Track 5

ましろママが耳かきしてあげる♪

「おかえりなさい、おにーさん♪ 今日もいっぱい疲れた、って感じの顔だねー」 「……お仕事、まだ辞めないのー? もし辞めたら、いつでもましろに言ってねー♪ 最近、バイトとかよく探してるんだー。にひひ」 「明日は、ようやくお休みだよね? 一週間、ほんとーにお疲れ様ー。今日はゆっくりすごそーね♪」 「とりあえず、おっぱいしとくー? ……うん、おっけー♪」 「ぎゅーーーーーーーっ♪」 「一週間、よーく頑張りましたねー♪ ましろママが、いっぱい褒めてあげる♪ えらーいえらーい♪ いーこ、いーこ♪ 毎日、立派に働いてすごいねー♪」 「他の人は、当たり前のことだ、って言うかもしれないけど……でも、その当たり前って、とっても大変なことなんだよね。働くって、すごいことだよ」 「本当に、すごいよ♪ えらい、えらい♪」 「……あ、そーそー。ましろね、今日は授業中に、癒しについて考えてたんだ。友達とかにも聞いてみたりしたんだけど」 「どーしたら、おにーさんの疲れを、ママが癒してあげられるのかなって」 「まあ、えっちなことは後でするとして……それ以外で何かなって考えて……」 「で、思いついたのが、これ! じゃーん! 耳かき♪ にひひ♪」 「おにーさんを膝枕してあげながら、耳かきすんのー♪ かなりの癒しになるって聞いたよー♪」 「おにーさん。どーかな? ……おっけー? わーい♪ ましろ、頑張るねー♪」 「それじゃ、おにーさん。ましろのお膝に、どぞどぞー」 「……うん♪ いらっしゃーい♪ にひひ♪」 「ママのお膝はどんなカンジー? やらかい? それとも、固い?」 「……気持ちいー? そっかー♪ ましろ、太ももプニプニでよかったー♪」 「ママが赤ちゃんに膝枕してあげる、ってのも、当然のことだから……ましろママのお膝に、遠慮なく甘えてね♪ おにーさん♪」 「じゃ、耳かき、やってこーかー。いくよー♪」 「かーり……かーり……かり……かり……」 「……こんな感じどうかな?」 「……あれ? おにーさん、体もじもじさせて、どーしたの?」 「……弱すぎてくすぐったい? そーなの? んー。お耳って敏感だから、これくらいかなって思ったんだけど……」 「もう少し力入れたほうがよさそーだねー。じゃあ……」 「こしょ……こしょ。こしょ……こしょ……。こんな感じでどーお?」 「……気持ちいい? うん、わかった♪ これくらいの力加減で、やってくねー」 「……むむ。これはいわゆる耳垢(みみあか)というやつではー? とってやるー♪」 「こりこり……こりこり……」 「……とれたー♪」 「汚れを取るって、なんか、気持ちいーなぁ。耳かき、結構楽しいかもー?」 「続けるよー♪」 「こしょ……こしょ。こり……こり。かり……かり♪」 「……ん。だんだん、力加減にも慣れてきたし、少し奥のほうにいってみるねー」 「痛くないようにするけど……痛かったら、すぐに言ってね?」 「…………」 「……こんな感じで、どーお? ……ちょうどいい力加減? よかった♪」 「じゃ、これくらいで、奥もかりかりしてくねー♪」 「……んー。奥のほうも、なかなか、いー感じに汚れてるねぇ……これは、お掃除しがいがあるなー♪」 「んー? にひひ。汚れてること、恥ずかしがらなくてもいーって♪ こーいう奥のほうの汚れは、逆に、自分でやっててもとりづらいでしょー?」 「こういう細かい作業こそ、ママの出番だよー♪ 赤ちゃんの体は、ママが清潔にしてあげないとねー♪ にひひひ」 「もし、おにーさんが大怪我しちゃって、体のお手入れが難しくなったら……そのときも、ましろがお世話してあげるから、安心してね♪」 「必要になったら……おむつだって、ママがとりかえてあげる♪ にひひひ♪」 「……こんな感じかな?」 「にひひっ。結構とれたー♪」 「このまま反対側にいってもいいんだけど……せっかくだから、これもやろっか。