05.実の妹のオナニー
05.実の妹のオナニー(2日目/俺の部屋)
また、昨日の言葉を思い出す
確かにドン引きはしたけど、嫌いになったとは一言も言ってない
少し投げやりに、そんな言葉をかけてくれた
わたしが大切な妹であることは、なにも変わらないから、って……
「はぁぁ……お兄ちゃんっ」
わたしはお兄ちゃんのベッドに寝転ぶと、枕に顔を埋めた
じっくりと味わうように、鼻から息を吸いこむ
「はぁぁぁっ……お兄ちゃんのにおいぃ……っ」
大きく息を吐き出して、それから、自らの胸元へと手を伸ばした
ずっとずっとしてみたかった、お兄ちゃんのベッドの上で、オナニー……
お兄ちゃんが友達と遊びに出かけてる、今がチャンス。これまでにも、こういうチャンスは何度もあった。だけど実行に移せなかったのは、怖かったからだ
お兄ちゃんに嫌われるのが。軽蔑されるのが怖かった。どれだけ気をつけていても、絶対にバレないという保証はない
だけど、今なら。あれだけのことをしても、嫌われてないってわかったから。今よりも悪くなることはないんだって、開き直ることができた
だから――
「はぁっ……お兄ちゃん。わたしのおっぱい、触りたいんですか……? いいですよ、今度は直に、触らせてあげますね……」
ブラを外して、開いた手のひらをそっと、右の乳房に押し当てる
お兄ちゃんの、制服ごしの手の感触を思い出しながら、指先を沈めていく
「ぁ、あぁッ……んっ、あっあっ、ぁぁぁっ」
気がつけば、反対側の膨らみも、強い力でしっかりと握りしめていた
「や、ぁぁっ、ぁぁぁっ! はぁ、はぁっ、ン、んんんんッ……!」
もっとじっくり楽しむつもりだったのに、すぐに我慢できなくなったわたしは、一心不乱に両手を動かし、激しく揉みしだいた
「ぁぁぁっ、おにいちゃっ、お兄ちゃんっ! はげしッ、激しすぎますからっ……ぁあッ!」
痛くても、力は緩めない
お兄ちゃんが、わたしのおっぱいを夢中になって揉んでいる……そんな、リアリティの欠片もない幼稚な空想に、深く深く、どこまでものめりこんでいく
「はぁっ……はぁぁッ、はぁぁッ、んんんッ……!」
硬くなった乳首を、手のひら全体でグリグリと押しつぶすと、背中に電気が走ったみたいになって、わたしは思わず身をよじった
「ぁぁあああっ!! んっ、んんッ、ぁ、あああ……ッ!」
「はぁっ、きもちぃっ、乳首気持ちいいっ、ぁ、だめ、もうイクっ」
まるでマーキングでもするみたいに、お兄ちゃんの枕に額をこすりつける
そうして、お兄ちゃんのにおいを肺いっぱいに吸いこみながら、さらに激しく胸を揉んだ
「ぁ、ああっ、イク、イクイク、イッちゃうっ……! お兄ちゃんにおっぱい揉まれてイッちゃうっ!! お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ! お兄ちゃぁんっ!! んッ、ん、んんん――――ッッ!!」
「はぁっ……はぁ、はぁっ……」
顔をあげる。いつのまにか顎を伝い落ちていたよだれが、お兄ちゃんの枕をベットリと濡らしていた
わたしは身体を起こすと、ジッパー付きのポリ袋を取り出した
もっとお兄ちゃんを感じたい……逸る気持ちを抑えながら、封を開ける
「はあぁぁっ、すごいっ、お兄ちゃんのにおいっ」
開けただけなのに、まだ中身を取り出してもいないのに、鼻の奥までにおいが染みこんでくる
お兄ちゃんのにおい
昨日、教室の床から拭き取った、お兄ちゃんの精液のにおい……
袋の中から、ハンカチを取り出す
お兄ちゃんの精液がたっぷりと染みこんだそのハンカチに、顔を近づける
「はぁぁ……ッ」
立ちこめる濃厚なにおいに、頭の中がクラクラと揺れる
これを、わたしが……わたしの手で、お兄ちゃんから搾り取った。そう思うと、余計に愛しさがこみあげてくる
「はぁぁぁ……お兄ちゃん……っ」
夢中になってにおいを嗅いでいると、だんだんと、下腹部が熱を帯びてきた
わざわざ触って確かめるまでもなく、ぐしょぐしょに濡れているのがわかる
「え、どうしたんですか、お兄ちゃん? もしかして、こっちも触りたいんですか?」
「……いいですよ。どうぞ、触ってみてください」
スカートの下から手を入れて、ショーツだけを膝まで下ろす
剥き出しになったその場所へ、わたしはそっと、手を伸ばした
お兄ちゃんの手が。指先が。わたしのいちばん大切な場所に、触れる
「ンン、んんんッ……!」
遠慮のない手つきで、お兄ちゃんがわたしの股間をまさぐっていく
「んぁぁあぁぁッ、ふぁぁッ、ぁっ、はぁっ、はぁぁッ、んんんん――ッ」
「あっあっあっ、気持ちいいっ、お兄ちゃんの手っ、気持ちいいっ……!」
「もっと、もっと触ってくださいっ」
「お兄ちゃんに、わたしのいちばん恥ずかしいところ、触ってほしいんです……っ」
「ぁ、ぁぁぁぁッ、ぁぁッ!! んぁぁぁぁ、ぁぁぁああッ――」
「お兄ちゃんっ! お兄ちゃんッ!」
手のひら全体をこすりつけるような、そんなもどかしいオナニーを、夢中になって続ける
