Track 4

トラック4:恋人同士のキスをするお話

(主人公の部屋にて) お邪魔しまーす。 なんだか君の部屋に来るの、久しぶりだなぁ。 最後に来たのは小学生の時、だったかなぁ。 うん!ちゃんと整理整頓できてるねぇ~ 怪しい本とかはどこに隠してるのかな~ あいた! もー、小突くことないじゃん~ でも、やっぱりそういうのは気になっちゃうよ。 だって、私は君の彼女なんだもん。 幼なじみ兼恋人だから。 だから君の趣味とか趣向とか、もっと知っておきたいの。 余計なお世話? えへ、そうかもねー 今日ここに来た理由?やだなぁ、ちゃんと覚えてるよー ……えっと、はじめに言っておくけど、正直思ったより点数とれてなくて…… だからもしかしたら君の価値になっちゃうかもしれないから、よかったら何か命令したいこと考えておいた方がいいかなぁって…… 妙に弱気だな?うん……だってさ、まさか記号問題の選択肢をひらがなとカタカナ間違えただけで全部バツにされるなんて思わないじゃん! あ~もう、あの先生、来世まで恨んでやるぅ…… ……こほん。じゃあ、心の準備はいい? せーので、順番に見せ合いっこだからね? そう、帰ってきた順番にね。 いくよー せーの! う~~~ まさか4対4の同点だなんて…… やっぱりあの選択問題さえ……ぐぬぬ…… そうだ、じゃあ合計点数で勝負つけよう! これで勝てたら……むふふっ え?いやいや、そんな変なことさせるつもりはないよ~ うふふふ たしか、携帯に電卓入ってたよね? えっと、68たす80たす93たすー は?数学100点取ったの? うへ~得意なのは知ってたけど、本気だしすぎ…… んむぅ…… 数学が58点でぇー70たす86たす88たす…… あーこれこれ、世界史のテストなぁ…… 悲しみの選択肢ミスだよ…… もう、笑わないでよ! ほら、ここ全部マルだったら君の点数より上じゃないかー! んむー はい、たす44点では! ええぇ!?同点!? ……はぁ。なんだか気が抜けちゃうなぁ…… えへ、でもなんだか嬉しいなぁ。 何がって、好きな人と一緒っていうのは、それだけでとっても嬉しいことなんだよ? わかってないなぁ、君は。 それで?君は私に何を命令しようとしてたの? うん……同点なら仕方ないもん。 君のお願い、ちゃんと聞いてあげる。 その代わり、私のもちゃんと聞いてよね? ……何よ、もじもじしちゃって。気持ち悪いなぁ。 こういう時にはっきりしないと、いろんなチャンスを逃しちゃうよ? たとえば?って、……もう、そんなこと言わせないでよ! だからちゃんと聞いてあげるってば。 恥ずかしがらないで、言ーいーなーさーいー ……へ?私とキス……したい? へ、へぇ~そうなんだ…… うん、私はいいよ? だって恋人同士なんだもん。キスくらい、なんてことないよ。 ……ほら。目瞑っててあげるから、お好きに……どうぞ? ひぅっ…… そんなにビクビクするなって、言われても~ だって、これすっごく恥ずかしいんだもん…… うん、大丈夫だから。私のことは気にしないで? んむ……ちゅ……ん…… ……くちびる、あったかいんだね。 それに、柔らかい…… もう、満足したの? そう……それなら良かった。 初めてのキスがずっと大好きだった人とだなんて…… えへ、えへへへ。 そうだね、じゃあ今度は私のお願い、聞いてね? って言っても実は、また一緒なんだよね…… えと、今のキスって、親愛のキスだよね? いや、ルールがあるわけじゃなくって、なんていうか感覚的に? だから、今からするキスは愛情のキス。 ……恋人同士の……キス。 えへへ、目を瞑ってくれるんだ。 なんだか君、女の子みたい。 いいよ……そのままじっとしてて…… んぷ……んちゅ……ちゅる…… ぷはぁ えへへ~ どう?気持ちいい? よかった。私も、とっても気持ちいい。 それにどきどきするし、なんだか落ち着く…… ずっと君の隣を狙ってたんだよ? 君の腕の中でこうやって……んちゅ ちゅる、ちゅぷ……ちゅ……んぷ…… って、君のものになって行くの。 君にはわからないのかな、この幸せ。 え?わかる? そっかぁ、よかった。 好きな人と同じ幸せを感じられるのって、嬉しい。 んむ、むちゅ、ちゅる、ちゅ、んぅ、ちゅ、ぷちゅう えへー、君……どきどき、してるね。 うん、私も。 はむ、んむ、あぷ、ちゅるる、んちゅぷ、ちゅぷ なんだかいけないことしてる……みたい。 でも、なんにも間違ってないんだよね。 だって私と君、恋人同士なんだもん。 ちゅる、ちゅ、んみゅ、んぷ、んちゅ なんだか今日は積極的?うふふ、そうかも。 だって、ずっとずっと我慢してたんだもん。 