第2話_告白
トラック2「告白」
先輩、どうしたんですか?
今日はわざわざ教室まで迎えに来てくれるなんて。
わかってますよー今日も準備ですもんね。
早速、部室行きましょ?
って、先輩?
そっちは部室じゃないですよ?
「いいからついてこい」って、
先輩~待ってください~
先輩、こんな誰も来ないような視聴覚室まで連れて来て、どうしたんですか?
は!?
もしかして、私、おそわれちゃう!?
そんな、先輩のこと好きっては言いましたけど、そんな強引なことされるのは心の準備がぁ~
へ、違う?
わ、分かってますよ~そんなこと~
あは、あははは…
…それで、本当はどんなご用事なんでしょうか?
え?「この前の返事」?
そそそ、そんな!
きっと部活のことも考えて、文化祭当日あたりにお返事くれるんじゃないかなーとは思ってましたが、ちょっと早すぎです…
そっちの心の準備もまだしてないですよぅ…
そ、それで…お返事の方は…
「自分みたいなのでいいのなら、付き合って欲しい」?
そ、そそ、それって、オッケーってこと、ですよね!?
うぅ、うはぁ、はぁ、はぁ…
いえ、大丈夫です。恋の病ですので…
ふぅ…はぁ…
…先輩、ありがとうございます。
では、改めてこちらから言わせて下さい。
※…先輩、大好きです!
※私と付き合って下さい!!
…うふ、あははは。
これで私たち、好き同士になっちゃいましたね。
えと、どうしましょうか。
どう、したいですか?
わわ!急に肩をつかんでどうしたんですか?
「目を瞑れ」って、あ、はい。こうですか?
んんっ、んちゅ、ぷちゅぅ。
あ、あぁ…
せ、先輩!?今なにしたんですか…?
キス、しましたよね?
「この前は成り行きだったから、ちゃんとしたキスをしてあげたかった」?
そんな…先輩…
はぁ…はぁ…、私、嬉しいです…!
先輩…せんぱぁい…
もっと、もっとキスしましょう?
ええ、ドキドキで胸がおかしくなっちゃいそうですけど、でも、それ以上に、先輩からキスしてもらえたことがとっても嬉しくて…!
先輩、大好きです!先輩、センパイ、せんぱぁい!
ちゅ、ちゅぷ、んちゅ。
先輩のキス、優しいです。
そうやって、いつも私を優しく包んでくれましたよね、先輩。
るちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅぅ。
先輩は覚えてないかもしれませんが、私が最初にこの部の見学に来た時、入ろうか迷ってる私を後押ししてくれたの、とっても嬉しかったんですよ?
はむ、んちゅ、ちゅ、ちゅ、んゅ、ちゅぅ。
それからいつも先輩の後を追ってた私のことも、優しく面倒見てくれました。
ちゅ、ぁむ、ちゅる、ちゅ。
お邪魔じゃないかと心配したこともあったけど、それでも先輩は温かく迎え入れてくれました。
私は幸せ者です。
こんなに大好きな人に、好きだって言ってもらえるんですから。
ぁう、ちゅぷ、ちゅぱぁ。
はぁ、はぁ、先輩?
どうしたんですか?もっとキスしましょうよぉ…
へ?時間?
あぁ!そうだ、私たち部室に行かなきゃでした!
でも、先輩ともっと一緒に、二人きりでいたいですよぉ…
ですよね、わかってます。
そんな真面目なとこも、私が先輩を好きな理由の一つなんですもん。
でも、もうちょっとだけここで休んでませんか?
流石にこんな風に上気した顔で二人揃って行っちゃうと、怪しまれそうですし。
「隠すようなことじゃないだろ」って、先輩?
学校の中で男女がこんなに、いちゃいちゃちゅっちゅしちゃってるところなんて、先生にでも見つかったら大問題なんですよ?
でも、そうやってちょっと抜けてる先輩も好きです。
やっぱり私、先輩のことが好きすぎて、もうどうしようもないみたいですね。
さっきからずーっと、ドキドキしっぱなしですもん。
ほら、触ってみて下さい。
どくどくって、すごいでしょう?これ、全部先輩のせいなんですよ?
あ、急に私の手を掴まないで下さい。びっくりしちゃいます。
…えへへ、先輩も一緒なんですね。
なんだかこうやって大好き同士でお互いがお互いをどれだけ好きかって語り合ってるの、とってもらぶらぶーって感じ、しますね!
先輩と私、どんな誰にも負けない、素敵なカップルになれそうです!
さて、そろそろ行きましょう。
あんまり遅いと、変に思われ…あ…あれ…?
…せんぱぁい、腰がガクガクで、立てないです…