2.君の表情すら私の思うがまま
Track2
今の君、体の全てが操られているわけでは無いでしょう?
それとも体って言われると中々わからないかしら。
それじゃあ教えてあげるけど、
今から新たにね、君の首から上を操作範囲内に組み込むの。
ふふふ。首から上、つまり頭よね。頭も立派な体の一部よ。
それを操作可能にすることで初めてこの実験は成功と言えるの。
だって、いくら人を自由に動かしたところで、その人が好き勝手に喋ったり、泣いたり笑ったりしたら明らかに不自然だし、そんな人間じゃあどんな計画にも使うことは出来ないわ。
だからこその頭部操作。
ふふふ。頭部も操作されるって、どうなるかわかる?
君、今はまだ喋ったり、表情を変えたりして自分の感情を伝えることは出来るけど、それすらもできなくなるってこと。
眉一つ動かせない、本当の意味でのタダのお人形さんになるの。
勿論、君の意識は残ったたままだけど、もう自分の意思で動かせる部分は一つも無いから、意識だけが宙ぶらりんの状態になって、体の中に閉じ込められることになるわ。
君の肉体は、君の意思を表現するデバイスから、単なる脳みその培養カプセルになってしまうってこと。
ふふふ。自分自身の体に閉じ込められるなんて、想像できるかしら。
あぁ、ちなみに、瞬きなんかは自動的に行われるになってるから、大丈夫よ。ちゃんとそこら辺も抜かりないわ。安心したでしょう?
んぅ?あらあら?今までずっと怒りに震えていたのに、初めて顔に恐怖の色が浮かんだわねぇ?
なぁんだ、君もそういう素敵な顔、できるんじゃない。良い表情よ。
そんな怯えること無いわ。脳内に仕込んだ機械と私の端末との接続を切ればちゃんと元通りに体を動かせるようになるから。別に一生そのままってわけじゃないわ。
でも、接続を切るかどうかは、この後の君の態度次第、だけどね。
あぁでも、この実験を開始するともう喋ることもできなくなるんだから態度も何もあったもんじゃないわね。
じゃあほら、何か言ってみたらどう?君が自分の意思を伝えられる最後の機会になるかもしれないわよ?何か言いたいことあるかしら?
これは実験なんだからまだ装置の不具合が起こる可能性もゼロじゃないわ。もしかしたら二度と接続が切れなくなって、本当に一生人形として過ごすことになるかもしれない。
それに、不具合が起こらなかったとしても、脳からの信号遮断範囲の拡大は繊細な作業が必要になるから、もしそれに失敗すれば、たぶん君の体中の神経は根元から末端までズタズタになって二度と再起不能になっちゃうでしょうね。
肉体の動作は勿論、視覚や聴覚神経まで使い物にならなくなって、どこも動かせず、何も見えず、何も聞こえない。ただ息をするだけの肉の塊になっちゃうの。ま、私は別にそれならそれで構わないし、別の実験台ならいくらでも調達できるからいいんだけどね。
ふふふ。どうしたの?凄い冷や汗だけど、大丈夫?
今からでも、「お願いします〜、止めて下さい〜」って言ってみてもいいのよ?
怖いんでしょう?無理しない方がいいんじゃない?ねえ、どう?ほら、どうなの?
…ふぅん。まだ意地を張るのねえ。
ま、仮にも正義のヒーローが命乞いみたいな真似、できるわけないってことかしら。
恐怖を押し殺してそうやって強がる君も、なかなかそそるわよ。
そんな反応も見れなくなると思うと少し残念だけど、このまま最終実験を始めましょう。
それじゃ、信号遮断範囲拡大っと。
(操作音、ボタン音)
んーと、これで調整はできたはずだけど、どれどれ。
うん、脳波、心拍数共に問題なし、特に問題も無いみたいね。
さてさて、ヒーロー君はどうなっちゃったかしら。
んふ、んふふふ、あーらあら、君、ひどい顔よぉ?
目はうつろで、口も半開きで、あーあー、よだれも垂れてきちゃってるじゃない。
へぇ、人の顔って完全にゆるむとこんな表情になっちゃうのねえ。
君、とても正義のヒーローとは思えない間の抜けた顔になってるわよ。
ねぇーえ、ほら、なんとか言ったらどうなのー?ヒーローくーん?
んふっ、あははは。何にも答えられないみたいねえ。
でも、動かせないフリをしていないとも限らないし、念のため、チェックさせてもらうわよ。
今から君のそのぷにぷにのほっぺたに、思い切りビンタ、してあげる。
もし君が騙そうとしてるなら、これでわかるでしょう。
いくわよ。
ふっ!
