トラック6 逃れられない甘み
(SE:ベッドが軋む音)
(目覚める)
(SE:少し離れたところから近づく足音)
咲 「あら、目が覚めたんですか、先輩。
具合はどうですか?ふふ、それは良かった。
ここですか?なるほど。記憶が混乱してますね?
私が運んで来たんですよ。ここに。
そう言えば、初めてですね?私の部屋。
ここに入って来られた男は、先輩が初めてなんです。
どうですか?嬉しいですか?私は嬉しいですよ。ふふ。
ふぅん、拉致って……そんな言い方はちょっと悲しいですね。
先輩に怪我させず、ここまで運んで来るのは大変だったんですよ?
だって先輩、私を裏切ろうとしたじゃないですか。
まさか気付かないと思ってました?甘いですね。
自分のオモチャが何を考えてるか、気付かない主人がいるとでも?
それなりに慎重な動きでしたけど、お見通しなんですよ。
前では普段通りの良い子ぶりで、後ろでは仲間に知らせる。そんな浅はかな策、
通じるとでも思いました?本当、ウブですね。それともただの間抜けなのかな。
ウブな子は可愛いと言われますけど、まあ、確かに可愛いですね、先輩は。
噛み砕きたくなる程……ふふふ。
何ですか、その顔は。
私ですよ?愛しい後輩であり、あなたの飼い主。そしてこれからの人生をかけて
崇拝すべき女神。
月見里やまなし咲さきなんですよ。ふふふ。
もう怖がらないでくださいな。
折角の雰囲気が台無しじゃないですか。
あら、眉をしかめたりして。
怒ってるんですか?それもまた可愛い。
助けが来る……?ふふ、無駄な期待を。言ったでしょう?全てお見通しだと。
先輩がコンタクトした仲間はもう、彼女達が隠密に処理したんですよ。
今頃、誰かに敷かれて快楽に溺れてるのでしょうね。
心底屈服しない限り、逃れることもありません。
ああ、そうなったら自分の意思で抜け出すことなんて無い筈ですし、もう会うこ
とも無いでしょう。
素敵な結末じゃないですか。
顔が真っ青になりましたね。私があなたを殺めるとでもお思いですか?
心配しないでくださいな。私は今猶あなたが好きなんです。愛していますよ?
違う?そんなの、愛じゃない?
私の愛を否定するのですか。傷付きます。
そんな悪い人には、こう……!」
(SE:ベッドが軋む音)
(キス)
咲 「エッチなお仕置きを致しますよ。
ふふ。キスだけで目がとろけてますね。
一気に抵抗の意思が挫けたでしょう?当然です。
あなたを調教したのはこの私です。
おちんちんも堅く勃起しちゃって……もうやる気満々ですね?」
(SE:手コキ:普通の早さ)
咲 「エッチなことさえしてあげれば、こんなにも従順なのに。
何を血迷ったんでしょう。私が与える快楽にご不満でした?
悉くタマの精液を絞り出してあげてるのに。
何が問題なんでしょうね、先輩。」
咲 「ふふ。何も言わないんですね。いや、言えないのかな。
良いんですよ。そのままじっとしててください。
本当は、知っています。
何故そんな白々しい策で私を裏切ろうとしたのか……。」
咲 「私から確信を得たかったんですね?
それに、弄られたかった……そうでしょう?
ごめんなさい。先輩のことは知っていたつもりで、ちょっと得意になってたみた
い。
それが、先輩を不安にしたんですね。
あと、真性のマゾである先輩のことです。優しくしてたのが寧ろ苦しみになっち
ゃったんでしょう。
先輩のこと、愛でてるつもりで、本当は苦しめたとは。明らかに私のミスです。
ご安心くださいな。ミスは一度切りで充分です。
もうそんなことは無いんです。誓いましょう。
咲は、あなたの望む気持ち良さ、あなたの求める快楽だけを与えます。
責任をもって、あなたが私以外のことを考えなくて良いように、最善を尽くして
面倒を見ます。
それが私の望みで、あなたの望み。
今に至るまでは、本当に長かった。
でも無意味じゃなかった。
二人きりの秘密が沢山出来たんですから。」
(SE:手コキ:早く)
咲 「ああ、可愛い先輩……。
はい。あなたの咲はすぐ傍にいますよ。
もっと私の名前を呼んで。
もっと焦れったく、もっと愛おしく。
もっと乱れた声で……!
感じてますか?
おちんちんに絡んで、上下に優しく撫でる私の手が……。
軽くカリ首を回しながら、裏筋を包む動きが。
敏感で弱いおちんちん、特にここが弱いんですね。
知ってますよ。もう何度も先輩を弄ってきたんですから。」
(SE 止める)
咲 「あら、手が止まっちゃった。
どうしたんでしょう?
