Chapter12_膝上20センチメートル
■チャプター12:膝上20センチメートル
[チャプター11の続き・数分後、着替えて洗面所から顔を出す朱音]
おまたせ……【※右側中距離】
ねぇ?確かに着替えを貸して欲しいとは言ったけど……【※正面中距離】
これって妹さんのパジャマなのかな……?
悪いんだけど、胸のあたりがきつくて……なんていうか、他のがいいなって思うわ。
うん、ごめん。
(主人公が自分の制服用のシャツを持っているのに気付く)
あ、それ、あなたのワイシャツ?
えと、それでいいわ。
……むしろ、それがいい……
男の人って、女の子が自分のシャツを着てくれるのに憧れるものなんでしょう?
だから、ね?
(渋る主人公)
あなたのシャツ、着てあげるからさっさとよこしなさいよ……
(恥ずかしそうにシャツを渡す主人公)
ん、ありがとう!
ちょっと待っててね……
(さらに数分後)
お待たせ~【※右側中距離~正面】
んふ、どう?【※正面中距離】
思った通り、あなたのシャツって随分大きいのね。
袖はこんなに余っちゃってるし、裾もとっても長いから、下に何も履いてないみたいに見えるでしょ?(実際には履いてない)
……でも、あんまりジロジロ見ないでね?
ちょっと足が出てるってだけなのに、なんだかとっても露出が多く感じて恥ずかしいの……
「かわいい」?えへへ……そんなお世辞はやめてよぉ~
えへ、えへへへ……(嬉しさと恥ずかしさの混じった感情)【※正面近距離】
私の服の乾燥が終わるまで、1時間くらいかな?
ね、さっきの話、覚えてる?(直接キスがいいみたいな話)
うん、それじゃ、お部屋に行きましょ?
ここじゃ、いつ誰が帰ってくるかわからないから、ちょっとだけ不安だわ。
「別に見られたって構わない」?
まあ、それはそうかもしれないけど……
でも、あなたのお母様以外にはまだあったことがないんだし、初対面がそんなことしてる最中だったら、ただれた関係なのかなって思われちゃうかもしれないわ。
私、そんなにえっちな子じゃ……ない……わよね?
「眠りながら人の指を舐める奴が何を言うんだ」って……
もー!それは忘れてよ~!