Track 3

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■03 あ、お兄ちゃん。どうしたの、こんなに遅くに……わたし? この本を読み終えたら寝ようと思ってたけど……まだ100ページくらいあるから、もうちょっとかかるね、あはは……ううん、急いで読まなくちゃいけないわけじゃないから、大丈夫だよ。 わたしも、本を読むよりお兄ちゃんと話してる方が好きだし……今日は、学校でなにか面白いことあった? うん、ふふっ……そう。お兄ちゃん、いつも楽しそう……わたし? わたしは、特に……あぁ、そういえばこの前の男子に謝られた……。 友達が言ってくれたの。わたしの手を引っ張ったことを詫びろって……うん、許してあげたよ。これ以上、話を大きくするようなコトじゃないし、それに……お兄ちゃんが、ちゃんと触り直してくれたから、わたしは平気……あ、でも……ううん、もう触られてないよ! ただ、今日謝られてる時ずっと、ジーッと見られたから……なんだか、変な注目浴びちゃってイヤだったな。え、なぁに? 代わりに、お兄ちゃんが見てくれるの? うん、いいよ。いっぱい見て……んふふっ、わたしもお兄ちゃんのこと見ちゃおうっと……。 え……き、キス? 駄目だよ……お母さんたちが、下にいるんだし……もう寝たから大丈夫? うぅん、でも……キスする声、聞こえちゃうかも……そんなことない? それじゃ、ちょっとだけね……んんっ、んふ。ちゅっ、ちゅっ、んむぅ、ちゅう。 ん~~! も、もう駄目。だって、ドキドキし過ぎちゃうもん……今日は、わたしのこといっぱい見て? お兄ちゃんの視線で、他の人から見られた気持ち悪さを拭って欲しいの……え。えぇ? パジャマの上からじゃ、拭いきれないって……えぇ~~!? 驚くよぅ……だ、だってそれ、は、裸が見たいっていうこと、でしょう? そんなの、恥ずかしすぎて死んじゃうよ……だ、駄目駄目。いくら好きでも、見せちゃいけないものなの……服の上からの視線はもう拭ったから? 素肌じゃないと駄目、なの……! そんなこと言って……お兄ちゃん、わたしの裸が見たいだけでしょう。わ、分かってるんだから……そんな手には引っかかりませんよ~だ……ん……えぇと……ど、どうしても、見たいの? 見るだけ? うぅ……や、やっぱり駄目……死んじゃう……。 だ、だから、胸も小さいし……体プニプニだから、恥ずかしいよ。き、キレイ? キレイじゃないもん……お世辞言っても駄目。わたしのことは、わたしが一番分かってるんだから……え? お兄ちゃんの方が分かってるの? うぅ、そうかなぁ……。 ど、どうしてもって言うなら、ちょっとだけね? 見るだけだよ? 触ったり、エッチなことしたら駄目だからね? 考えても駄目っ、見るだけ……見るだけなんだから。ごくんっ……はぁ、はぁ……こ、これでいい? お腹だけじゃ駄目! で、でも、胸……今、ブラジャーしてない……だって、寝る時はしてないよ。お、おっぱい、見たいの? だからわたしのなんか見てもつまらないよぅ~~……うぅう、ちょ、ちょっとむこう向いててっ……。 少しだけだよ? ほんの一瞬だけなら、見せてあげる。 は、はい! これだけ……えぇ? ちっとも見えなかった? だから一瞬だって言ったのに……布団被ってたら、なんにも見えないって……だから恥ずかしいんだってば。いくら恋人のお兄ちゃんでも、裸を見せるなんて考えたこともないのに~~。 恋人になら、裸を見せてもいいものなの? えぇと、そ、それは……ドラマとかではそうかもしれないけど……現実でも、恋人同士はそうしてるから? そ、そうかもしれないけど……わ、笑わない? 胸が小さいからって、ガッカリしない? うぅ……。 それじゃ、今日だけね……こ、これで、いい? はぁ、はぁ……うぅ、恥ずかしいよぅ。