第5話:「ぎゃくかていほうもん」
■第5話「ぎゃくかていほうもん」
[週末の夕方、先生の家]
おじゃましま~すv
えへへ~……先生の家、思ってたよりも綺麗だね~
だってほら、独身の男の人の部屋って散らかってるイメージあるし~
あんまり女の子に見せちゃいけないものとか……転がってそうじゃない?
もしかして、どこかに隠してたりするの?
んふふ~、先生ってどういう趣味してるのかな~?
やっぱり、ちっちゃい子が好きだったり?
(先「僕はそういう趣味は普通だよ」)
え~?それじゃあ美優だけが例外ってこと?
えへ、えへへへ……なんかそういうこと言われると照れちゃう……v
先生……好き……v(ポスっと先生に抱きつく)
先生が美優のこと受け入れてくれて、本当に嬉しいんだよ?
最初は無理矢理で……「先生に悪いことしてるのかなぁ」って思ったりもしたけどぉ……
でも、こうやって家にあげてくれるまでになったんだし、結果オーライ……だよね?んふふ……
(先「ちゃんと家の人には言ってきたのか?」)
うん、お母さんには「かなたちゃんちに泊まってくる」って嘘ついて来ちゃった。
……まだ、秘密だからね。
わかってるよ。今日は美優と大事なお話をするために呼んでくれたんだよね?
なんとなく、先生の目が真剣だったから……そうなのかなって。
お、先生がまた真面目モードになってる。
じゃあ美優も……びしっ!
……えへへv
「真剣なのか」?え?そう見えないかな?
(先「そうじゃなくって」)
あ、そっちの話かぁ……美優、早とちりしちゃったv
うん。本気の本気。大本気だよ?
美優は先生のことが大好き。大好きだからずっと一緒にって思ってる。
来年クラス替えで別々のクラスになっても、美優が進学して別の学校になっても、
美優は先生のこと、ず~っとずっと、好き。
美優の勝手でいっぱい振り回しちゃったのに、それでも美優のことを好きになってくれたんだよ?
生徒と先生の恋が実るなんて、漫画の世界みたいな軌跡だと思う。
それに美優だって、初めての時よりも、いっぱい先生のことが好きになってるもんv
(先生、美優を抱きしめる)
えへへ~、先生、そんなにぎゅってされたらちょっと痛いよ~v
え?何?先生、聞こえない……
「だから」……「待ってる」?
それって、美優が大人になるまで待っててくれるって……こと?
……えへ、えへへへ…………
ん……嬉しい。
そうだよね……教え子のことを好きになっちゃったんだもん。
先生のほうが大変だよね……
んまぁ、そうさせちゃったのは美優なんだけどv
先生……ん、んむ……(軽くキスをする美優)
んもう、そんなに深刻な顔しないで?
別に明日から会えなくなるってわけでもないんだし。
先のことは、期待半分不安半分な所もあるけど……
でも、美優は先生が一緒なら怖くないよv
んふふ……先生……先生v(先生の胸に顔を埋める美優)
先生……好き……大好き……せんせぇ……好き……v(少し涙声で)
(先「泣いてるのか?」)
ううん、泣いてない。
ただ……嬉しくって変な顔してるから、見られたくないなぁって……
(強引に顔を覗かれる美優)
あ…………
(先「やっぱり泣いてるじゃないか」)
う、うるさいなぁ……泣いてないって言ってるじゃんかぁ……
ただ、目にゴミが入っただけだよ……
(先生、目を逸らす美優の唇を奪う)
んむぅ……ん、んぷ、ちゅ、んぷゅ……先生……んりゅ、ちゅぷ……
なんだかこのちゅー……んりゅ、ちゅ……しゅごい……んぁ、りゅ、ぷゅ……
いつものちゅーより……ぢゅる、ちゅ……熱くて……んちゅ、ちゅぷ、んりゅ、くぷ……
ぁぷ、んりゅ……なんでかな……ちゅる、んちゅ……涙が……んぷ、ちゅる、ぁぷ……
(泣きながら、キスしながら/)
先生……先生……
あのね、美優……先生に好きって言って……ホントによかった……
んちゅ、ちゅ……好き……好き…………んぷ、くゅ……ちゅる、ぷぁ……
だからね……ん、ちゅぱ、ちゅ……だから…………ぁふ、んぷ、くぷ……
ちゅる、んぷ、れりゅ、ぢゅ…………ぷはぁ……はぁ……はぁ…………
(/泣きながら、キスしながら)
んっと、えっと……さっきも言ったけど……
最初があんなだったの、美優、ちょっとだけ悪かったなって思ってるの。
……今からやり直しても……いい?
(先「やり直し?」)
うん……
………………ふぅ……
先生、大好き。
……美優と付き合って……くだ……さい。
(先「……はい。喜んで。」)
えへへ……ありがと。
じゃ、改めて……
先生、美優のこと、よろしくお願いします!
びしっ!