Track 3

3家主の幸せは?

[梅雨時、雨の日、落ち込み気味の主人公] わぁ~、雨ですねぇ~ 膝の上、お邪魔してもいいですか? (承諾する主人公、膝の上に乗るチカ) えっと、今日は家主なんだか元気ないなぁって思いましたので。 雨はお嫌いですか? 僕は……好きですよ。雨。 ほら、この辺りって人通りも少ないですし、家主がくるまではいつも一人でしたので、 僕しかいない静かな家でも、雨が降ると賑やかな気持ちになれて、好きでした。 んふふ、でも、僕にはもう家主がいますから。寂しくなんて無いです。 ………… せっかく一緒にいるんですから、家主の辛さを、僕にも分けて下さい。 二人で背負えば半分の重さになりますし、その空いたところに幸せを置いたほうがいいと思うんです。 「そんな小さな身体で」って……それは心遣いなのか馬鹿にしてるのか微妙なセリフですね。 忘れてるかもしれませんが、僕は座敷わらしなんですよ? 家主の幸せをサポートするのがお仕事なんです。プロの仕事を信用して下さい。 それに……今だって、少しずつ家主の心が癒やされていってるのを感じていますよ? 僕のことをぎゅっと抱きしめて、少しでも心穏やかになってくれているんですね。嬉しいです。 家主?……もっと、癒やされたいとは思いませんか? でしたら、僕に話して下さい。 僕にもその辛さ、少しだけ持たせて下さい。 (学校でうまくいってない云々の話) うんうん…………ほぅ…………ふむ………………なるほど………… 学校もなかなか大変ですよね。僕も、似たような経験ありますよ。 ……でも、家主は頑張ったんですよね? だったら、それでいいじゃないですか。 今日頑張ってだめだったんなら、明日はもう少しだけ頑張ってみたらいいんです。 今日の頑張りは、それを理解させるという仕事を十分に果たしたと、思いませんか? 家主は頑張ったんです。偉いです。 なでなでしてあげますね…………んふふ、なでなで~……なでなで~…… えへへ、家主、もしかして泣いてるんですか? 人生山あり谷ありです。 良いことがあれば悪いこともある。 悪いことがあれば良いこともある。 幾千幾万もの家主の身に振りかかる様々な事象を、良いと捉えるか悪いと捉えるか。 そんな心がけひとつでも、少しは毎日を幸せに送れるようになるんですよ? ……それでも、どうしてもだめな時は、僕が幸せにしてあげます。 まだ少し辛そうですね、家主。 少し荒療治になりますが、我慢して下さい。 ん……ちゅ。(主人公にくちづけをするチカ) (少しずつ幸せが流れ込んで、ドキドキ気持ちよくなっていくチカ) ん……はぅ…………ほら、今も……幸せが……伝わってきます…………ん…… んちゅ、ちゅ、ちゅぷ……んぅ……ぁふぅ…………ちゅる…… ……どうでしょうか?口づけは心に平穏をもたらすと、聴いたことがありますが…… ……まだ欲しいんですか?全く家主は…… いえ、いいですよ。それが家主の望みなら……ん……ちゅ、ちゅぷ……んちゅ………… (キスしながら) ぁぷ、はむ……んちゅ、ちゅる、くぷ……ちゅぴ、ちゅるる……んちゅ……んむ…… んちゅ、ちゅ……でもこれ……ちゅ……こんなにいいもの……んぷ、ちゅ……なんですね…… ちゅる……暖かくて……ちゅ、ちゅむ……甘くて……ちゅぴ、んぁ………… (/キスしながら) ……気持ち、いいです……v にひ……もう大丈夫ですね。 家主、いつもの笑顔です。 元気になっていただけましたか? (主「うん、ありがとう」) えへへ。でしたら何よりです。 ……………… 家主……試しに僕のことをギュッと抱きしめてみて下さい。 大丈夫です、家主ならきっと…… (抱きしめられ、幸せが流れ込んでくる) ん……きゅ…………ふ……っ…………v 家主……幸せですか? わかりますよ。だって、家主から僕の中に、たくさん暖かいのが流れ込んできますから…… ん……ぁ……ふぁ…………んぅ………… ……ええへ。わかりましたよ、家主。 家主の幸福タイプは「愛情」ですね。 誰かに愛を注いだり、注がれたりすることを幸せに感じるタイプです。 (主「他にも色んな種類があるの?」) そうです、幸福タイプには色んな種類があるんですよ~ 自らの成功を幸せとするタイプだったり、娯楽を追求することを幸せとするタイプだったり…… 愛情タイプの人は結構多いんですが、自分一人で幸せが完結しないためになかなか満たされない人も多いと聞きます。 家主……今まで、寂しかったですか? (主「少し……」) んふふ……そうですか。それは大変でしたね。 でも、もう大丈夫ですよ。 寂しい時は僕がずっと隣にいてあげます。 辛い時は僕がお話を聞いてあげます。 僕が、家主に足りない分の愛を注いであげます。 ですので家主も遠慮せずに、僕に愛情を注いでください。 きっと、それで家主はたくさん幸せになれると思うんです。 幸せになって……んむっ……(唇を奪われる) ん……ちゅ、んぷ……ちゅ、くぷ……ちゅる…… んふふ……家主……少し強引ですよ…… それに……泣きながらなんて…… 幸せなんだったら、笑顔になって下さい。 ね?ほら、にぃって……(主人公の頬を手でぐにっと) はい。いい笑顔です。涙は……れる、ちゅ……(涙を舐める) ……僕に拭わせて下さい。 ふふ、少ししょっぱいですね。 (再びキスをしようとする主人公) ぁう……家主ぃ…… このままくちづけすると……家主の味がしちゃいますよ? んもう……しょうがない家主です…… んちゅ……ちゅむ…………えへへ…… (キスしながら) 家主……ん、家主ぃ…… んちゅ、ぷ……ちゅぷちゅぷ……んゅ…… 家主の幸せ……僕の中にいっぱい……流れ込んできます…… 幸せ……れぇ、ちゅ……気持ちいい……んぷ、ちゅ…… んちゅ……ぷみゅ……れりゅ、ちゅぷ…… (/キスしながら) ん……ぷぁ………… えへへ……家主とのくちづけ、とっても幸せです。暖かくなります。 家主も幸せに思ってくれてます、よね? えへへ、わかりますよ~ だって僕と家主は幸せでつながっているんですよ? 家主の幸せに思った気持ちは、僕のなかにどんどん流れ込んでくるんです。 僕の中、家主から流れ込んでくる幸せと、家主からもらった僕自身の幸せでいっぱいなんです。 僕の感じてる幸せ、家主にも届けてあげられたらいいんですが…… (主「伝わってるよ」) え?家主にも伝わってますか? (主「気持ちよさそうな顔してる」と、頬を撫でる) んむ……僕、そんなにわかりやすい表情してますかね…… …………なんだか恥ずかしいです…… 家主……そろそろ離してくれてもいいんですよ? まだですか……んふふ。しょうがない家主です。 いいですよ……このまま……僕が抱きしめててあげます…… 家主…………家主…………v