ふいに、尿意を覚えた。けれど、手は止まらない。せっかくいいところなのに、中断なんてしたくなかった
「えっ、なぁに、お兄ちゃん……?」
「おちんちん、入れたくなっちゃったんですか? だめですよ。だってわたしたち、血の繋がった兄妹なんですよ……? そんなことしたら、赤ちゃんできちゃいますっ」
「割れ目に沿って、こすりつけるだけ……?」
「……そのくらいなら、はい、いいですよ」
「だけど、そんなに入れたかったんですか?」
「そっ、そうなんだ……そんなにお兄ちゃん、わたしにおちんちん入れたいんだぁ……」
「はあぁぁっ……おにいちゃぁんっ……」
わたしは右手の中指と薬指を重ねて、ピンと伸ばしたまま、入口をなぞるようにして滑らせる
「あっぁぁぁッ、当たってるッ、お兄ちゃんのおちんちんがっ、わたしのおまんこに当たってるっ……!」
こすればこするほど、とめどなく蜜があふれてくる。普段のオナニーよりも、明らかに濡れている。感じている
濡れて滑りがよくなった指で、重点的に、クリトリスを刺激してみる
「んんんぁぁッ!! ん、ン、んん〜ッ、んッ、ぁ、ぁぁ、ぁ、ぁっぁ、ぁぁぁぁぁあぁッッ――――!!」
あまりの気持ちよさに、意識が飛びそうになった
「はぁッ、はぁぁッ、んんっ…………え……やっぱり、入れたい?」
「我慢できない、って……そんなの、だめですっ。だめに決まってますっ。それだけはっ……えっ、やぁっ!! 身体、押さえつけないでくださいっ……!」
興奮したお兄ちゃんが、抵抗するわたしの、膣の入口に。強引に、おちんちんの先端を押し当てる――そんな妄想をしながら、わたしは重ねた二本の指を、入口にあてがう
「ぁ、あっ、だめだめ、お兄ちゃんっ! だめなのにっ、ほんとにだめなのにぃっ!! 赤ちゃんっ、赤ちゃんできちゃうっ!! できちゃうからぁっ!! あっ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ―――」
ほんの数センチ、あるいは数ミリ。浅く、指先を挿入した
そのつもりだったのに
わたしの膣内は、わたしが思っていた以上にぬるぬるで……わたしが思っていた以上に、ずぶずぶと沈んでいった
ぬるりと指先を呑みこむその感覚は、まるで本当に、お兄ちゃんにペニスを挿入されたみたいで……
「んんんんンン――――――――ッッッ、ぁ、っああああああああああああッッ!!!」
頭の中が真っ白に染まる。快感が、わたしを支配している
身体が硬直している。自分の意思とは無関係に、全身がビクビクと跳ねる。思考が鈍って、なにも考えられない中で、それでもお兄ちゃんをそばに感じたくて、枕に顔面を押しつける
やがて……
「っはぁぁぁ……! はぁぁっ、はぁッ、はぁぁぁッ、はぁぁ……っ」
呼吸を整える。霞んだ視界が元に戻る。少しずつ、意識が明瞭になっていく
そうして、わたしはようやく、自分が絶頂に達したことを理解した
だけど、そのときにはもう、手遅れだった
イッた直後で、身体じゅうから力が抜けていた。気も抜けていた
「あっ……あっ、だめッ」
唐突にこみあげてきた生理的欲求に、わたしは抗う術を持たなかった
「だめだめっ、ぁ、ぁっ、でちゃうっ……!」
慌てて起きあがろうとして、だけど身体が言うことを聞かない。波はすぐそこまで迫っていた
「どうしようっ、おしっこ、おしっこでちゃうっ、でちゃうのにっ!」
軽いパニックに陥りながら、苦しまぎれに、ぎゅっとシーツを握りしめた
「ぁぁぁ、でるでる、でちゃうっ! おしっこでちゃうぅぅ……! あっあっ、あっ――」
「ぁ……ぁっ……ぁぁ……ぁ……」
「はぁ……はぁっ……はぁ、はぁ……」
「でちゃったっ……おしっこっ、ほんとにでちゃったぁ……っ」
お尻のまわりにおそるおそる手を伸ばすと、辺り一帯がほんのりと温かく、そしてぐっしょりと濡れていた
勝手に部屋に入って、オナニーして、挙句におもらしまでして。これがバレたら、さすがのお兄ちゃんも口を利いてくれなくなるかもしれない。急いで証拠隠滅しないと
……だけどそれ以前に、バレるとかバレないとか以前に。単純に、この歳になっておしっこをもらしてしまったという事実が、ただただ恥ずかしかった
身体を起こし、ショーツを脱いで、ベッドから降りる。びしょ濡れのスカートが剥き出しのお尻に当たって気持ち悪いけど、今は着替えよりも、汚したベッドをどうにかするのが先だ
とりあえずシーツを剥がそうとして、ふと、ベッドの下に意識が向いた
瞬間、トクン……と、胸が鳴った
心臓の鼓動が、急速に早まっていく
お兄ちゃんは、どんな女の子が好みなんだろう? そういう話は、今まであまり聞いたことがなかった
いくら兄妹でも、勝手に他人の部屋を漁るのは最低だと思う
でも。だけど
でもこれは、ただの興味本位とは違うからと、自分に言い訳をする
興味があるのは確かだけど、それだけじゃない。だってその情報は、お兄ちゃんを虜にするために、きっと役に立つと思うから
だから……
「ごめんなさい、お兄ちゃん」