Chapter8:繋いだ手のぬくもりを
Chapter8:繋いだ手のぬくもりを
[数時間後、すっかり熱も下がって目が覚めた朱音]
【正面・近距離】
(朱音の手をしっかりと握ったまま横で寝ている主人公を見て)
(起こさないように小声で、独り言のように)
うふふ……本当に手、ずっと繋いでてくれたのね……
お疲れ様。
可愛い寝顔……あれから結構経ってるけど、本当にずっと?
私、あなたに甘え過ぎてしまったかしら?
もう8時……今日のあなたの時間、全部頂いてしまったわね。
(脇にあった血の付いたタオルに気付く)
あら、このタオル……血がついてる……
私の頬についてたあなたの血、拭いてくれたのかしら?
本当に……もう。
(自分の額に手を当てる)
ん……熱はないみたい。
あまり迷惑かけられないものね。長引かなくてよかった。
でも、こんな時間に起こすのもかわいそうだし……
もしかしたら看病疲れで寝てしまってるのかもしれないし……
もう少しこのまま、あなたの温もりを感じながら眠らせてもらおうかしら。
次目覚める時は、あなたと一緒がいいわ……あなた……愛してる……
んぅ……くぅ……すぅ…………
(健やかな寝息・20秒程度)