Track 2

トラック2:テスト2日目のお話

(学校の廊下にて) うぅ……お疲れ様…… ねぇ、今日のテスト、どうだった? な、なによ、その得意げな顔! ヤマが当たった?ぐぬぬぬ…… 私は……うん。まあまあ、まあまあできてたかなぁーって気がしないでもないような気が…… はい……正直に言うととっても微妙…… だって昨日ちゃんと勉強できなかったんだもん…… 昨日の帰りがけ、君が言ったことがずっと気になってて、気が気じゃなかったっていうか…… 「何か変なこと言ったか」って……べ、別に、覚えてないならいいの! ただ、せっかく誘ってもらったのに断る形になっちゃって、申し訳ないっていうかなんて言うか…… せっかく勝負に勝っても、そう言うとこで嫌われちゃったらやだなって思うし…… ううん、なんでもない!なんでもないの! ……ねぇ?もしよかったら、昨日言ってたところに、連れてってくれない? 明日のテストはそんなに心配するようなものでもないし、今日なら大丈夫かなぁって思うし…… え?だめ? あー、そっか。明日は君の苦手な科目が多いから勉強しなきゃなんだね。 ……じゃあこうしよ? テストも明日で終わりなんだし、明日の放課後でよかったら、一緒に、ね? うん!決まり! えへ、えへへへー あ、でも、勝負のことも忘れちゃだめだからね! 今日の分はだめかもしれないけど…… でも、昨日と、それから明日の分で、絶対に勝ってやるんだから! んふふ~ それじゃ、また明日ね! 君の敗北宣言、楽しみにさせてもらってるから!