(ビンタ音)
んー、これでも何一つ反応しないかあ。
でも君が特別我慢強いってことも考えられるしぃ
ふふふふ。今度は反対側のほっぺたに、してあげようかしら。
ほーら、
(ビンタ音)
まだまだいくわよー。
ほら
(ビンタ音)
ほら
(ビンタ音)
ほぉら!
(ビンタ音)
あは、あははは。
両頬とも真っ赤にしちゃって。私の手の痕、ハッキリ残ってるわ。すっごい痛そう。
なのにピクリとも表情を変えないでぼーっと一点を見つめたままだなんて、ふふ、感情を表に出せないっていうのは思った以上に哀れねえ。
まあ、ここまでやって反応が無いんだから、君の脳からの信号は完全に遮断できてると見て良いわね
おめでとうヒーロー君。これで君は、頭のてっぺんから足の指先まで君の意思で動かせるところは何一つ無い、完全な操り人形になったのよ。
それにしても、ここまで上手くいくなんて。
これなら思ったより早く実用化できるかもしれないわね。
君が物言わぬ人形になった今、私たちを止める者はいないわ。
この装置が実用化すれば。すぐでも世界征服が実現できるでしょう。
さて、これで君は、そうやって延々とぼーっと宙を眺めるしか出来なくなっちゃったわけだけど、さっき体を動かしたようにね、君の頭部も、同じように動かす事が出来るのよ。
しかも、単純な動作だけじゃなくて、表情だって意のままに操れるの。
ふふ、少しテストしてみましょうか。
ほら、こうして君の口をつり上げて笑顔になるようにしてあげれば、
あは、いいわね。こっちで操作したのと同じような笑顔になってるわよ。
いいわねえ。ほら、もっともっと、大口開けて、馬鹿みたいな笑顔になりなさい。
あはは、どう?もう君は自分の感情すらも私が操作したとおりにしか示せないの。
そうやって、本当の感情とはかけ離れた笑顔を振りまいているようにね。
ふふ、折角完全に体を掌握できたんだし、その笑顔のままテストを進めましょうか。
そうねぇ、それじゃあそのまま体を起こして、っと。
うん、そうそう。それで両脚を開いて、そのままM字開脚の姿勢にしてあげる。
それで両手はピースにしてぇっと、で、顔の横へ持って行けばぁ。
あはは、いいわいいわ。ヒーロー君のみっともないダブルピース姿の完成よ。
でも、どうせなら表情ももっとそれらしくしてみたいわね、
そうね、えーと、できるかぎり舌を出してぇ、んふ、あとは、目を思い切り上に向けていって、っと。
(心底楽しそうに)
んふ、あはは、あっはは、すっごぉい、なんて無様な姿。
あは、あははは。ひっどい格好よ君。
キチガイみたいなアヘ顔晒して、股押っ広げて
あはははは。これが私たちを相手にあれだけ戦ってきたあのヒーロー君だなんて、あはは、だめ、面白すぎる。
んふふふ、この格好は是非登録しておきましょう。えーと、アヘ顔ダブルピースっと。ふふふ、コレで君はスイッチ一つでいつでも今のその気持ち悪―いポーズをとれるようになったわよ。どう?嬉しい?嬉しいでしょう?
ならもっと笑わせてあげる、ほーらもっともーっと口角をつり上げて、もっと笑顔になりなさいな。んふふふ、そうそう。
よし、この調子で次の動作テストをしましょう。
うーん、あぁそうだ、これを最初にすべきだったわね。
君に、私へ土下座してもらいましょう。
どうして思いつかなかったのかしら。そうよ、私たちに散々楯突いてきて迷惑をかけたんだもの、その謝罪ぐらいはしてもらわないといけないわね。
いいわね?今から君は私にに対して謝罪をするの。世界征服の邪魔してごめんなさいって。それもただの謝罪じゃ無くて、土下座よ。
頭を床にこすりつけて、心の底から許しを請うの。
君の意思なんて関係ないわ。誰がどう見てもそう思ってるに違いないというポーズにしてあげるから。
それじゃ、えーと、そのまま正座させてぇ、手を地面につかせて、で、顔は誠意が込められた真剣な表情にする、と。ふふふ、いくわよー、そのまま上半身を前に下ろしていくっと。
あはは、いいわいいわ。
ほら、そのまま頭をもっと沈めていって、顔面を床にこすりつけるようにしてあげる。
誠心誠意、心を込めた謝罪になるようにね。
あはは、ねぇどう?どうなの?命を賭して戦ってきた相手に、こうして土下座させられるっていうのは?私はとぉっても気分が良いわよぉ?あはは、まさか君が私に土下座する日が来るなんてねえ。
ねぇ、なんだったらその頭踏みつけてあげるわよぉ、ほーら、ほらほら。
ねぇ悔しい?それとも激怒してるのかしら?
