右耳のお掃除
;環境音 湖畔 FI
;9 *「ほらオッカイ」、以降低いとこ。
「したっけ――うん、しょ。
ほらオッカイ<ぽんぽんと自分の膝たたく>――ひざまくらひざまくら」
;1 通常
「ん……んふふっ! ね? オッカイ。お水のはいっちゃったのどっち? 右耳? そっか。
したっけ、右耳を上に向けて、ごろーんして?」
;3 接近ささやき
「(ふーーーーーーっっ)……ん――
お水、はいってるの見えないや」
:3
「したっけ今さ、ちりがみをこよりにして耳の奥までいれるから、ちょべっとだけ待っとってね」
「ん……(呼吸音)――しょっ――」
;SE ちり紙をこよりにする
「ん。できた。えへへ~。
そしたらオッカイのお耳の奥まで――
そーっと、そ~~っと、いれてくからねー」
「ん……(呼吸音)……ふっ――<こより耳入>……
ん、あれ?――<こより耳入>――
こよりって、ぐにゃぐにゃして――ん……<耳入れ>――
なかなか、これ……うまく、はいって……(呼吸音)――ん――」
「んしょ――<耳入れ>――あ、うん――<耳入れ>――
よしよし……奥に……<耳入れ>――ん……(呼吸音)――どうかな、オッカイ?」
「これ、お水にあたってる?
水、吸い取ってる? え――うん?」
「わかった、ぐるぐる動かしてみるね?
ん……<こより動かす>――ん……<動かす>――
よい、しょ――<動かす>……(呼吸音)――どう?」
「あれぇ、やっぱり吸い取れてない?
したっけ、うーん……(呼吸音)――どうしたら――
え?」
「ああ、えへへっ。オッカイ、やっぱりあったまいい。
だよね、ちりがみだもんね、まるまるもんね」
「したらね、んしょ――<こより丸める>……ん――<丸める>――こう……<丸める>――ん! ――<耳の中で丸めたこよりを指で押す>」
;耳栓ごしのようなエフェクト? 少し音がくぐもる?
「どう? まぁるく丸めて耳栓みたくして押し込んだらさ――あ、お水吸ってる? えへへっ、ならよかったべさー」
「『けど、ちょっと聞こえづらい』あー。
なら、うん」
;3 以降、指示あるまで顔寄せ継続
「――このくらい、耳元にお口よせてしゃべったら、
こよりつめてても聞こえる? かなぁ――
どう? オッカイ」
「えへへっ。きこえるんなら、よかったさぁ。
したっけ、お水。
ぜぇんぶ残らずすいとるように、すこぉし、時間を置こうねぇ――ん……(呼吸音)――」
「(呼吸音)……え? 『その後』って?
……(呼吸音)――あ――オッカイ、覚えててくれたんだ」
「パロポロが、ミチとハポ……
お父さんとお母さんさがして、茂伸にやってきたこと」
「えへへっ、覚えててくれてうれしいさ。
それに、なんだか……なんでかな、お胸のあたりがあったかくって――(呼吸音)――ん……
あったかいのに、こそばゆいみたいな感じもする、かも」
「したっけね、オッカイ。ミチもハポも、まだ見つかってないんさ。手がかりもぜーんぜんみつからないから、たぶん、茂伸にはいないような気がする……かなぁ」
「けどね? 狸仲間の中で落ち着いた居場所ができたみたいでさ。
すなまきだぬきは前よりちょこちょこ遊びにきてくれるようになったんだよ」
「それに、おとなりのユキさんはやっぱり親切だし……
それにそれい――えへへへっ。
オッカイもまた遊びに来てくれたでしょー」
「したっけパロポロ、ちょべっともさみしくないんだよ。
茂伸にきて、なまらよかったなぁって、思うの――あ」
「そろそろいいよね? それじゃ、こより、はずすよ~」
;SE 丸めたこより、全部抜く
;聞こえづらさエフェクト解除
「(ふーーーーーっっ) どーお? オッカイ」
;3 顔寄せ解除
「えへへっ! 水が取れて、すっきりしたならよかったさー。
したっけ、竹の耳かきでお耳のよごれもぜぇんぶとって、もっとすっきりしちゃおうね~」
「ん……っと、それじゃ、いくね?
あのね、コツ。本で読んだの。
みみ、ちょべっとさわるね? ――<耳に触れる>」
「で……あのね、痛かったらいってね?
こうして、そうっと――<耳を軽く引っ張る>――耳、引っ張ると……」
「あ、ほら。とっても見やすくなったべさ――
これなら……ん――<耳かき音>――
ゆっくり、ゆっくり、そーっと、そーっと――<耳かき音>」
「でね? 耳かきって――<耳かき音>――こーやって、
そーっとそーっと、耳かき棒で――<耳かき音>――
耳の壁にさわってあげると――<耳かき音>――
えへへ、オッカイ、気持ちいいでしょ?」
「こういうふうに……ん――<耳かき音>――気持ちいいのが、一番の効果なんだって……<耳かき音>――
無理に耳かき……しなく、ても――<耳かき音>」
「ん……ふつうは、耳あかって……ん――<耳かき音>
――自然と、奥から外側に……<耳かき音>――
押し出されてくる……もの、なんだって――っと」
;SE とれた耳垢をティッシュに
「だから……夢中になって――ん――<耳かき音>――
奥にあるの、むりやりとろう――<耳かき音>――とかすると……ん……」
「んーー(呼吸音)――かえって、奥に……押し込んじゃったり……<耳かき音>――耳の皮膚……きずつけたり――し、て――<耳かき音>」
「……よく、なくて――ん……<耳かき音>――
だから、こういう……耳かき棒での、みみかき、は――
<耳かき音>――ひとつきに、一度くらいが――
ちょうどいいん……<耳かき音>――だ、って――ん」
「……(呼吸音)――ん――」
;3接近
「(ふーーーーーっ)」
;3
「うん。えへへっ。綺麗にできたぁ。
どーお? パロポロ、やさしく上手にみみかきしたでしょ。
えへへへへー」
「したっけ、ね? 反対側にごろーんってして?
今度は左耳、パロポロ耳掃除してあげるから」