Chapter6:夜道
Chapter6:夜道
[花火大会からの帰り道]
(屋台で買ったりんご飴を舐めながら喋る朱音)
(舐めながら)
【右側・近距離】
んちゅ……花火、よかったわね。
える、れりゅ……すごく久しぶりだったっていうのも……あるけれど、でも……
あなたと一緒だったから……それが一番大きいと思うわ。
最初の方はキスをしてて見逃してしまったけれど……
素敵な花火をバックに、なんて、なかなかロマンチックなものじゃないかしら。えへへ。
(なんだか主人公の様子が変なことに気付く朱音)
【正面右より・近距離】
ん?どうしたの、あなた。さっきからなんだかソワソワしてない?
(主「その飴を舐めてる音が気になって」)
んちゅ、んむ……ああ、このりんご飴……
(/舐めながら)
舐めながら喋るのは少しはしたないわよね。ごめんなさい、気づけなくて……
(主「いや、そうじゃなくて……」)
え?違うの?
あ~(なるほど)……んふふv
そっか。あなた、私のお口が好きだったわね。
そういう意味で、気になるのかしら?
別に、わざとやっているわけではないけれど……
この飴、大きくてお口に入れてしまえないし、こうやって舐めて行くしかないんだもの。
あなたも一緒に舐める?
(りんごあめを差し出して見る朱音)
なんて。うふふ、冗談よ。
もうちょっと舐めていけば、飴の部分が終わってりんごになるはずだから……
そこまでは、我慢しててね?
(主「見ててもいい?」)
え?見てたいって……舐めるところをってこと?
別にいいけれど……そんなに好きなの?
ん……ちょっと今のあなた、変態っぽい……
いいえ、時々そういう目になるあなたも、愛おしく思うわ。
【正面・近距離】
じゃあ、舐めるとこ、見ててね……?
(りんご飴を舐める朱音・キスとはまた違う音で)
(飴を舐めながら)
れる……れる、ちゅ……っちゅむ……んぷ、ちゅる……
んむ……そんなに熱心に見つめられたら恥ずかしいわ……もう……
ちゅる、ちゅむ、っぷ……ちゅ、れるっ……
見つめあってキスするのと違って……んちゅ、ぷちゅ……れる……
あなた、私のお口ばっかり……んむ、っぷ……見ているんですもの……
れる、ぇりゅ……んちゅ、ちゅぷ、んぷ、ちゅ……
なんだか……なんだか……んむぅ……
(/飴を舐めながら)
……はい、もうおしまい!後はあなたにあげるわ!
(舐めかけの飴を主人公に渡す)
【正面→左側】
じゃ、じゃあ、私、先に行ってるから……
(恥ずかしさから先行しようとし、溝で転びそうになる朱音)
おっとと……きゃぁっ!
(転びそうになった朱音をかばって、一緒に転んでしまう主人公)
【正面・至近距離】
えと……あなた、ごめんなさい。……大丈夫?
【正面・近距離】
ごめんなさい、私が足元をちゃんと見てないばっかりに……
あ、あなた……膝から血が出てるわ……
甚平は丈が短いから、直接膝を擦りむいてしまったのね。
本当にごめんなさい。……ありがとう。
あ、そうだ……消毒液は持ってないけれど、私のお口なら似たようなことができると思うわ。
えっと……じゃあ、そこの岩のところに腰掛けてもらえるかしら?
(近くにあった岩に座る主人公)
さっき買ったお水で傷口を流して……
(膝の傷口を水で洗う朱音)
《SEペットボトルの水》
【正面・中距離・下】
大丈夫?痛いかしら?
(主「少ししみるかな」)
うん、あまり擦らないようにするわ。
いくら傷を良くしてあげられると言っても、舌で刺激するのはよくないわよね。
(舌を傷口に置くように触れる)
んぇ……える……
大丈夫よ……そんなに深い傷ではないようだし……出血も軽いものよ……
れぇ……れる、ちゅ……(滴ったあとに舌を這わせる)
んふ……れる……あなたの血……んぅ……(美味しいと言おうとしたが、思いとどまる)
れる、りゅ……ちゅむ……ごめんなさい、私、いつもいつも、あなたに怪我ばかりさせて……
この傷も……絆って、言って貰えるの……?