でも、その感情を表に出すことすら今の君には許されていないの。
君の身体はもう君の物じゃない。私たちの物なのよ。
ふふ、いい加減理解出来てきたかしらね。
ほら、そのまま舌を全部出させてあげる。
今の状態で出したら、あはは、床を舐めちゃうことになるけど、それでこそ謝罪よねえ。許して貰うにはそのぐらいのことはしなくちゃいけないわ。
ほーら、そうして舌を全部出した状態で、頭を左右に振るの。
汚い床を、君の舌で舐めて綺麗にしなさい。
んふ、んふふふふ。いいわぁ、とってもいい。
誰がどう見ても、君が私に完全に屈服しているようにしかみえないわよ。
あはは、じゃあ今度は、そうね、一度頭を止めてぇ、
床に付いてた両手をお尻に持って行って、と。
あぁ、これだと顔面で体重を支えるようになるから苦しいかしら。
ま、私の知ったことじゃないし、そのまま汚い床に思い切り顔を押しつけてなさい。
で、お尻に回した両手で、思い切りお尻の穴を開きましょう。
んふ、ふふふ、君の可愛い可愛いお尻の穴、くっぱり開いたわね。
じゃ、そのままお尻を左右にフリフリしてもらおうかしら。
正義のヒーロー君の、無様なお尻フリフリダンス、披露なさい。
ほーら、左、右、左、右っと。
あははは、いいわいいわ、ほらほらもっと早くよ、左、右、左、右
ふふ、うふふふふ、あははは、本当に無様。人前でこんなことをする人間、いくらなんでもこの世で君以外いないでしょうねえ。
まったく、こんなのに今まで手こずってきたなんて、あーあ、自分が嫌になるわ。
そら、この動作も登録して実行しておくから、しばらくそうして床につっぷしながらプリプリとお尻振ってなさい。
ふふ、それにしても、穴の中までハッキリ見えるぐらいに思い切り開いちゃって、君のお尻の穴の臭い、ここまで漂ってきちゃってるわよ。
倒すべき敵の、それもトップが目の前にいるのに、惨めな姿を晒すしかないなんて、悔しいわねえ?恥ずかしいわねえ?
そうだ、いつも君が言ってる勇気の力で私を倒してみたらどう?
今なら私、完全に無防備だから、簡単に倒せちゃうわよぉ?
ふふふ。できないわよねえ?できるわけないわよねえ?
君の勇気の力とやらがどれだけ凄いモノだったとしても、所詮は精神論。
物理的に脳の信号を遮断されてしまえばもうそれでおしまい。
だから君は今何の装備もしていない私を前にしても、
倒すどころかケツ穴押っ広げた惨めなダンスで私を楽しませるしかないの。
わかるわよね?ヒーロー人形君?
さて、じゃあ君の土下座ダンスも飽きてきたし、そろそろやめていいわよ。
はい、ストップっと。
(スイッチSE)
うん?あら、少し汗をかいてるわね。ちょっと疲れちゃったかしら?
ごめんなさいね。君ったら何も言わずに続けるもんだから、気づけなかったわ。今度からは辛かったちゃんと言いなさい。ふふ、言えたら、だけどね。
よしよし、ここまで全身くまなく完璧にコントロールできるなら実験とテストは成功と言って差し支えなさそうね。
というわけで、これで君の動作テストは全て完了よ。
正義の心を宿した我らがにっくきヒーロー君は、私の操作が無ければ指一本動かせない、それどころか自分の意思さえ表せない木偶人形になりましたっと。
どうかしら、ヒーロー君?
自分の肉体の中に自分の意識が捕らわれるなんて経験したことないだろうし、相当おぞましい感覚でしょう?
誰かに操作命令を入力されるまで、目を動かして視点を変えることすら許されない、本当にただの肉人形。
それがどれだけ恐ろしいことなのか、理解できたかしら。
…ねぇ、いつまでも突っ伏してないで、ちょっとなんとか言ってみなさい…
って、そうか、今は何を言われても反応できないんだったわね。
このまま無反応な人間に喋っても虚しくなるだけだし。
仕方ないわね、また首から上、動かせるようにしてあげるから、
顔を上げて何か言ってみなさい。
はい、
(スイッチSE)
んぅ?へぇ、動けるようになった途端怖い顔でぎゃーぎゃー騒ぐかと思ったけど、そんなに憔悴しきっちゃうなんて。ふふ、体を一切動かせないっていうの、随分堪えたみたいね。んふ、さっきはこっちを睨み付けてたのに、見る影も無いぐらい怯え切っちゃって、可愛いわぁ。
ふふふ。跪いてお尻の穴押っ広げた状態で私を見上げる気分はどうかしら。
私は楽しくて楽しくて仕方ないわよ?