ふふ。そんなに切ない顔、しないでください。
もうちょっとでイきそうだったでしょう?
だからですよ。
す・ん・ど・め。
これが欲しかったんでしょう?先輩。
真性のマゾのあなたが欲しがってたもの。
焦らして焦らして溜まった快楽が最後の一瞬に噴出される……。
それこそ、理性を飛ばす程に興奮する、未知の絶頂が経験したいんですよね?」
(SE:手コキ:普通の早さ)
咲 「その願い、咲が叶えてあげます。
先輩は何も考えなくて良いんです。
いつものように、私に身を委ねて。
苦しかったんでしょう?
他人に求められる自分を演じること。
誰にも親切な、素敵な先輩。
皆の期待に応えること、辛かったんでしょう?
本心を抑えながら、傷付き続けること……。
堪えて、堪えて、心が痛かったんでしょう?
ですから、そんなことなんか。」
咲 「気持ち良くなりたい先輩を邪魔する、どうでも良いことなんて、捨てましょう?
難しくないんです。
最初だけが、ちょっと難しいだけ。
怖いんですか?
これから変わる自分のことが?
大丈夫。私を信じて。
空いたところは私が満たします。
先輩のことが大好きな、私の心で。
誰かに求められるって感じた瞬間、得られる幸せ。
それを、味わわせてあげます。」
咲 「ふふ。先からおちんちんがピクピクしていますね。
先輩って、本当に敏感だなぁ。
覚えてますか?以前、私の許可無しにイっちゃってお仕置きされたこと。
あの時の先輩って、相当無様だったんです。
快楽に溺れて、我慢しようともせず、そのままびゅびゅびゅっと……。
先輩の精神力って、その程度なんですか?
違いますよね?私の愛する人なんですもの。
その程度な訳、ないんです。
私の欲望を全て受け容れなければ。
その程度の精神力でしたら、遠からず、私に浸食されますよ?
ああ、先輩。その表情、良いですね。本当に良い……。
やっぱり、先輩も私のこと、好きなんですね。
はい。私の為に、頑張ってください。」
(SE:手コキ:早く)
咲 「この程度の早さなら、我慢出来ますね?
幾ら私の手が気持ち良くたって、これ位、余裕、余裕。
そうでしょう?もう何度もこの手でイっちゃってるんだし。
そろそろ慣れる頃合いじゃないですか。
例えば、こうやって逆さまに握って、亀頭を詰めるように回しても……。
うん?何ですか、その呻き声。まさか、撫で方を少し変えただけでイきそうなん
ですか?
先輩ったら、進展しないんですね。
良いんです。謝ることはありません。
それもまた、先輩なんですから。
先輩の面倒なら、幾らでも見てあげます。
はい。先輩は私のものなんですから、それ位、どうってことありません。
あら、私の言葉が嬉しいんでしょうか。腰が勝手に動いていますよ?
これじゃ、困るかな……。」
(SE 止まる)
咲 「なので、ストップ。
はい。またストップです。
寸止め、気持ち良くありませんか?
先輩、苦しそうな顔ですよ。ふふ。
でも、分かるんでしょう?
それが気持ち良いと言うこと。
ところで……ずっと手で撫でていたら、腕が疲れました。
何か他の方法は……。
あ、ふふ……。良いこと思い付きました。
そろそろ頃合いですし、良いでしょう。
先輩のおちんちんはまだ頼りないんですけど、それは置いといて……。」
(SE:念力で浮かべる)
咲 「ふふ。怖がらないでください。と言っても無理ですよね。
どうですか?宙に浮かぶ感覚は。
不思議ですね。以前の私だったら、幾ら超能力を持ってても、人を浮かばせるの
は無理だったのに……。
これもまた、彼女達、スカーレット・ウィッチーズのお陰ですよ。
さて、と……。」
(咲、ベッドに横たわる)(SE:ベッドの軋む音)
咲 「これから何をするのか、気になりますか?
考えてみてください。
ベッドで横になってる私と……宙に浮かんでいる先輩。
この状況が何を意味するのか……。」
(SE:指を鳴らす)
咲 「先輩はこれから、私とセックスをするのです。
勿論、私の意思でですよ。ふふ。」
(SE:挿入)
咲 「ああん……入ってきましたよ。先輩の、頼りないダメちんちんが私の中に……。
これで先輩は童貞じゃなくなりましたね。あ、でも自分で動いた訳じゃないし、
まだ童貞なのでしょうか。ふふ……ご自由に受け取ってください。私は私なりに
受け入れますので。」
(SE:正常位:ゆっくり)
咲 「ん……。動きはこの位で良いでしょうね。
初めてなので、ちょっとコントロールが難しいんですけど……。まあ、いずれ慣
れます。
気持ち良いんですか、先輩?