(主「うん、そうだね」)
んちゅ……れる……ん……ありがと……
んちゅ、ちゅ……れるりゅ……
ねぇあなた…向こうにいる親子に見られてる気がしない?
なんだか恥ずかしいわ……
(主「多分あの人達もカップルだよ」)
え?あの人たちもカップルなの?
あ、本当……恋人つなぎしてる……それにキスも……
うん……そうね。周りのカップルが仲睦まじくしてるのだし、別に私達も変には思われていないわよ……ね?
あくまでこれは治療行為、のようなものなのだから、咎められることはないと思うけれど……逆にそれが浮いて見えるのかもしれないわ。
それでも、大丈夫?
ええ、わかったわ。……じゃあ、続けるわね……
ぇ……れる……んむ、ちゅる……ぇる、れる……れりゅ……
……あなた、痛くない?大丈夫?
まあ、確かに。さっきの水よりは、唾液も体液だから、幾分かマシだというのはわかるけれど……
んちゅ、れる……んぷ、ぇりゅ、れる……んむ……
舌のザラザラとか、刺激にならないかなと思って……
一応は注意してはいるけれど、痛かったら言ってよね?
んれる、れる、ちゅ……んむ、ぁぷ、れりゅ……んちゅ……
ちゅる、じゅる……んぷ、ぁぷ……ちゅるる……れぇ、んりゅ……んちゅ……
‥‥こうしていると、なんだか思い出すわね……
(主「思い出すって何を?」)
あら、あなた。とぼけてるのかしら?
私たちの最初、忘れたわけじゃないでしょう?
あなたの膝……あの時は左の膝だったかしら。
あの傷が、あの血が……私たちの始まりだったはずよ?
今こうやって、あの時と似たような状況を味わえているのも、ある意味運命なのかもしれないわね。
んちゅ、れる、れぇ……ぇる、れる……んぷ……
一応言っておくけれど、あなたが怪我したことを喜んでいるのではないのよ?
でも、その……あなたが私を身を呈して守ってくれて、その結果の傷なのだから……
どこか、愛おしく思ってしまうところも、ないわけじゃないの。
ごめんなさい、こんな酷いこと考えてるような子で。
(主「そんなこと思ってないよ」)
うん……知ってるわ。あなたがそんなことで私を責めるような人じゃないって。
でも……そうね。これは、癖みたいなものだから……
人は変わっていけるものだって、知ってはいるけれど……
ずっと、なんというか、報われないなって思って生きてきてたから……
まだ、もうちょっと時間がかかりそう。
あなたの愛で……抱えきれないくらいのたくさんの愛で……
少しずつ、良くなっていると、私はそう思っているわ。
だから……れる、れぇ……んちゅ……飽きれないで……たくさん愛してね?
れる、れる……れぇ……んむ……んぷ……れぇ、ぇりゅ……
んぷ、ちゅぷ……ん……んぷ、れる、れぇ……
[少し後]
(道端の岩に腰掛ける二人)
【左側・近距離】
ふぅ……
うふふ。素敵よね、こんな雰囲気。
夜風に吹かれながら、川のせせらぎや虫の声を聞きながら……
あなた、もう膝は大丈夫?
血は止まっているけれど、しみたり、痛かったりはしない?
(主「おかげさまで」)
うふ。それはどういたしましてv
でも、もう少しこうしていましょう?
なんだか今日ははしゃぎすぎちゃって疲れてしまったし……
それに何より、あなたとのこの時間を、大切にしたいて思うから……
(朱音にキスをする主人公)
【正面・至近距離】
ん……ちゅる、れる……
んぷっ……あなた……私のお口、さっきあなたの膝を舐めてたのよ?
気にならない……のだったわね。あなた、そういう人だった。
いいえ、私は嬉しいわ。いつでもどこでも、私にキスしてくれるのでしょう?
うふふ……じゃあ、もっと……
※闇夜に隠れての逢瀬を……ね?
あ、その飴、やっぱり返してもらえるかしら?
私があんなに舐めていたんだもの。あなたがその続き……なんて、お行儀が悪いわ。