Chapter7:あなたが手を握ってくれるから
Chapter7:あなたが手を握ってくれるから
[前トラックのお祭りの次の日・熱があって調子が出ない朱音]
【正面・近距離】
(少々熱で苦しそうに)
あ、あなた。おはよう……
ん……ちゅ。(おはようのキスを交わす)
あれ、どうかした?
(主「少し熱いけど……」)
キス……熱い?
そういえば、ちょっとフラフラするような……
(朱音の額に手を置いて熱を測る)
あ、おでこ……んっ……
……熱、あるの?
(主「結構」)
そう……
おかしいわね……吸血鬼は病気や怪我に強いはずなのに……
最近の課題疲れからかしら……
(主「昨日の祭りでかも知れない」)
昨日のお祭りで……?
確かに、終わった後の道は少し冷えたけれど……
(主「僕が怪我したからだよね。ごめんね。」)
もう、あなたは悪くないわよ。謝らないで。
そもそも昨日あなたが怪我をしたのは私のせいだったでしょう?
だからこれは自業自得よ。
でも、今日がお休みの日でよかったわ……
去年だったら毎日朝から晩まで学校に行ってなきゃいけなかったけれど、今年はお休みが増えたから……
そのおかげで、家で寂しくあなたを待つ日も増えたのだけれど……
(主「ちゃんと寝てないとね」)
はーい。ちゃんと暖かくして寝てることにするわ。
[ベッドで横になってる朱音]
【正面・中距離】
うふ。こんな明るいうちからお布団に入ってるなんて、悪いことしてるみたいね。
あなたは……今日は午後からだったわよね。
だったら、今日は早めに出ておいたほうがいいと思うわ。
あまり私と一緒にいると、風邪がうつってしまうわよ?
(主「いや、今日は休むよ」)
えっ……今日は学校、お休みするの?
私のためにってこと……かしら。
だめよ、学校にはちゃんと行かなくちゃ。
(主「でも、一人じゃ辛いと思うよ」)
うぅ……確かに、一人じゃ心細いけれど……
だって、それを言ってしまったらもう、一緒にいて欲しいって気持ちで一杯になってしまうもの。
前は私が看病してあげたから、今度はあなたの番ってことなの?
それとも、私が倒れるたびにこうやって寄り添ってくれるつもりかしら。
(主「どちらかと言えば後者かな」)
もう……風邪、うつっても知らないわよ?
それとも、もうさっきのおはようのキスでうつってしまったかしら。
本当、仕方ない人ね、あなた。
でも……嬉しいわ。
私の風邪が原因であなたが寝込んだら、また私が看病させて貰うから……
だから……今日は、ずっと隣にいてくれる?
(主「もちろん」)
うふ。頼もしい。
……ありがとう、あなた。
確か風邪をひいて寝込む事なんて、小学生の時以来だわ。
あの頃は、お母様が面倒を見ててくれたけれど、こんな風につきっきりではなかったわよ?
………………(苦しそうな呼吸)
ねえ、あなた?
もしよかったら、私のわがままを一つ、聞いて欲しいのだけれど……
(主「いいよ。何を?」)
私……あなたの血が欲しい。(恥ずかしいので布団で口元を隠すような動作)
ほら、風邪をひいたらプリンや桃を買ってきて貰うって、よく漫画なんかであるでしょう?
あんな感じで……血……飲ませて欲しいなって……
あなたの、貰ったら元気になれる……気がするの。
……だめ?
(いいけど、あまり無理はしないでね)
えへ……ありがとう、あなた。大好き……
ん……指からでいいわ……いつもみたいに、ちょこっとだけで……
(噛ませるために、人差し指の腹を朱音の唇の上に置く主人公)
んむ……ありがと……ここから頂けばいいのね……
じゃあ、少しだけチクってするけど……我慢してね……
んぁ……ぁくっ(歯を立てる)
(力なく流れる血をを舐める朱音)
んぷ、ちゅる……えへへ……れる、ぇれ……美味しい……
ちゅる、、んむ……ちゅる、ぢゅる……っぷ、んちゅぷ……
ふぁ……お腹の中、暖かい……んちゅ、れる、れりゅ……んむ……
あなたの血が……私を温めてくれてるって……れぁ、りゅる……んぷ、ちゅ……わかるわ……
風邪の時は体……んぷ……温めたほうがいいって……言うものね……れる、れぇ……
んちゅ……ちぅ……ちゅる……んふ……ぁ……
あなた……好き……ちゅる……大好き……
ねえ、あなた。私がこのまま眠っても……側にいてくれる……?
あと……もし眠ってしまったら、お口から指、出していいから……
その代わり、手を……握ってて欲しいわ……
じっとしてるのも辛いと思うから、ずっとじゃなくていいの……
でも……あなたの温もりを……夢の中まで届けて欲しいなって……れる……
(余ってる方の手で朱音の手を握る)
ぁう……今の話じゃないのに……んぷ、ちゅる……ん……
でも、嬉しいわ……あなたの右手も左手も……どちらも私にあなたの温度をくれている……
頭フラフラで……辛いはずなのに……私、今すごく幸せよ……?
んぷ……ちゅる、れる……幸せ……ぢゅる、ちゅ……幸せぇ……v
ぇる、れる……ちゅる……んぷ、ちゅ……あなた……ちゅる、りゅ……あなたぁ……んぷ、ちゅ……
(/力なく流れる血をを舐める朱音)
(ゆったりと指を舐め、徐々に眠りに入る・1分(40秒で入眠、20秒寝息))
(/少々熱で苦しそうに)