耳かきのお尻についてる、ふわふわしたやつー♪ これで耳、拭いてくねー」 「ん……しょ、んしょ……」 「このフワフワって……要は、かきだした耳垢を回収する、ってことなんだよね」 「あんまり使ったことないんだけど、どんな感じなの? やっぱり、見たまんま、ふわふわして気持ちいい?」 「……へー。そーなんだー♪ ましろも今度やってみよー」 「……ん♪ いい感じ♪ 耳、綺麗になったー♪」 「んじゃ、仕上げに……ふーってするね♪」 「ふーーーーーーーーっ♪」 「にひひひっ♪ おにーさんの体、びくびくってしたー♪ ゾクゾクきた? かーわいい♪」 「反対側もやるねー♪ ごろんってしてくれる?」 「はい、ごろーん♪ よくできましたー♪ 偉いですねー♪ にひひ♪」 「もう、コツは掴んだから……最初から気持ちよくしてあげるー♪」 「こしょ、こしょ……こり、こり……」 「こんな感じの力加減でしょー? ……おっけー♪ こっちも、いっぱい綺麗にしていくよー♪」 「……んー? なぁに? どうかしたー? おにーさん」 「……理由? ……なんの? ましろが、おにーさんに優しくする理由、ってこと?」 「えー。何度も言ってんじゃーん。おにーさんに甘えてもらうのが、好きだから。おにーさんが可愛いから」 「ましろが、おにーさんのこと、大好きだから♪」 「ましろと遊んでくれるし、子ども扱いしないし。……まぁ、ましろは、おにーさんのこと、子ども扱いしてるんだけどさ♪」 「おにーさん、優しいし。あと……やっぱり、可愛いし♪」 「ましろ、おにーさんのこと大好きだし、甘やかしてあげたいの。それだけだよ♪ にひひー♪」 「……お。いい感じの見つけたー。こり、こり……こり、こり……」 「……うん♪ とれたー♪」 「浅いところは、これくらいでだいじょぶそーかな? じゃあ、深いところ、耳かきしてくよー。痛くしないようにするからねー♪」 「かり……かり。かり……かり」 「どーお? 気持ちいいでしょー♪ にひひ♪」 「完全に、気持ちいいとこ押さえちゃったー♪ おにーさんのママとして、どんどん腕があがっていくねー♪ にひひ♪」 「……おにーさん。ましろと一緒にいてくれて、ありがとーねー♪」 「ましろ、おにーさんと、毎日一緒にいられて……ホントに嬉しーし、たのしーんだー♪」 「あ、そういえば、うちの親にもね、おにーさんのこと、色々お話してるんだけどさ。いつもましろと一緒にいてくれて、ありがとーって言ってたよ」 「うちの親、共働きで、帰ってくるの遅いからさー。おにーさんが見てくれるなら安心だって」 「親公認、だねー? こりゃ、将来的に結婚することになっても、安心だねぇ? にひひっ♪」 「おにーさん、大好きー♪ ましろ、おにーさんのママで、ほんとーによかったなー♪」 「おにーさんのことー♪ すきー、すきー♪ おにーさーん、だーいすきー♪」 「……んー? おにーさん、ひょっとして、照れちゃってるのー? にひひ♪ ほんとに可愛いなー、もー♪」 「……ん。だいぶ綺麗になったー♪ じゃあ、ふわふわのほう、やってくよー♪」 「ふわ……ふわ。ふわ、ふわ。こしょ、こしょ、こしょ、こしょ……」 「ん……♪ おにーさんの顔、うっとりって感じだねー♪ かーわいい♪」 「なんか、この時間、幸せだなー。ずーっと続けばいーのになー♪」 「ふわ、ふわ……ふわ、ふわー♪」 「……ん♪ おっけー♪」 「じゃあ、仕上げの……」 「ふーーーーーーーーーーっ♪」 「……あはっ♪ おにーさん、また、ぞくぞくってしたー♪ びんかーん♪」 「うーんと……。うん♪ 耳、かなーり綺麗になったー♪ 頑張ったかいがあったなー♪ にひひ♪」 「おにーさん、どうだった? ましろママの耳かき、癒された?」 「……にひひ。そっか♪ せっかくだから、まだ、膝枕したままでいる?」 「うん♪ おけおけー♪ 好きなだけ、ママのお膝で、ごろごろしてなよー♪ ずーっと、頭、なでててあげるからさ♪」 「いーこ、いーこ♪ ほんとうに、おつかれさまー♪ 耳かき、よーくがんばりましたー♪ にひひっ♪」