第4話_前夜祭
トラック4「前夜祭」
ふぅー、これで準備完了ですね!
明日の文化祭、楽しみです!
…って、先輩も私も表に出るような役じゃないんですけど。
先輩は黒子をやるんでしたよね?そして私は衣装係。
えへへ、二人とも裏方ですね。
でも裏方といっても、劇を作り上げる上ではとっても重要な存在には変わりませんね。
お互いに頑張って、いい結果が残せたらいいなって思います!
先輩との、素敵な思い出のひとつにしたいです!
やん、頭なでないでくださいよぅ。
…あの、先輩?
この後ちょっとだけお時間いいですか?
ええ、もう夕方ですし、もちろん早く帰って明日のために休息をとらなきゃいけないとは思いますが、
その前に先輩に、がんばれーがんばれーってしてあげたくって。
おじゃましまーす。
えへへ、先輩の教室に来るの、これで2度目ですね。
でも今日は誰もいない…
夕暮れの、燃えるような色に染まった教室に、若い男女が二人…
なんだかとってもロマンティックです!素敵です!
…そんな雰囲気を壊しちゃうようで恐縮なんですが、ひとつ質問です。
先輩って、私に舐められるのが好きなんですか?
それとも私が何かを舐めてるところに興奮するんですか?
どうしました?そんなにきょとんとして。
「いきなりなんの話をしてるんだ」って、先輩、心当たりないんですか?
ですよね、ありますよね?
で、答えはどっちなんですか?
えええぇ!?音!?
私が舐めてる時の~
ちゅぷ、じゅる、んちゅぅ
って音に興奮するんですか!?
…うわー
先輩ってちょーっと変態さんなところあるなぁって思ってましたけど、まさかそこまでとは…
うーん、どうしましょ…
あのですね、この前準備の時に、先輩が指を切ったことあったじゃないですか?
はい、あの時私がとっさに指を舐めて、先輩とってもよさそうな顔してて…
なんだか今思うととっても恥ずかしいことしちゃってたなぁ…
~で!それで思ったんです。
また先輩を喜ばせるためにはどうしたらいいんだろうって…
流石に何もないのに指を舐めさせて?とか言い出したら、私の方が変態みたいですし、かと言ってまた先輩が怪我するまで待つのも…ね?
だから何かのヒントにならないかなぁって聞いてみたんですけど…そうですか、音ですか……
え?「舐められるのも舐めてるところを見るのも好き」?
…フォローのために言ったのかもですけど、私の中で先輩の変態ランクがさらに上がっただけですよ…?
でもそうですねぇ、そう言ってもらえるのなら、わざわざ準備した意味もあるってものです。
たらららったらー、アイスキャンディー!
では、今から私がこれを舐めますんで、先輩はどうぞご自由に見ていてください。
これだけのためにクーラーボックスにドライアイス詰めて持ってきてたんですよ?
あ、先輩の分もちゃんと持ってきてるんで、よかったら一緒に食べましょ?
…先輩は普通に食べててくださいね?
別に私は先輩のそういうところを見たいーみたいな変態的趣向は持ち合わせていませんので。
それでは、いただきまー…んむ
あむ、んぷ、ぷぇ、える、んちゅ、ちゅる、るちゅ、ぷちゅ、れろれろー
ちゅぷ、んぅ、ぺぇろ、ぇろ、れろ、れる、ぷぇ、んぷ、んちゅ、ちゅっぷ
れる、れぇろ、んふ、れちゅ、ちゅっちゅ、んぷゅ、んちゅん。
あー先輩、もうアイス食べちゃったんですか?
んむー、なんだか間接キスしてるみたいでよかったのになぁ…
え、いやぁ、なんでもないですよ?
それじゃあ続きを…
ぺる、ぇる、れろぇろれろ~、、はむ、るじゅ、れるちゅ、んちゅぅ
んぷ、れろ、ちゅる、んちゅ、んちゅ、んぷぅ、んぷ、ん、ん、んぇ、んむぅ
ぁん、んむ、めぇろ、れろ、れちゅ、ちゅぷゅ。
え、もっと音を出した方がいいって?
先輩、なんでそんなに目を輝かせてるんですかぁ?もう……
あ、携帯で写真撮るのはダメですよ?
ただでさえ恥ずかしいんです、これ以上の辱めを与えないでくださいよぉ
「写真じゃなくて動画」?もっとダメです!!
もう、これは没収します!
って、録音までオンになってるじゃないですかー!
全く、いつの間に…
これはあとで消しますからね?
先輩はおとなしく私のお口を、見ていてください!
はぁむっ
んじゅ、ちゅる、じゅる、ちゅ、ちゅぷ、んちゅっぷ
ぺろ、ぺろっぷ、んぷゅ、ん、ん、ん、んぷ、んちゅ、んぷぇ
ぢゅる、んちゅ、ぢゅ、ちゅ、ちゅっちゅ、えるちゅ、んぢゅー
ぢゅ、ぢゅ、ぢゅるるー
ごくん
んちゅ、れっりゅ、じゅるちゅ、ん、ぷゅ、んふ、んぷ、
ぺ~ろ、ぺろれろれろれる~、んぷ、んー、んぷぇ。
ぴゃぁ!
もー、舐めすぎて緩くなっちゃたから、落っこちたじゃないですかぁ~
あーあ、もったいない。
「もっと舐めて欲しい」?
でもアイスは今の二つでおしまいだし……うーん。
そうだ、ちょっといい事思いついちゃいました!
でも、今日はここまでです。
明日は文化祭本番なんですよ?
早く帰って英気を養わなくちゃです。
あぁ先輩、そんな寂しそうな顔しちゃいやです…
先輩、ちょっとこっち向いてください。
あと、ちょっとしゃがんで、目を瞑ってください。
んーちゅ、はむ、むちゅ。
えへ、今日はこれで我慢してください。
さっきまでアイス舐めてたから、唇がちょっと冷たくて気持ちよかったでしょ?
私も、いつもの何倍も先輩の唇、温かく感じました。
むしろ熱いくらい…
はぁ、はぁ、ある程度は慣れてきましたが、やっぱりこういうのには弱いですね…
ふぅ。
あ、はい、じゃあ一緒に帰りましょう!
明日の本番、頑張るぞー、おー!
ほらほら先輩もぉ。
おー!