これこそ、先輩が今まで求めていた……女と男が共に気持ち良くなる、セックス
なんです。
手や太ももなんか、比べものになりませんよね?
ああ、先輩の表情……今までで最も乱れてます。
涙まで……。そんなに嬉しいんですか?ふふ。
では、ここで面白いことを教えてあげます。
さあ、右の方を見てください。」
(SE:カメラのレンズ音)
咲 「そう。今私達の行為は全て録画されてます。
どうして?そりゃ……万が一の為ですよ。ふふ。
例えば、こんなのも出来るんですよ?
(レイプを演技)先輩!やめて!
先輩のこと、慕っていたのに……どうして、こんなこと……!ああ……っ!
なーんてね。どうでした?私の演技。
ふふふ。冗談ですよ。冗談。
人に見せようとはこれっぽっちも考えてないんですから。
あくまでも、先輩と私の思い出造りの一環なんです。
安心しました?
私を裏切らない限り、先輩を困らせたりはしませんから。
さて、そろそろコントロールにも慣れましたし、もうちょっと、早くしますね。」
(SE:正常位:普通の早さ)
咲 「刺激が強まる程、堪えるのも大変でしょうけど、勝手にイっちゃったりしてはい
けませんよ……?
これも先輩の為なんです。それに、先輩の私を思う気持ちも知りたい……わかり
ました?
ふふ。はい。頑張ってください。
私も先輩が不安がらないように、頑張りますよ。」
咲 (FX:テレパシー)「聞こえますか?先輩の頭に響く私の心の声……。
少しずつ、先輩を私で染めてあげます。
もう苛立ちも、不安も、感じられないように……。
私で頭と心を満たして……。
私無しでは生きていけない体にして差し上げます。
そうすれば、先輩は永遠に私のもの……。
一生一緒になれますよ。
私の心は、最初からあなたのモノでしたから。
さあ、先輩。今までの自分は忘れて。
先輩はこれから私の為に……。
そしてスカーレット・ウィッチーズの為に働くのです。
私の忠実な奴隷として、ヒーローどもを内側から壊して行くのです。
あ、勿論殺したりはしません。男不足ですから。勿体無いこと、する訳が無い。
気に入らないんですけど、彼等の遺伝子は優秀ですから。
上手く調教して……私達のペットにします。
きっと素晴らしい子孫が生まれるんでしょうね。
先輩もそう思いますよね?
背徳感の奴隷になった、今の先輩にとって、堪えられない程、魅力
的な話じゃないですか?
考えてみてください。ただ生まれ付きの力があるだけなのに、自分達をサポート
している先輩をバカにした、あのヒーローども。
先輩と私の力で陵辱し、最後には屈服させ、服従させるのですよ。
想像しただけで心躍る話ではないですか?ふふ。
はい、勿論です。
あの者達を私達の前で跪かせて、泣きすがらせること位、どうってことないんで
すよ。
どうですか?私の考え。
流石、先輩。話が通じますね。
そうですよ。ここを私達二人の力で潰して、スカーレット・ウィッチーズのアジ
トにするのです。
少しずつ、ゆっくりと、そして、一瞬に。」
(SE:正常位:早く)
咲 「さて、お話はここまでにしましょうか。
良く堪えてくださいました、先輩。
この前とは違いますね。嬉しいです。
偉い、偉い。
では、お約束の快楽。ご褒美の時間です。
初めて女の子とセックスをするだけで幸せな先輩に、果たしてどのようなご褒
美があるんでしょう?気になりますか?
その割には目が霞んでいますね。まあ、私がそうしたんですけど。ふふ。
『な・か・だ・し』。
驚きました?
初のセックスに、中出しまで……。
先輩としては、身に余るご褒美じゃないですか?ふふ。
まあ、拒みたければ拒んで良いですよ。
あくまでも……私の念力から離れたらの話ですけど。
私は先輩の子種が欲しいんですから。
ですから、我慢しないで、先輩の子種、私の子宮にびゅびゅっと出してください。
きっと、この上なく幸せな筈ですよ?」
(SE:射精)
咲 「ふぅ、先輩のタマに満ちてた精液が、子種が私の中に注がれてますよ。
初めての感覚ですけど、悪くないですね。
さあ……もっと絞り出してあげますから、一滴残らず私の中に注いでください。
ふふふ。幸せ者ですよ、先輩は……。
あら、疲れたようですね。」
(SE:指を鳴らす)
咲 「さあ、何も考えないで、私の懐でお眠りください。
これから、忙しくなりますから。
ふふふ……。
これで、先輩は私から絶対、離れられません。
私の体のあっちこっちに先輩の痕跡が残った……。
先輩は、私の手の平の中なんです。
体も、心も……。
ですから、今は眠りなさい。
私のからくり人形さん。
ふふふ……。」