02 膝枕~うたた寝
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ほら、膝枕…
ここで少し寝ていいよ。
ん、照れくさい?
これはさぼりに付き合ってくれたお礼。
だから遠慮しないで、ほら。
ふふ…何だか恋人同士みたいだね。
こういうの憧れない? 漫画やドラマでしか見た事ないけど…
髪、撫でてい~い?
ふわふわして気持ち良い。
ねえったら…
あら、目閉じちゃって…寝たふり?
ま、いいか。そのための膝枕なんだし…
ん…すっかり静かになっちゃった。授業始まったみたい。
クラスの皆、私達が戻ってないのどう思ってるかな?
変な噂とかされてたりして…
ふふっ、君は嫌?
私は別にどう思われようと構わない。
学級委員もいつ辞めたって良いんだ。
好きでなったわけじゃないし…
春の日差し…ぽかぽかして気持ち良い。
私達はこんなゆったりとした時間を過ごしてるのに、
皆は今ごろ必死で眠気をこらえながら
退屈な授業を受けてるんだろうね。
くすくす…いい気味…
それにしても…
君、髪の毛柔らかいね。羨ましい。
耳の形も…面白い。
知ってる? 耳って人それぞれで
同じ形なんて滅多に無いんだって。
耳占いなんてのもあるくらいなんだから…
ねぇ、聞いてる?
ふーっ…
くすくす、やっぱり起きてる。
いや、夢見心地を邪魔しちゃったかな?
ごめんね…
もう邪魔しないから…また膝の上で寝て。
私も少し…ふあ…眠くなってきたな…
ちょっとうたた寝させてもらうね? おやすみ…
ん…