そ、そんなにじっくり見ないで……クラスの男子には、こんなところまで見られてないもん。当たり前? そ、そりゃ、当たり前だけど……うぅ……ごくんっ。 ほら、小さいでしょう? ガッカリしてるんでしょう……してない? キレイって……うぅ、嬉しいような、恥ずかしいだけのような……ど、どこ見てるの? 先っぽ? 丸みとか、全体の作り? そ、そうなんだ……もう、よく分からないけど……。 お兄ちゃん、わたしのおっぱい見て、嬉しい? 嬉しいんだ……ふぅん、ふふっ……そんなに喜んでくれるなら、わたしの恥ずかしさも無駄にはならなかったね。え……うん。もちろん、まだ恥ずかしいよ? 好きな人相手だから、むしろ恥ずかしいのっ。 でも、まだ見たりない? 体中見ないと、他の人たちの視線を拭いきれないって……えぇと、もしかして……下も、脱ぐ、の? ショーツも? な、なに言ってるのお兄ちゃん……そんなの、無理に決まってるじゃない。ぜぜっ、全裸でしょ? 裸……。 ごくんっ! む、無理無理っ……だって、下着脱いじゃったら、わたしの、わたしのっ……待って? とにかく、下は脱ぐね? 下着じゃなくて、パンツ……パンツって、下着のコトじゃなくてっ……うぅ、意地悪。分かってるクセに……ごくんっ……。 ショーツ1枚……これで、いいでしょ? 今日はここまで……今日は、って言うか、これ以上は駄目、無理だってば! あ……こ、声大きいよね、ごめんなさい……お母さんたちに聞かれちゃったら、困るもんね……分かってる。わたしたちは恋人同士だけど……。 でも、兄妹だから。お父さんやお母さんには言えない……他の誰にも、これは、わたしたちだけの秘密。そうでしょ? バレちゃ駄目なんだよね……うん、静かにする。だから、お兄ちゃんもあんまり無茶言わないで? だって、恥ずかしいんだもん……。 そ、それに……お兄ちゃんの、ソコ……大っきくなってる……ごくんっ……パジャマの上からでも分かるよ? 腰を引いて、隠そうとしても分かるんだから……それ、それ……エッチな気分になると、大きくなるんでしょう? だから、これ以上は駄目……。 エッチなこと考えたら駄目って言ったもん……約束を破るお兄ちゃんは嫌い。え? おっぱいを見たら、こういう風になっちゃう? うぅ……だ、だから駄目なの。お兄ちゃんには、おっぱいよりもわたしを見てもらいたいから……え! 代わりに、お兄ちゃんのソコも見せてくれるの? だから、わたしのも……ごくんっ! そ、それって……性器の、見せ合いっこする、っていうこと? ま、待って……ドキドキしすぎて、なにも考えられなくなっちゃう……ごくんっ……そ、それって……。 んはぁ、はぁ、はぁ……だ、駄目。それは駄目だよ……そういうことは、もっと大人になってからじゃないと……ごくんっ……それって、結婚した人たちがすることでしょう? わたしたちは、兄妹だから……恋人でも、兄妹だから……はぁ、はぁ……。 ど……どうしても、見たいの? わたしのココ、見たいの? 見る、だけ? 絶対に触らない? エッチなこと、しない? 約束してくれるなら……考えてみる。か、考えるだけね? 今日は、もう無理……考えることもできないから……だから、また……。 またっていつなのか? えぇと、それは……じゃ、じゃあ、わたしがお兄ちゃんの部屋に入ったら……わたしの部屋では駄目。お兄ちゃんの部屋でなら、考えてあげる……わたしから、お兄ちゃんの部屋に入ったら……その時、まだ見たければ……ごくんっ。 日にちは、分かんない……でも、お兄ちゃんがどうしても見たいって言うなら、わたし……わたしは……ごくんっ、んはぁ、はぁ……でも、きょ、今日はもう寝るね? きっと今夜、お兄ちゃんの夢を見るよ……おやすみなさい、お兄ちゃん……大好き。