でも、それは君も一緒でしょ? いいんだよ?もっと積極的になっても。 君からのキス、欲しい…… んむぅ! んぅ、ぢゅる、んちゅ、待っ、んむ、ん、激し、ぢゅ、ちゅっ、れちゅ、ちゅぷ、んちゅぅ ぷはっ、はぁ……はぁ…… 積極的にとは言ったけど、ちょっと今のは乱暴だよ…… 私は大丈夫だけど、はぁ……もっと優しくしてくれると……嬉しいな? うん、初めてだからね。 私もちょっと加減がわからないもん。お互い様だよ。 これからちょっとずつ、わかって行けばいいことだもん。 もっと練習、しよ? んちゅ、ちゅ、ちゅぷ、ちゅ、ちゅむ、ちゅるる、ちゅぷん ぷぁ……ほら、こんなにやさしいキスできるじゃない。 今度はこっちから……んみゅ、んぷ、んちゅ、ちゅる、ちゅっちゅ、ちゅぷ んちゅ、ちゅっぷ、んぷ、んぷ、ちゅ、ちゅぷ、んゅ、んちゅる ぁぷ、んぷ、んちゅ、ちゅる、ちゅ、んちゅちゅ、ちゅる、んぷ ぷは、はぁ……はぁ…… えへへ、ちょっと長かったかな……? でも、このくらい、息が苦しくなるくらいのキスってのも、悪くないかも…… そんな気が、しない? ふぁ、あぷ、はむ、んぷ、んちゅ、ちゅる、ちゅ、ちゅ、ちゅぷ ん、んぅ、んちゅぷ、ぷちゅぅ、ちゅる、んちゅ、んぅ、ちゅる んぷ、んぷ、んぷ、んちゅ、んちゅう、ちゅっちゅ、ちゅ、ちゅぷ ちゅぷ、ちゅるるる……ぷはぁ! はぁはぁ……はぁ……はぁ………… ちょっと、君、これは長すぎだよ…… はぁ……はぁ……窒息するかと……思ったじゃない…… 気持ちよかったけど……別の意味で天国に行っちゃうかと思った…… そうだよね……男の子だもん、私なんかよりずっと肺活量あるんだよね…… すぅ……はぁ…… うん、もう大丈夫。 いいよ、もっとしたいなら、来て? んゆ、ちゅる、ちゅぷ、ちゅ、ちゅ うん、このくらいなら、ちゅ、ちゅる、ちょうどいいかな……? ちゅる、ちゅ、ちゅむ、こうやって……んぅ、んちゅ、ぷちゅ、お喋りしながら、ちゅぷ、キスできるくらいが、 お互いの呼吸的に、はぷ、んちゅ、ちゅ、ちゅむ、ちょうどいいのかなぁ、はむっ ちゅぷ、ちゅぴ、ちゅむ、ちゅ……ねぇ?……んちゅ、ちゅぷ 大好き……ちゅ、ん、んちゅ、大好きだよ……んぷ、ちゅぷ、んちゅ どうして今まで……んぷ、ちゅる、お互いの気持ちに、んぅ、んぷ、ちゅる、気づかなかったんだろう……んちゅ、ね? んぷ、ちゅ、ちゅる、いや……本当は気づいていたのかも……んちゅ、ちゅ、ちゅるる 今いる日常がとっても心地よくて……んちゅ、ん、んちゅ……それを壊したく……ちゅぷ、なかったのかな。 でも今回、ぁぷ、ちゅぷ……私も君も、ぁむ、んぷ、くぷ……何の因果かは知らないけど、同じタイミングで、ちゅる、ぷちゅ……壊そうと決心、ちゅ、ちゅる、したんだね。 ちゅ、ちゅる、ふふふ……ん、んちゅ……なんだか不思議……あむ、んちゅる ねぇ?ちゅぴ、んちゅ……君も好きって言いながら……あぷ、んぷ、ちゅ、キス……して? 恥ずかしくないよぉ……はぷ、ん、んちゅ……だってこの部屋の中にはぁ……ちゅぷ、ゆ、ちゅる……私と君の二人だけ…… んちゅぷ、ちゅる……それに好き同士だって……ちゅっ、分かりきってるんだもん。何も心配することはないんだよ……? んちゅ、ちゅぷ、んちゅる、んる、れる、ちゅる、ぷちゅ えへ、えへへ……ちゅ、んちゅ、ありがと……ちゅっぷ、ちゅ、ちゅ、んぷ 私も、ん、ちゅぷ、好き。ちゅ、ちゅちゅ、……大好き。 んちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅぷ、ちゅ、ちゅる、ちゅ、ちゅぅ やっぱり、ちゅ、ちゅぷ……ずっと近くに居たってだけあるね。 ちゅる……こうやって……ん、んぷ、キスしてるだけなのに、ちゅる、んちゅ、息がぴったりって言うか……ぷちゅ、なんていうか、 何の違和感も……んぅ、ちゅる……ないんだもん。 ただの幼馴染なんかじゃない、んっちゅぅ……だからといって、ちゅぷ、ただの恋人同士ってわけでもない。 ん、ぷふゅ、んぷ……なんだか、とっても特別な関係だって、ぁむ、んちゅ……気がするの。 ちゅる、んちゅ、ありがと。好きになってくれて。 んちゅ、ちゅぴ、ちゅる、ん、ん、んちゅぅ、ちゅぷぅ…… ぷはぁ……、はぁ……はぁ…… ……ふう、キスって気持ちいいけど、ずっとしてるとちょっと疲れちゃうね…… えーっと、うん、そうだね。 改めて言っておかなきゃ、かな。 こんな私だけど、これからもよろしくお願いします。 えー?ふざけてなんかないよぉ。 親しき仲にも礼儀あり、って言うでしょ? だから、ね? うん、よろしい! じゃ、握手しよっか! えへへ、これからもよろしくね!