Track 2

最初のご褒美は……私の足を、どうぞ。

「さて……っと……」 「それでは私の命令を守った偉い偉い雌豚さんには……とっておきのご褒美、あげないといけませんね」 「さあ、ご褒美の時間ですよ。卑しい卑しい雌豚さん」 「……あら? ご褒美を上げるって言っているのにどうして椅子に座っているのでしょうか?」 「こうして椅子に腰掛けたのにまだそうやって椅子に腰掛けているということは……」 「私の調教がまだまだ不十分だったのでしょうか? それとも雌豚さん、性的なことで頭がいっぱいで何も考えられないお馬鹿さんになっているのでしょうか?」 「…………」 「あー……もしかして雌豚さんはご褒美、要らないのでしょうか?」 「『今日一日の興奮だけで十分』、慎ましい雌豚さんでしたら、そう考えていてもおかしくありませんからね」 「それでしたら本日のところは之にて終了ということで――」 「……あらあら、急いで立ち上がって……終了ではなかったのですね、雌豚さん」 「そんなに急がなくても大丈夫ですよ? ご褒美の時間、少し減らすだけですから」 「ふふふっ、その残念そうなお顔も……凄く宜しいです」 「今日のご褒美が何なのか分かったのでしたら……ほら、ちゃんと……ご褒美を貰う準備、して下さらないと」 「そう……そうやって私の目の前に跪いて頂いて……」 「さあ、次はどうするのか……分かっていますよね、雌豚さん。ちゃんと私が教えて差し上げたのですから」 「ふふふっ、そうそう、先ずは跪いて私の靴を脱がせて頂いて……」 「さすがに雌豚さん相手だからと言って、靴にキスまで強いるのは……酷だと思ったのですが」 「もしかして……『靴にキスをしてください』と命じてあげたほうが興奮してしまうのでしょうか?」 「あらあら、ふふふ。満更でも無さそうなお顔をしていますが……それは、次回のご褒美に取っておきましょうか」 「……さて、随分と優しく靴を脱がせて下さって、さすが雌豚さんです。ちゃんとご主人様を敬う気持ち、持ってらっしゃるんですね、感心感心」 「ほら、靴を脱がせたら……分かりますよね? 次は……どうすれば良いか」 「賢い賢い雌豚さんはちゃーんと私の教えてあげた事、覚えてらっしゃいますもんね?」 「さあ、雌豚さん? ご褒美、ちゃんと受け取ってくださいませ」 「あらあら……いきなり足に貪り付くなんて……余程溜っていたのですね?」 「私としては『タイツを脱がせてから』、足を舐めさせてあげようと思っていましたのに……」 「……ふふふっ、ですが……これはこれで雌豚さんも満足気ですので、良しとしましょうか」 「ほら、雌豚さん? タイツ越しに舐める私の足、如何ですか?」 「今日は雌豚さんのご褒美を与える日でしたので、ちゃーんと……」 「ふふふっ、卸したての靴に真新しいタイツを履いて来てあげましたよ?」 「あらあらあら? どうしたのでしょうか? 残念そうな雰囲気が足を舐める舌から伝わってきますが」 「もしかして……普段履いていた靴のまま、いつも履いているストッキングのままのほうが良かったのでしょうか?」 「汗や匂いの染み付いた靴で一日過ごした足を、ご褒美に与えられた方が嬉しかったりするのでしょうか?」 「ふふふっ、本当に……こんなにド変態な雌豚さんだったなんて、私も驚いてしまいます」 「そう、ですね。私は優しい優しいご主人様ですので、ちゃんと次回のご褒美は……雌豚さんの望むがままにさせて頂くとしましょうか」 「あらあら、ふふふっ。足を舐める舌使い、少し激しくなったのではありませんか?」 「そんなに悦んで頂けるなんて……本当にイヤらしい雌豚さんですね」 「ほら、ご主人様の足の舐め心地は……如何ですか?」 「直接ではなく……タイツの上から舐める、ご主人様の足の味は」 「卸したての靴と真新しいタイツですが……今日一日は履いて過ごしましたので……ご主人様の味、感じられるでしょう?」 「ふふふっ、舐め方が少し激しくなったのではありませんか、雌豚さん」 「そんなに舐められたら……足もタイツも雌豚さんの唾液でべたべたになってしまうのですが……」 「まるで自分のだけのものだと誇示するかのようにそんなに足をぺろぺろと舐めて……」 「ほら、雌豚さん? 