「目を閉じたまま、このまま……。気持ちいいこと…………続けようね」