舐め回すのは片方の足だけで満足なのですか? もう片方の足は……他の方用に取っておきましょうか?」 「ふふふっ、どうぞ? 他の方には渡したくありませんものね? たっぷりと雌豚さんの唾液でマーキング、しておいてください」 「……んっ……あっ……」 「……雌豚さん、随分と舐めるのが上手くなりましたね」 「最初の頃に指を舐めさせた時は……あんなにぎこちなくて下手でしたのに……今は私が吐息を漏らしてしまうくらいに上手になって……」 「あのぎこちなくて下手だったころの舐め方、あれはあれでゾクゾクしてしまうものがありましたが……」 「ふふふっ、やはり……上手に舐められるようになった今のほうが……直接的な快楽もですが、ちゃんと私好みに調教出来ている感じがして……心底ぞくぞくしてしまいます」 「雌豚さんも随分と美味しそうに私の足を舐めて下さって……ご褒美のあげ甲斐もあるというものです」 「さて、雌豚さん? タイツ越しの足の舐め心地は……いつものように直接ではないので物足りなかったりしているのでしょうか?」 「ふふふっ……ほら、いつものように指をお口に含んで嘗め回せないもどかしさ」 「舌を這わせて指の間を舐めることの出来ないじれったさ」 「それでも一生懸命指を咥えようと、指の間まで舌を伸ばそうとする雌豚さんの健気な姿……」 「本当に……私だけの雌豚さんになったんだと実感出来て……とても嬉しくなります」 「ほら、雌豚さん? またこちらの足もどうぞ? 指だけでなく……足首まで舌を這わせて頂いて構いませんよ?」 「ふふふっ、ちゃんといっぱい舐めてマーキングしておかないと、他の悪い雌豚さんに取られてしまうかもしれませんからね?」 「そうそう、そんな風に……んっ……唾液でべたべたになるくらいに私の足を舐めて……本当に偉い雌豚さんなんですから」 「……そう、ですね。雌豚さん? 良いことを考えたのですが……」 「今は生憎手元に無いので出来ませんが……次の機会に雌豚さんが私の足を舐めている姿……写真や動画に撮ってみる、というのは如何でしょうか?」 「あらあら、舐め方が激しくなったような気がしますが……何を想像したのでしょうか?」 「写真や動画に撮ったのをバラ撒かれてしまうのかも、と考えて……興奮してしまったのでしょうか?」 「ふふふっ、流石雌豚さん、本当に……気持ち良いことには従順なのですね」 「でも……残念ですがそんなことはしませんよ? 雌豚さんの恥ずかしい姿は……私だけのものですからね、ふふふっ」 「ですが……どうせなので……撮影をして……2人で鑑賞会でもしてみましょうか?」 「ふふふっ、雌豚さんは性欲旺盛ですから、自分が恥ずかしいことをしている姿を見て、興奮してしまったりするのではないでしょうか?」 「あらあらあら? また良いお顔をしながら舌の動きを強くして……想像して興奮してしまいました?」 「本当に……今すぐにでも撮影して、『こんな顔をしているのですよ』と見せてあげたいほどです、ふふふっ」 「こんなに素晴らしいお顔……私だけが独り占めしては……勿体無いですから、ねえ?」 「……さて、そろそろ最初のご褒美はここまでと致しましょうか」 「あらあら、ふ、ふふふっ。その……『もっともっと』という目、本当に素敵ですよ、雌豚さん」 「ですが……いくらそんなに物欲しそうな目で見られても、お終いはお終いです」 「ほら、雌豚さんなんですから……ちゃんとご主人様の命令は聴けますよね?」 「それとも……ご主人様の足を無理やり掴んで嘗め回したりして下さるのでしょうか?」 「ふふふっ、ちょっとだけ無理やり、というのを期待したのですが……命令に従順なのも雌豚さんの良いところですからね」 「はてさて、それでは……まだまだ雌豚さんは腰を振って物足りなさそうにしていますし……」 「次のご褒美……あげてしまいましょうか」 「あー……それとも……このまま暫くお預けにしたほうが……雌豚さんは興奮してしまうのでしょうか?」 「誰か来るかもしれない、こんな姿を見られたら……そう思うと……胸が――股間が疼いて仕方ないのでしょうか? ふふふっ」 「ですが……私もご褒美を早くあげたくて仕方が無くなっていますので、お預けはまた今度、です」 「さあ、次のご褒美は……何だと思います? 雌豚さん」